読書日記

「出口のない海」

「出口のない海」 著:横山秀夫横山秀夫さんの本はハズレがない…と借りてきたもの。てっきり推理小説だと思っていたら、戦争を描いたものでした。映画にもなっていたらしいですが、全然知らなかったです。大学の野球部員たちが主人公。初めのうちは、戦争よ…

「望月のあと 覚書源氏物語『若菜』」

「望月のあと」覚書源氏物語『若菜』 著:森谷明子 紫式部を主人公とした作者、三作目のお話。いかにして、『玉鬘』系統のお話が生まれたか。そして、『若菜』が書かれたか。このシリーズを知ったのは、新聞での書評がきっかけでした。『白の祝宴 逸文紫式部…

「ケルベロスの肖像」

「ケルベロスの肖像」 著:海堂尊 「バチスタ」シリーズ、ついに完結! おお、終わるのか!終わるなら、読まねば!と図書館で借りてきました。『螺鈿迷宮』での伏線もきっちり回収して、たしかに終わりました。そういう意味で、すっきりしました!このシリー…

「鍵のかかった部屋」原作

「狐火の家」 貴志祐介さん著防犯コンサルタントの榎本と弁護士青砥が組んだ「硝子のハンマー」に続くシリーズ二作目。前回の「硝子のハンマー」は長編でしたが、こちらは、短編集。二人が密室に挑む四つの短編が収録されています。1.狐火の家2.黒い牙3…

「硝子のハンマー」読書日記

『硝子のハンマー』 貴志祐介さん著テレビドラマ「鍵のかかった部屋」を見て、面白そうーと借りてきました。防犯コンサルタントの榎本と弁護士の青砥が組んだ、第一作がこれ。…と司書さんから教えて貰って、じゃあ、初めから読もうと借りたんです。そして、…

「偉大なる、しゅららぼん」

「偉大なる、しゅららぼん」 万城目学さん著 万城目さんと言えば、「鹿男」「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」。それぞれ、奈良・京都・大阪を舞台とした、ちょっと不思議な世界の話です。(大阪は厳密には、不思議、ではない?)そして、「しゅらら…

「三匹のおっさん ふたたび」

「三匹のおっさん ふたたび」 有川浩さん著ご近所限定正義の味方、三匹のおっさんの続編です。「シアター!」の舞台台本も踏まえた構成。前回は、いいところが無かったキヨの息子夫婦も頑張ってます。シゲの息子のちょっと屈折した思いと、素直な尊敬の気持…

「ヒア・カムズ・ザ・サン」

「ヒア・カムズ・ザ・サン」有川浩さん著。 冒頭に書かれていた編集部からの言葉によると…。「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、7行のあらすじしか存在しなかった物語。そのあらすじから、有川さんと成井豊さんとが、それぞれに物語を紡ぎだして完成した物語。 …

「極北ラプソディ」

「極北ラプソディ」 海堂尊さん著 「極北クレイマー」の続編。破綻した極北市の市立病院が舞台です。「極北クレイマー」のラストで登場した世良が中心人物になっていて、速水と直接対決?…ではないですが。 速水は、どこまでも速水。そして、はじめこそ、ち…

「イシュタルの娘」 大和和紀さん著

本屋で見かけて、購入してきました。1巻から4巻まで。 大和和紀さんは、好きな漫画家さんです。私の源氏物語入門の書は「あさきゆめみし」でしたし。 「イシュタルの娘」は、戦国時代が舞台。小野於通という実在の女性がヒロインです。信長や秀吉も登場し…

「おまえさん」

「おまえさん」宮部みゆきさん著単行本と文庫本、同時刊行!という新聞広告を見て、早速、図書館へ。まだ、誰も借りてなくて、一番乗りで借りることができました。 「ぼんくら」「日暮らし」に続くシリーズ。夏に「ばんば憑き」を読んだことから、「ぼんくら…

そろばんの日

8月8日は、「そろばんの日」です。 「パチパチ」とそろばんをはじく音から、「そろばんの日」となった…と小学生の頃、教えて貰いました。 だからなんだと言われたら困ります。 ただ、それだけの話。 最近、やたらと眠くて、PCに電源を入れる間もなく爆睡…

「県庁おもてなし課」

「県庁おもてなし課」 有川浩さん著。 舞台は高知県。 県庁におもてなし課が設置され、何をするか会議、会議、会議。 とりあえず他県の真似をして、「観光特使制度」を導入し、高知出身の著名人達に「特使」になって貰うことをきめ。 主人公の掛水(一番年若…

「花の鎖」

「花の鎖」 湊かなえさん著 一つの章が、三つのお話で成り立っています。 どのお話も、女性が主人公。 同じ街にすんでいるようで、同じ和菓子屋の「きんつば」で繋がっています。 でも、それぞれの女性達の繋がりは見えません。 それぞれの女性達のお話のタ…

「小暮写眞館」

「小暮写眞館」 宮部みゆきさん著 講談社 主人公は、高校1年生の花菱栄一。 借家住まいだった花菱家が、家を買うにあたり、選んだのが、寂れた商店街にあった写真館。 とはいえ、花菱父は写真屋ではなく、普通のサラリーマン。 脱サラするつもりもなく、住…

「シアター!2」

「シアター!2」 有川浩さん著。 「シアター!」の続編。 「シアター!」は、300万の負債を抱えた劇団「シアターフラッグ」のお話。 劇団をつぶさないために、主宰の春川巧は、兄・司に借金を申し出る。 お金を貸す代わりに、司が出した条件は、2年間で…

「オペラ座の怪人」

「オペラ座の怪人」 ガストン・ルルー著。 読むのは2度目ですが、初めて読んだのは…すっごい前。 劇団四季の「オペラ座の怪人」が話題になって、原作本を読みたい!と思って読みました。 そのころは、まだ、ミュージカルを見ていなくて、事件ルポ風の文体に…

「月と蟹」

「月と蟹」 道尾秀介さん著。 直木賞受賞作。 道尾さんの本を読むのは2冊目。 前回読んだ本では、ちょっと苦手かなーと思った作家さんなんですが、直木賞受賞ということと、新聞インタビューで「自分が読みたい作品を書く」というコメントを読んだこととで…

「シアター」

「シアター」 有川浩さん著。いじめられっ子だった弟。 遊び相手は、3つ年上の兄。弟の好きな遊びは、戦隊モノの人形を使ったごっこ遊び。 人形には1体ずつ、詳細な設定を与え、物語を紡いで遊んでいた。二人の両親は、早くに離婚。 父親は、売れない役者…

「モルフェウスの領域」

「モルフェウスの領域」 海堂尊さん著。コールド・スリープの技術が確立し、その技術で眠りについた少年。 このコールド・スリープは、永遠のものではなく、5年という期限付き。 冬眠のようにゆっくりと深い眠りに落ち、ゆっくりと眠りから覚めるという技術…

「謎解きはディナーのあとで」

「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉さん著。 財閥のお嬢様が刑事。 不可解な事件に出会い、困惑するお嬢様。 それを易々と手助けする執事。ただ、その物言いがなかなかにサディスティック。「お嬢様はあほでいらっしゃいますか?」 「お嬢様の目は節穴で…

「植物図鑑」

「植物図鑑」 有川浩さん著。知っているのは、彼の名前だけ。 でも、それで充分だった――。花を咲かせるように、この恋を育てよう。ある日、道ばたに落ちていた彼。 「お嬢さん、良かったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」 「――…

「消えずの行灯 本所七不思議捕物帖」

「消えずの行灯 本所七不思議捕物帖」 誉田龍一さん著 時代は江戸末期。 黒船が浦賀に来ている頃。七不思議に絡んだ、不思議な事件を解き明かしていくとい趣向です。七不思議は、 「消えずの行灯」 「送り提灯」 「足洗い屋敷」 「片葉の芦」 「落葉なしの椎…

「ロスト・シンボル」

「ロスト・シンボル」 ダン・ブラウン著。「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」に続く、ラングドン教授が主人公のシリーズ。 今回の舞台は、ワシントンDCです。ワシントンDCが建設されたときに、様々な意味を込めたものが建造されて、今もそこにあるそう…

「あんじゅう」

「あんじゅう−三島屋変調百物語事続」 宮部みゆきさん著

「ミッキーマウスの憂鬱」

「ミッキーマウスの憂鬱」 松岡圭祐さん著。TDLに派遣で働くことになった青年のお話。 初めは、その甘さにいらいらしたけど、たった2日でしっかりキャストになってるところがすごいwあくまでも、架空のお話…という設定ですが、TDLの裏側を見れたようで、面…

「パズル・パレス」

「パズル・パレス」 ダン・ブラウン著。 「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」の著者です。 おなじように暗号を解くサスペンスかと思って借りたのですが、ちょっと違ったみたいです。インターネットのすべての情報を管理する(それも秘密裏に)情報機関が舞台…

ガラカメ

最近、速水さんのツイッターが面白くて、PC開くと必ず見に行ってます。 自分は、ツイッターをやっていないので、ページまで見に行ってるんです。初めのうちこそ、速水さんってこんな人かー?って笑っていたのが、 最近、速水さんはこういう人、と普通に受け…

「マンハッタンの怪人」

「マンハッタンの怪人」 フレデリック・フォーサイス著。アンドリュー・ロイド=ウェバー版「オペラ座の怪人」の続編である「Love Never Dies」の原作。 (長い説明ですみません)正直、ロイド=ウェバー版でも、コピット版でも「オペラ座の怪人」の続編はありえない。と…

「空の中」

「空の中」 有川浩さん著。 「海の底」の感想を書いたときに、オススメいただいた本です。図書館へ行って探してきました。 ついでに、「クジラの彼」も読み返してきました。成る程、「海の底」は、「クジラの彼」のちょっと前のお話だったんですね。 ラスト…