「桃次郎の冒険」

††キャスト††
紙芝居屋 青羽剛
桃次郎 笹岡征矢
桃三郎 石毛翔弥
お爺さん 吉谷昭雄
お婆さん 丹靖子
犬 百々義則
サル 遊佐真一
キジ 団こと葉
スモモ 長野千紘
アンズ 生形理菜
さくらんぼ 安宅小百合

男性アンサンブル
小出敏英/鈴木伶央/熊谷藍/横井漱

女性アンサンブル
高野唯/原田麦子/織田なつ美/高橋えみ/田中千香子



もともと、観劇予定になかった「桃次郎の冒険」。
しかし、今日が10年続いた四季演目がかかる芝居小屋としての最後の日。
(今後も、四季演目は上演されるかも知れないけれど、一つの区切りの日)

10年分の感謝を込めて、京都劇場にご挨拶に行ってきました。


思い立ったのが、今朝になってからなので、当日券。
1階後方ブロックでしたが、とっても見やすかったです。

劇場入り口には、ゾーザー軍団色のお姉さんたち
大阪四季劇場がしまっているから、そちらからお出でになっているんですね。
スーツ姿の四季職員さん達も多数いらっしゃいました。


劇場内にも、四季からのご挨拶とかあるかな…と思っていたのですが、全くなく。
勿論、俳優さん達からのご挨拶もありませんでした。
専用劇場じゃないと、こんなもんなのかな…。
ちょっと淋しかったです。



舞台の方は、「桃太郎」の裏側を見るという筋立て。
「桃太郎」を略奪者、「鬼」を被害者とするのは、決して新しい物語ではありませんが…。
切なくて、悲しい物語でした。


桃次郎の笹岡さん、とってもよかったです。
本当に普通の男の子って感じで、全然ヒーローっぽくないのがよい。(ほめてます)
客席から舞台に飛び込んだ普通の人って感じが全開です。(ほめてます)
なんとなくほのぼのしていて、いい人オーラが出ていて、桃次郎の役所がすとんとはまってました。
とにかく、とことん普通の子!っていうのがよかったです。(くどいようですが、ほめています)

あと、素人目ですが、ダンスが非常に伸びやかで綺麗だなあと思いました。
手の指先、つま先まで優雅な感じで素敵だと思いましたよ。


スモモは、リーズル。
桃三郎は、ロルフ。
…と、ちょっと邪念が入りましたが。
ちょこちょこ、リーズル(違います)は音が低め?と思うところもありましたが、素直ないい声でした。
ロルフ(だから違います)は、やはりリフトが上手いなーと思ったり。
ただ、ロルフの衣装は、もうちょっと考えてあげて欲しい…。
桃次郎は普通にその辺にいてもありな衣装に見えましたが、ロルフ(桃三郎)のオーバーオールは、石塚さん(ほんじゃまか)みたいです。

桃三郎は、弟らしく気ままな感じがちょっとあって、そこはよかったかも。
同様にアンズも、ちっちゃい子らしく聞き分けのなさが…。
あるよね、そういうの…と納得させられるものがありました。
可愛かったけどね。

全然関係ありませんが、
「スモモもモモも もものうち」
「スモモもアンズも 仲間だよ」
を聞きつつ。

さくらんぼ」も漢字で書いたら「桜桃」やし、「スモモもモモもサクランボも もものうち」てあるかと思ってました。


犬、サル、キジのお三方。
キジの姿勢とか、綺麗だなあ…と思っていたら団さんでした。
普通に見ていたら、犬がリーダーなんでしょうが、ちょっとキジが中心の、ドロンジョ様一行みたいでした。


お婆さんの丹さん。
足元こそステップ踏まれていませんけど、手の動きなど今まで見た中でもきびきびした動き。
「ロビーでお待ちしています!」の時は、あまり早く歩けなくて大変そうでしたが、でもお元気そうでよかったです。


スモモのラストだけがちょっと納得いかないというか、そういう解決はやめて欲しいというか、そんなところがありましたが。
桃太郎のしたことを償おうと鬼たちと働く桃次郎の姿はよかったです。


ロビーでのお見送りは、握手はなしで俳優さん達に心で感謝を告げてさようなら。
…といえば、いい感じですが、大人が握手て…と思ったのもあります。
団さん、丹さんを近くで拝見できてよかったです。
舞台上では見分けられなかったですが、鈴木さんも見分けられて、ちょっと嬉しかったですw
そして、犬の百々さんの隣にいた普通の男の子…あれ?メイクしてる??って思ったら笹岡さんでした。
舞台上にいるときはメイクなんてほとんどしていないように見えたのですが、意外としっかりメイクでした。


これで、当分、京都劇場とお別れです。
すっごい淋しいです。
次に関西で四季を見られるのは…来年のライオンキング。(私は来年までチケットなし)
それまでは、名古屋アイーダに通うか!