「オペラ座の怪人」('16/8/13ﾏﾁﾈ)
本日は、こちら、新名古屋ミュージカル劇場にやってきました。
はじめてここに来たのは、ライオンキングを見に。
名古屋のライオンキング、濃かった…。
その後、マンマ、赤毛のアン、夢醒め、前回のオペラ座、ウィキッド、アイーダ…。
覚えているだけでも結構通ったなあ。
まもなくこちらの劇場が閉められるということなので、劇場にご挨拶もかねて。
あと、せっかく近場でやってくださっているのだから、芝さんのファントムを一回くらいは拝見しようと思って。
やってきたわけです（＾＾）
劇場ロビーには
クリスティーヌの楽屋・再現。
みなさん、記念撮影をされているのでじっくり見られなかったのがちょっと残念。
劇団員さんたちのお言葉を書いた色紙もありました。
じっくり拝見できなかったけど。
そして、本日のキャスト。
オペラ座の怪人 名古屋
2016年8月13日（昼）公演 新名古屋ミュージカル劇場
††キャスト††
オペラ座の怪人 芝 清道
クリスティーヌ・ダーエ 久保佳那子
ラウル・シャニュイ子爵 北澤裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 中里美喜
マダム・ジリー 早水小夜子
ムッシュー・アンドレ 賀山祐介
ムッシュー・フィルマン 平良交一
ウバルド・ピアンジ 永井崇多宏
ブケー 橋元聖地
【男性アンサンブル】
佐藤圭一/飯泉佳一/林 和男/鈴木 周/佐々木 純/吉田功太郎/新井 克/松永隆志/日浦眞矩
【女性アンサンブル】
本井亜弥/干場綾子/土居愛実/杉山由衣/平木萌子/盧 エリ/川口侑花/松岡ゆめ/羽田沙織/久田沙季/小田島礼奈/徳永真理絵
以下、感想です。
■ファントム
かつて、是非、見てみたいと思っていた芝ファントム。
その当時は、キャスティングもされていませんでしたが、濃密な人間味のあるファントムを演じてくださるのではないかと期待していました。
その後、SONG&DANCEで芝さんの「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を聞き、ちょっとしんどそうかなーと思いました。
芝さんでもファントムの歌は大変なのかな、と思ったのです。
名古屋で芝さんがファントムを演じられると知っても、なかなか足が向かなかったのは、そんな思いがあったから。
しかし、実際に拝見して、歌に関しては、不安なく聞かせていただけました。
ロングトーンがちょっと苦しそう…と感じる部分もありましたが、高音を歌い上げるところはばしっと歌われていて、「おおっ」となりました。
（お疲れのファントムだと、声が出なかったりかすれたりするところ）
じゃあ、満足だったかと言われると…。
そうでもない。
私が芝さんに期待していた、熱いファントム、ではなかったので。
勝手な私の期待としては、ユダのようなファントムだったのですよ。
ジーザスに恋いこがれ、理解できなくて、裏切ることしかできなかったユダ。
もしくは、傍観者でしかないはずなのに、エバに対しての思いやりを感じさせてしまうチェ・ゲバラ。
そんな、どこまでも人間・ファントムを見せていただけるかなーと期待していたのですが、どちらかというと感情控えめなファントムに見えました。
マスクを取られたときの怒り、屋上で恋人たちを見たときの絶望、墓場での「いくな」。
もっと心の揺れが見られると良かったなあ。
ラストの「いってくれ、お願いだぁああ」でようやくむき出しの感情が見えた感じ。
そういう役作りなのでしょうが、私が勝手に期待していたファントムは、どこもかしこも熱いファントムだったのでした。
歌は概ね安定していただけになー。
残念だなー。
■クリスティーヌ
圧倒的な歌姫、ではないけど、お上手でした。
ただ、「いつも夢見ているような」女の子には、感じられなかったかな。
すごく健康的なクリスティーヌ。
あと、ちっちゃいね！
メグと並んで、メグよりちっちゃいクリスティーヌって初めて見た。
（もしかしてメグが大きい？）
そして、セラフィーモの時は、スカートとっても男の子に見えない。
あ、ベッドをぴっ、ぴっ、ぴっと整えるところのキレはちょっと足らず。
ファントムのマスクを取ったとき（最初）、びくっとなるものの、まっすぐファントムを見つめマスクを返すところなど、まっすぐに育った子なんだなあと感じさせられるクリスティーヌでした。
基本的に、クリスティーヌって病んでる感じがしていたんですけど、今回のクリスティーヌからはそういう雰囲気は感じられず。
コピット版のクリスティン風味を感じたクリスティーヌでした。
■ラウル
大阪で拝見して以来の、北澤さんのラウル。
あのときは、髪の毛がへろへろパーマで、それがすっごく印象的だったのですが、今回は普通のラウルヘアでした。
立ち姿、綺麗。
歌声、最高。
格好いいな、このラウル。
大阪で拝見したときより、もっといいな！と思いました。
なんというか、ノーブルな感じが出ていて。
生粋のお貴族さまで、困っている女の子に手をさしのべるのは当然、という紳士。
もちろん、本当にクリスティーヌのこと好きなんだろうけど、それだけじゃなく、か弱き女性を庇護せねば、という使命感みたいなものも持っていそうです。
一番最近、北澤さんを拝見したのが、大阪ウィキッドのフィエロ。
そこから比べると、少し顔のラインがふっくらされた？
（フィエロが痩せすぎていたのか？）
■カルロッタ＆ピアンジ
…まとめたら、あかん？
どちらも存在感のある歌声で、可愛かったです。
カルロッタが「私よりあのちびがいーのねっ」って歌うところ、ほんま可愛かったです。
ピアンジは、声が良く伸びていて、気持ちよかったー。
もちろん、カルロッタはコーラスに埋もれることなく存在感のある歌声でさすがでした。
■マダム・ジリー
出てきたときには、「ラスボス？」という貫禄。
なんというか、ファントムと繋がっているというより、実はファントム操ってない？的な存在感。
だったのですが、ちょっと早口の台詞になると、ラスボス感は無くなります。
娘思いのいいお母ちゃんぽい。
ここは好みの問題でしょうが、私としては、最後までラスボス感のあるマダムでいて欲しかったかも（笑）
■アンドレさん＆フィルマンさん
お二人のデュエットも良かったvv
フィルマンさんの新聞とばしは、びゅーっ、びゅーっと風を切っていました。
お見事！
ファントムからの手紙を読むときに、ちょっと手元から離されるのは、演技？それとも？
■その他
ムッシュー・ルフェーブル、えっらいはきはきしゃべらはるなぁ！
「PONR」前の警備隊長さんも、ムッシュー・ルフェーブル？
しゃべり方が、よく似ていたよ？
ブケー、いいなあ。
橋元さんのファントムも見てみたいのに、もうやらはらへんのやろか？
殿様、京都で見たときに、とっても素敵な低音を聞かせてくださったんですが。
マスカレードでも、たぶん、同じ方で、何この地から響くような低音ボイス〜とドキドキしたのですが。
今回は、そういう声の方はいらっしゃらなかったなあ。
密かに期待していただけに、ちょっと残念。
マスカレードの時のアゲハチョウさん、今回も目立ってた！
すごく素敵ですよ。
アゲハチョウさん、好きだなあ。
うーん、こんな所でしょうか？
の文言通り、きっちり一定のレベルを保った舞台でした。
でも、わたしは佐野さんのファントムがも一度見たいよ…（こそっ
