「スカーレット・ピンパーネル」('16/11/5ソワレ)

梅田芸術劇場にて。
3階席だったので、ちょっと舞台は遠かったです。
うっかりチケットを取り損なったことが、本当に悔やまれます。
(それでも、3階席で見られたのでよかった…)


††あらすじ††

1789 年、王制に対する不満を爆発させた民衆が蜂起し、フランス革命が勃発。
その後、ロベスピエールを指導者とするジャコバン党が権力を振りかざし、元貴族らが次々と処刑される恐怖政治が続いた。
嵐が吹き荒れる混乱の中、無実の人々を断頭台から救おうと立ち上がったのは、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー。
彼は仲間と共に「スカーレット・ピンパーネル」を結成し、知恵を絞った救出計画を秘密裏に敢行。その活躍ぶりは瞬く間に広まったが、女優を引退しパーシーの妻となったマルグリットでさえも正体を知らず、いつしか夫婦の間に大きな溝が生じていた。
フランス政府特命全権大使のショーヴランは元恋人であるマルグリットに接近。ある取引をチラつかせながら心のうちを熱く、甘く語りかけ、ピンパーネル団の素性を暴こうと執念を燃やす。
愛を疑うパーシー、愛を信じたいと願うマルグリット、愛を利用するショーヴラン。
恐怖政治の嵐の中で愛憎が交差し、物語はスリリングな展開をみせてゆく…。


††キャスト††

パーシー・ブレイクニー:石丸幹二
マルグリット・サン・ジュスト安蘭けい
ショーヴラン:石井一孝

ロベスピエール / プリンス・オブ・ウェールズ平方元基

アルマン・サン・ジュスト矢崎広
デュハースト:上口耕平

ベン:相葉裕樹
ファーレイ:植原卓也
エルトン:太田基裕
ジー:駒木根隆介
ハル:廣瀬智紀
マリー・グロショルツ:則松亜海

川口竜也、青山航士、新井俊一、石井雅登、木暮真一郎、田村雄一、長尾哲平、藤井凜太郎
天野朋子、彩橋みゆ、熊澤沙穂、神在ひろみ、中村香織、森実友紀


感想は…。
いろんな人が、良い作品だとおっしゃるので、とても期待していたのです。
でも、そうですねー。
ちょっと期待はずれだったかも。

ピンパーネル団のおふざせシーンは、楽しいんだけども、必要ですか?
宝塚版では、あった方がよかろうと思いますが、こちらはシリアス路線でも良かったんじゃないのかなあ。

ショーヴランが多少遊ばれてるシーンで笑いは誘うものの、基本的には、悪役に徹しているだけに、正義の味方がそんなおふざけで…いいのか?と。
悪役であるところのフランス革命政府が、とっても真面目で、彼らなりの正義を貫いていると感じさせられるだけに…。

そして、マルグリットとパーシーのすれ違い…。
そんな簡単に和解できるの?
マルグリットはパーシーの仕打ちに怒っていないの?
パーシーの方も、自分への愛故…とはいえ、マルグリットのやったことはスパイで…それ、許せるの?
見ていて、あそこまで壊れてしまったら、修復って難しいんじゃないかと思った。

そして、ラストの大団円。
ありか?
コメディならありそうだけど、一応、シリアスじゃないの?

なんというか、もっとシリアス路線に絞ってほしかったかな。
もしくは、完全にコメディに振り切るか。
(コメディに振り切れていたらラストも許せる)

曲が良かっただけに、お話のご都合主義的なところが…残念すぎました。

あと、気が付いていない人も多かったみたいだけど、2幕冒頭の早変わりはびっくりでした。
ロベスピエール、パーティ出るの?と思っていたら、そう来たか!でした。
(でも、隣の知人は気づいていなかった…。周囲の人も気づいていなくて、拍手する自分がちょっと浮いてました^^;)