「鍵のかかった部屋」原作

「狐火の家」 
貴志祐介さん著

防犯コンサルタントの榎本と弁護士青砥が組んだ「硝子のハンマー」に続くシリーズ二作目。
前回の「硝子のハンマー」は長編でしたが、こちらは、短編集。
二人が密室に挑む四つの短編が収録されています。

1.狐火の家
2.黒い牙
3.盤端の迷宮
4.犬のみぞ知る

最初の短編「狐火の家」を読んでいて、貴志さんが「黒い家」の作者だったことを今更に思い出しました。
なんというか…おどろおどろしいです。
そして、「黒い牙」は、別の意味で、気持ち悪かった…。




鍵のかかった部屋

そして、三作目がこちら。
やっぱり短編集です。

1.佇む男
2.鍵のかかった部屋
3.歪んだ箱
4.密室劇場

「佇む男」は、「天使の囀り」をちょっと思い起こさせました。
いや、単に虫が出てくるからですけど。

二作とも、ちょっとグロテスクな表現もあったのですが、それを青砥さんの天然キャラが救っている感じです。

ドラマがきっかけで読んだ本ですが…。
私はドラマの榎本の飄々としたキャラクターと、ドラマオリジナルの芹沢弁護士が結構好きかも。