「CATS’」('16/8/2ソワレ)

キャッツ 大阪
2016年8月2日(夜)公演  大阪四季劇場

††キャスト††
グリザベラ 木村智秋
ジェリーロラム=グリドルボーン 奥平光紀
ジェニエニドッツ 安宅小百合
ランペルティーザ 三平果歩
ディミータ 松山育恵
ボンバルリーナ 金 友美
シラバブ 黒柳安奈
タントミール 間辺朋美
ジェミマ 円野つくし
ヴィクトリア 杉野早季
カッサンドラ 藤岡あや
オールドデュトロノミー 山田充人
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ 飯田洋輔
マンカストラップ 加藤 迪
ラム・タム・タガー 西尾健治
ミストフェリーズ 一色龍次郎
マンゴジェリー 斎藤洋一郎
スキンブルシャンクス カイサータティク
コリコパット 押田 柊
ランパスキャット 政所和行
カーバケッティ 齊藤太一
ギルバート 玉井晴章
マキャヴィティ 文永 傑
タンブルブルータス 塚下兼吾


感想のupがすっかり遅くなりましたが…。
行って来ました! 大阪キャッツ!
座席は、上手ブロックの前方席。
通路際ではないものの、通路に近い座席でした。

開演前から、ご当地ゴミを楽しく探し、肉球クッキーを購入し、劇場内を楽しませていただきました。
通天閣ペーパークラフト阪神タイガースのマグカップ、串カツ、おは朝のおきた君、関西WALKER等々…。
初演時からあるというパンダのぬいぐるみにもちゃんとご挨拶です。


照明が落ち、オーヴァチュアの音楽がなり始めると、わくわく感はクライマックス。

わー、舞台回ってる。
猫目キラキラだー。
きゃー、猫キター。

いきなりどっぷり猫の世界に引き込まれ、息をつく暇もないくらい。

靴が投げ込まれたときは、猫以上にびくーってなってしまいました(笑)


猫は縦横無尽に走り回って、2階席にも行きます。
結構、劇場のいろんな所を使っているのは、きっといつも通りなんでしょうが、実は、劇場で見たのが初めてなので、すごく新鮮でした。
(これまでキャッツを見たのは、キャッツ用の劇場だったので)

これは、楽しい。
1階席で見るのも楽しかったけど、2階席でも絶対見てみたい。
もちろん、1階席の下手でも見てみたいし、真ん中でも見てみたい。
通路際で、猫を足もとでも感じたい。
これは、本当に楽しいよ!

相変わらず、猫を見分けられない私でしたが、それでもめちゃくちゃ楽しかったです。
でも、次回見るときまでには、猫の復習をしておこう…。


ここからは、印象に残った猫たちについて。

■ラム・タム・タガー
まずは、この猫からでしょう。
なんていうか、めっちゃ楽しかったです。
他の猫さんたちと違って、俳優さんのお顔もしっかり分かっているため、つい目がいってしまう。
…というか、西尾さんやーって分かるもんなんだね。
顔認識が苦手な私にとって、猫メイクをした俳優さんをきっちり見分けるのは至難の業なんですよ。
なんてったって、芝さんのタガーですら、声と存在感で「芝さん」と見分けていたけど、お顔ではわからんかった…。
それくらいの、見分けることができない人なんです、私。

その私が、見分けられる!
そして、飄々としながらも、ちょっとおどけて見せたり、変顔みたいにしてみたりするのもわかる。
…めっちゃ、おもろい(笑)

いや、私、キメキメ・イケメン・タガーも嫌いじゃないんですけど(それはそれで面白いから)、ちょっとおどけた感じのタガー好きなんですよ。

たぶん、一番最初に見たタガー、荒川さんだったんですよね。
で、ちょっとコミカルで、かっこいいけどカワイイタガーだったんです。
そのせいもあってか、キメキメすぎるタガーより、コミカルなタガーの方が好みでして。

西尾さんのタガーは、その私の好みを更にちょっと超えたおもしろさで、すっごく楽しかったです。

んー、でも、歌はもうちょっと頑張って欲しいかな。
タガーとマンカスが二匹で歌うところ、是非、聞き惚れさせて欲しいです。


■マンカストラップ
「やくざな奴」の時のおらおら感、注意されたあとのへこへこ感、よかったです。
マキャとのたたかいも、リーダーらしくて、よかったな。
あと、危険なときに、ぴっと反応するところ。
猫が危険を察知する感じがしてそこもよかったなと思います。

歌も、いいお声でしたが、ロングトーンがもうちょっと伸びるといいなー。


■アスパラガス
いや、声が良すぎて。
何度、「うわっ、ええ声…」と呟いてしまったことか。
バストファの時もそうでしたが、ガスになってからは、もう…。
ジェリロとのデュエットは、最高でした。
今回のベストデュエット。
「ふーたりだけのもーのーーーー」はほれぼれでした。
(ジェリロも良かった)

ときどき、ふっと「あ、デュティユル」って思うこともありましたが。
いいよね、飯田さん。
「壁抜け男」行きたくなっちゃいました。(まだチケットは取っていない^^;)


■ジェリーロラム
猫を見分けられない私には、ジェリロを確実に見分けられるのは、ガスのシーンだけ。
(他のシーンでは、たぶん、この猫ジェリロだよね?になる)

ジェリロについては、「うーん」となることも多いのですが、この日は「ソノ〜ク〜〜イ」から満足。
さらに、先ほども書いたように、ガスとのデュエットは、ほれぼれとする声の伸びで、本当にほれぼれでした。

しっぽ踏まれて、「うきゃー」ってなるところは、ちょっと控えめでしたし、ガスの見ていないところで顔をしかめるのも控えめだった気がしましたので、悪女感は薄目かなー。
(グリドルボーンの悪女感が、です)

でも、好き!
上手席のため、グリドルの部屋(?)は見えなかったのはちょっと残念。
そういうところも、次はちゃんと見たいな!


■ディミータ&ボンバルリーナ
まとめてで、すみません。
感想は、マキャヴィティの歌についてだけなんですけど。
ディミには満足なんですが、ボンバルリーナがちょっと声が出てなかったのが残念。
このシーン格好良くて大好きなので、二人がきっちりそろって欲しいです。
というか、ディミに畳みかけるように、ばばーんと聞かせてくれるボンバルリーナが好きなので、頑張って欲しいな。


■シラバブ
ノー天気子猫感でていました。
タガーの時は、ちょうど目の前で何かと戯れていましたので、かなりそちらに目がいってしまいました。
シラバブの「メモリー」は透明感があって、すっと心に染みこんでくる…というイメージでしたが、このシラバブはちょっと違う感じ。
「明日」しか知らない子猫だから、過去を想うことはできなくて、そういう歌詞は上っ滑りになってしまう…ある意味リアルな子猫だったのかな。
そう思うとありなんですが、もうちょっとしっとり聞きたかったかも?


■ミストフェリーズ
あんまり印象に残っていないなー。
ミストナンバーでタガーに気を取られすぎたからかな?
ダンスはもちろんすごいのですが、「だってミストだし」で済ませてしまう…ごめんなさい。
ただ、歌は!
もうちょっと…いや、もっと頑張って欲しいなあ。


■グリザベラ
1度目の退場時、すぐ傍を通っていったので、まじまじと見つめてしまいましたが、メイクすごいんですね!
そして、「メモリー」は素晴らしかった。
何が良かったか、正直説明はできないのですが、歌に心が動かされました。
ああ、力がある歌なんだなあと。
純粋に歌で泣かされてしまいました。

猫たちが彼女を受け入れる気持ちも、自然とわかりました。
だって、きっと私と同じ気持ちになったんだもの。

それを、歌でしっかり表現してくださったのが、素晴らしかったです。


■その他の猫たち
…で、まとめてごめんなさい。

マキャはちょっとびっくりするようなアクロバットがありました。
そして、カテコではニコニコして、「あんた犯罪王ちゃうんか!」って突っ込みたくなるくらいの可愛らしさ。

ギルバート、今回は、ちょっと印象にのこらず。
コリコ、ランパス、カーバケッティについては、全く見分けられませんでしたー。

マンゴとランペ、可愛くて好き。
でも、マンゴが斎藤さんだということに、うっかり気づかず…しまったなあ。

タンブルとカッサンドラは、綺麗でした。
タントも綺麗ー。ついつい目がいく猫さんです。

ジェミマはとにかく見分けられない。
これはずっとそう。
今度こそ頑張ろうって思うんですが見分けられない…。

オールドデュトロノミー、ちょっと声が揺れてました。
ちょっとよぼよぼで、みんなが敬愛する猫感は少なかったかな。

ジェニエニドッツは、大阪のおばさんぽかった。
おせっかいで、ちょっと押しつけがましさがあって。
でも、カワイイの!というのがおばさん猫なんだけど、その可愛らしさは薄目だったかな。

ヴィクトリアは、一番最初にキャッツを見たときに、ベタ惚れに惚れた猫。
今でも、一番に見てしまうんだけども。
月下でのソロは、かつて見た圧倒的な美しさ、神秘性はなかったかも。
また、そんなヴィクに会いたいな。


と、そんなところでしょうか?
カテコの握手は、ジェリロ、カッサンドラ、オールドデュトロノミー、タガーとなかなか豪華でした。
こんなにいっぱいの猫に握手してもらったの、初めてかも!
とくに、オールドデュトロノミーは本当に初めてだったので、ちょっとレア感ですw


あー。
でも、やっぱり、また見に行きたいな、キャッツ。
当分、チケットは取れないだろうけど。