「硝子のハンマー」読書日記


『硝子のハンマー』
貴志祐介さん著

テレビドラマ「鍵のかかった部屋」を見て、面白そうーと借りてきました。
防犯コンサルタントの榎本と弁護士の青砥が組んだ、第一作がこれ。
…と司書さんから教えて貰って、じゃあ、初めから読もうと借りたんです。

そして、1ページ目を開いたときに感じた既視感。
…読めば読むほど、その感覚は募り…。
タイトルではわからなかったけど、この本、読んだことあったわ(^^;

でも、トリックとかは忘れていたので、楽しく読めましたw
自分の記憶力減退に拍手!


社長が社長室で撲殺される。
廊下には防犯カメラ。
容疑は隣室にいた専務にかかる。
青砥は、専務の弁護を担当。
先輩弁護士から紹介された防犯コンサルタントの榎木に知恵を借りに行く。
青砥と榎本は、専務の容疑を晴らせるのか?

というお話。

ここに、債権者におわれる青年の話とかも絡んできて、読み応えあります。
青年の話はかなり悲惨。

途中、何度も作者の巧みな誘導にのっかってしまうのが口惜しい。
あ!あれって、この伏線だったの?とか思わされたこと数回。
で、勿論、あとから、やられた…ってなるんですが(^^;

テレビドラマは、まだ1回しか見ていないのですが、ドラマより榎本が人間らしい感じです。
ドラマの榎本は、淡々として見えたので。

とりあえず、次は続編の『狐火の家』を読む予定。