「ハムレット」2013/3/31マチネ

ハムレット
劇団四季60周年記念公演


††キャスト††
クローディアス 志村 要
ハムレット 田邊真也
ポローニアス 維田修二
ホレイショー 味方隆司
レイアーティーズ 青山裕次
ガートルード 中野今日子
オフィーリア 野村玲子
ローゼンクランツ 脇坂真人
ギルデンスターン 田中廣臣
フォーティンブラス 阿久津陽一郎
墓掘り1 川原洋一郎
亡霊/劇王/イギリス使節 山口嘉三
ヴォールティマンド 斎藤譲
オズリック/コーニーリアス 吉賀陶馬ワイス
マーセラス 南圭一朗
バーナードー 中村伝
フランシスコー/船乗り 佐久間 仁
妃/墓掘り2 有賀光一
牧師/隊長 神保幸由

男性アンサンブル
荒井孝/水原俊/須永友裕/塚田拓也/小松貴行/佐藤幸治/川野翔/野口雅史

女性アンサンブル
斉藤昭子/大橋里砂/辻茜/趙香順/高橋由衣子/滝沢和貴



今日は久々の突発!
まる一日休めるのが、今日だけで、明日からは部署が変わって予想不能
4月4日までやし、行けるなら今日だけ、と前日予約にかけてたんです。
(土日は売り切れやったので)

そうしたら。
一回目のコールは話中やったけど、二回目で繋がったんですよー(^^)
神様はいる!と感じた一瞬でした。
そして、思う存分、心に充電をしてきました!


感想ですが、


あの舞台は目の錯覚を利用した奥行のある舞台ですねー
八百屋舞台であるのも影響してか、すごく広く感じます。

一幕の初めと終わり、役者さんの動きにあわせて床の照明が点っていったり消えていったりするのが、更に奥行を感じさせるなぁと思いました。


お芝居の方は、ところどころ、昨年見た「ミュージカルハムレット」を思い出しました。
オフィーリアとレイアティーズの別れのシーン、ポローニアスの餞別の言葉。
ミュージカルではこってり描かれていたけど、こちらは結構あっさりです。


「尼寺へ行け!」は、こちらの方が思いやりを感じました。
ただ、「父親はどこにいる?」という問いかけに嘘を答えたことで、ハムレットはオフィーリアへの信頼を失い、「尼寺へ行け!」に繋がったのかなぁとも思いました。
オフィーリアも母親と同じ不実な女であると希望が絶たれた感じ。


オフィーリアの狂気から死は、ミュージカルの「飛んだ」ところが強烈な印象で、比べるとやや印象が薄いです。


もうひとつ強烈だった墓場でのシーン(墓掘りとのシーン)は、こちらの方がよかったです。
墓掘りとの飄々としたやり取りと、その中にある禅問答のような受け答えがいいアクセントになっていたと思います。


ホレイショーとハムレットの関係は、ミュージカルとこちらのお芝居では違うんやなぁと思いました。
ミュージカルでは、もともと仲良しで、なんでも打ち明け合える仲という感じ。
こちらは忠実な部下→唯一信頼できる人物→心の友という変遷を経ている感じ。
だから、同年代でなくても良いのか〜。
でも、ミュージカル風の解釈で若いホレイショーにしてくれたら、有賀さんとかかなりいい感じでできそうちゃう?と舞台を見ながら妄想してしまいました


ミュージカルで一番印象的だった「おやすみなさい、王子さま」は、ちゃんとお芝居でもありました。
シェイクスピアの戯曲にある台詞だったんですね!
でも、他にも台詞が続いたので、こちらではあまり印象に残らなかったな。
ミュージカルを見ていなかったら、今回も聞き逃していたかもしれません。


ハムレット、クローディアス、ガートルート、ホレイショーなど、主要キャストは安定。
墓堀1の川原さんは、デビルか?って感じ。
田中さんは、声で「部長?」ってなりましたし、脇坂さんは配役表で見直して「ホンマに脇坂さんや…」て思ってました。
レイアティーズの青山さんは、好青年らしく立ち姿も綺麗で格好よかったです。
演技も爽やかでよかったですよー


しかしまあ…今日の目的は、墓堀り2さんなので、実のところ見落としたところがいっぱいあると思います。
「お芝居」を見に行ったというより、墓掘り2さんを見に行ったというのが正しいくらいです。
ですから、「感想」といっても、概ね、の感想だと思って頂けるとありがたいです。

ここからは、墓掘り2さんの感想ですw

冒頭の宮廷のシーンでは、貴族の一人。
最初、見つけられず、「どこかなあ?」と舞台奥の人を注視したり。
実際は、下手の前方にいらっしゃって、ハムレットを心配そうに見つめていらっしゃいました。
てっぺん平らの、アムネリス婚礼時風帽子を被ってお出ででした。
退場時には、貴婦人の手を取って退場。
もう少し早くから気づいていればーと後悔でした。

次は、旅役者で登場。
登場時の少年らしい感じはやはり可愛いです。
ハムレットから演出をきくところは、残念ながら他の役者さんの陰になって見えず。
妃は以前のようなややわざとらしくも感じるような高い声ではなく、自然なアルトで、声だけやったら女の人って騙せる。
ただ、見た目はしっかり「女形」でしたけど(^^;

墓堀りは、デビルの相手をするエンジェル…のもっと口が悪いバージョン。
川原さんがデビルそのものって感じなので、どうしてもエンジェルに見えてしまいますが、もう少し皮肉屋な感じです。
そして、言ってることがなかなかに哲学的。
川原さんとの問答は、ちょうど有賀さんが真正面で、とっても幸せでした。
(横顔だったのが残念でしたがw)

剣術試合のシーンでは、杯を捧げ持つ役でした。
これも、初めは気がつかず、ガートルードが杯を取ったところで気がつきました。
そのため、以降は試合は半分横目で見てしまいました。
でも、引き分けになった試合は、迫力があって、ついついそちらを見てしまっていましたがw
「毒が!」というところでの驚きっぷりなど、細かい表情の動きも勿論堪能しました。
フォーティンブラスの登場したときは、そちらをのぞき込むなど、ちょっと他の人と動きが違ったりしてました。


出番は多くありませんが、しっかり拝見してエネルギーチャージ完了。
あぁしあわせだった〜vv