「怒り」

こちらも、見てから、だいぶ経ちました。
公開した翌週に見たはず。

松山ケンイチさんが出ているのと、映画の宣伝で「おは朝」に渡辺謙さんが出演されたのと、月曜日(割引料金の日)がお休みだったのと。
以上の理由が重なったので、見に行った次第。
朝一番だったので、チケット売り場が混み混みでした。
(他の映画のチケットを買う人もいるから)

結構ギリギリで入場したら、お客さんは、同年輩かもうちょっと上の方々が多い。
成る程、そういう年齢層が好む映画なのねw


沖縄・千葉・東京の三箇所が舞台となって、ある事件の犯人ではと疑われた男たちの日常を描く。
誰が犯人か?というミステリーの要素もあります。
犯人でない後の二人も、それぞれ謎の部分があって。


見終わったときに、一番印象に残ったのは、宮崎あおいさんの演技でした。
なんというか、すごい。

疑われる三人の男たちも、それぞれに印象的でした。

あと、沖縄の闇。
はじめて、肌で、感じることができました。


見終わって、すぐ本屋にいって、「怒り」の文庫本を購入しました。

怒り(上) (中公文庫)

怒り(下) (中公文庫)


そして、そのあと一気読み。


映像の力と、活字の力と、それぞれに感じました。

もちろん、映像では語りきれないことがあるんだけど。
映像だから語れることもあると思うのです。


「怒り」は「悪人」と同じ作者さんなんですね。
一瞬だけ、「悪人」の映画も見てみようかな…と思ったけど。
やっぱり、あの話を読んだときの、なんともいえない辛さをもう一度体験したくなくて、見ないでおくことにしました。

本なら、閉じることができるけど。
映像では、止められないから。

本なら、閉じたところから、最後まで読み通そうと思ったら読み返せるけど。
映像では、なかなかもう一度見直そうとは思えないから。


「怒り」も、映像でもう一度見るのは…ちょっと辛いかな。
本で読み返して、映像が蘇ってくるくらいが、ちょうどいいです。


検索してみると、こんな本が出てきました。

小説怒りと映画怒り - 吉田修一の世界

ちょっと読んでみたいかも。