「ライオンキング」大阪_2013/3/29マチネ

††キャスト††
ラフィキ 鄭雅美
ムファサ 内海雅智
ザズ 井上隆司
スカー 金森勝
ヤングシンバ 河森翔龍
ヤングナラ 根津桃子
シェンジ 吉田夏子
バンザイ 池田英治
エド 小田春樹
ティモン 西尾健治
プンヴァ 荒木勝
シンバ 田中彰孝
ナラ 池松日佳瑠
サラビ 西村麗子

男性アンサンブル
新井俊一/品川芳晃/名児耶洋/武智正光/田辺容/伊藤綾祐/天野陽一/森内翔大/浜名正義/吉田龍之介/廣野圭亮/大森瑞樹/虎尾信弘

女性アンサンブル
太田美樹/松田佑子/森田江里佳/平田曜子/谷真梨子/鳥海郁衣/江國冴香/秋山舞/池浦紗都子/成松藍/間尾茜/斎藤舞

パーカッション1 山下ジュン
パーカッション2 山村誠一



大阪公演は、初演の時に見て以来です。
そのときは、オープニングの演出に度肝を抜かれ、ティモンとプンヴァの関西弁に大笑いしました。

今回も、楽しみなのはその二点でしたが、なかでもオープニングは感動でした。
太陽が昇る演出は何度見ても素晴らしいです。
静寂の中から、声が重なっていくところに、エネルギーの爆発のようなものを感じます。
遠い夏のゴッホ」で感じた、個の生命と全体の生命を思い出しました。
サバンナというひとつの生命体が表現されていると感じました。
ラストシーンと合わせて、ライオンキングは「命」が主人公の物語だなぁと再確認した次第です。


以下、簡単な個別の感想です。

■ムファサ
歩き方とか、低い姿勢になるときとか、あれ?と思いました。
歩き方は、もっと肩が前に出ていて、わっしわっしって感じだったと思ったのですが、おとなしめ。
低い姿勢になるときは、あまり身を屈めない感じで、腰を痛めているとかそういう感じ?という印象。
(あくまで、印象。もしかしたら、単に体がかたいのかも?)

父としての愛とか、王としての威厳とかもあまり感じられなくて、ちょっと残念。


■スカー
金森さんの伸びやかな声を想像して行ったので、ガラガラの声にちょっとびっくり。
でも、おじさんという役作りだとこちらがあっているんですね。
ひねもので、狡くて、貫禄たっぷりでした。
ムファサと対峙したときに、貫禄がありすぎた?ってくらいに余裕綽々なスカーだと感じました。


■ラフィキ
ちょっと力が入ってる感じ?
笑いを取るところでも、全力投球!と感じたんですが、もうちょっと緩急があるともっと笑いが取れたんやないかと思いました。
(すみません、あくまで私の感想です)


■ヤングシンバ
歌は気にならなかったのですが、動きが…。
側転は上手でしたが、全般に動きが固かった気がします。


■ティモン
大阪弁が下品だとか、聞いていたんですけども。
どうしよう…私は全然そんなふうに思わなかったです。
まぁ、私は関西弁エリアには住んでいるけれど、大阪弁ネイティブではないから、機微がわからんのでしょうが。
ノリツッコミも自然でしたし、ちょっとした間の取り方が流石で、普通に大阪のあんちゃんでした。


■プンヴァ
プンヴァも大阪弁と聞いていましたが、ややおっとり系の大阪弁
「うち」言うたり、おねぇ系とも言えます。
でも、おねぇと言うよりは、大店のだんさん風という方が適切かも?って感じでした。


■シンバ
私は田中さんのシンバが好きなので、非常に嬉しかったです。
明るい陽性の存在で、パッと光がさす感じ。
大人になったばかりのうずうず感、もやもや感がとてもよかったです。


■ナラ
ヤングナラ、可愛かったです。
しかし、大人になったナラ…やっぱり可愛かったです。
なんだなんだ、ちょっとちっちゃいなぁ!
シャドウランド」は格好よさがやや足りないかなぁ…。
そして、こんなちっちゃいメスライオンに、あんなに立派な体したシンバが負けるとか、「シンバ、そんなんでスカーに勝てるんか〜い」って思った(笑)


■その他
メスライオン達が涙を流すところでは、くすくす笑いが起きたり、ティモンが川を飛び越えようとしたら拍手が起こったり(シンバが「ん?」って感じで客席見てニヤッと笑ったのが可笑しかった)、客席の反応も含めて楽しい舞台でした。


いろいろ、残念やなぁと書いていますが、トータルで見たら、やっぱりいい舞台で、ライオンキング、「待っててよかった」(←現在のキャッチコピー)です。

次に見られるのいつになるかなぁ?