「オペラ座の怪人」リハーサル見学会日記

今週の予定キャストに、佐野さんのお名前があったので、大急ぎで行ってきました。
もともと、今週は、ちょっと時間がとれそうだったこともあって、実は、キャスト発表を凄く楽しみにしていました。


先週まで、村さん・高木さん・飯田さんでしたが、お三人は「JCS」のアンコールで、今週か、遅くても来週には抜けられるだろうと、思っていたのです。
でも、まさか、佐野さんが来られるとは!
京都に佐野さん…は、もしかしたらないかもしれない…と思っていただけに嬉しさ倍増でした。


前日予約で、チケットを確保してから、楽しみで楽しみでvv
さらに、リハーサル見学会も実施される日だったので、仕事を大急ぎで片づけて、午後からお休みを貰って参加。


行って良かったですよー、リハーサル見学会。
今まで、それほどたくさん行っている訳ではないですけど、今までで一番緊迫感がありました。


受付は15:45〜16:15。
入場口付近で、待機。
16:15頃に、上へ。
ロビーでしばらく待機かなー?と思っていたら、そのまま客席へ。
舞台上では、仮面舞踏会の位置確認が行われていました。
入場時、普通に話しながら入ってきたお客さんに「リハーサルが始まっていますので」と注意する係員さん。
その声にも、かなりの緊張感がみなぎっていました。


前方ブロックの最後列に、リハーサルを指導している方が…。
って、もしかしたら佐野さん?
じっくり見るわけにも行かず、ちらり…なので確認は仕切れませんでしたが、佐野さんな気がします。
(後でやっぱり佐野さんであったことがわかりましたw)


着席すると、どの場面かなあ…。
アンドレさん、フィルマンさん達と、お猿さん達が下手に集まった時のポージングの位置取り確認。
アンドレの増田さんが「前はここって言われたんだけど、こっちの方がいいですか?」と質問中です。
前のお猿さん軍団の一人の下手側に立つか、上手側に立つか。
ダンスキャプテンさん(誰かわからなかった)は、ちょっと悩んで、「前は、そこって言われたんですよね…」
結局、前列の伊藤さんがもうちょっと姿勢を低くして、増田さんは以前の位置取りに決定。


次いで、三列のところ、六角形のところ…と確認が続きます。
途中、佐野さんの止めが入ったのは、「のーめよ」の所の手の動き。
もっと粘って開いて、と指示が入ります。
「ここは、原詩が『FACES』なんだよ」手で顔を隠し、顔が出てくるのを強調する…だったかな?


こういうちょっとした佐野さんの指摘が、普通のリハーサルと違って、作品演出の大事な所を伝えてる感じです。
さすが、「オペラ座の怪人」の怪人です!
もちろん、ダンスキャプテンさんが、位置取りや動きなどの指示もされますが、佐野さんの指導は、ちょっと違って。
そういう所を見れただけでも、来て良かった!と思えるリハーサル見学会でした。


更に、途中には、「今から佐野さんが行かれます!」との言葉と共に軽やかに前に出て行かれる佐野さん。
何を指導されるんだろう…とわくわく。
上手端に行かれて、中井さんを呼ばれ…。
ターンするときの視線の位置について、注意です。
曰く、ターンするとき、視線が下に行ってるけど、視線は、固定。
そこから、クリスティーヌを捜すときも、視線は下には行かないで、上の方。
下に行くのは、屋上だけ…だそうです。
なんで、屋上だけ??と思いましたが、その説明はなし。
ちょっと気になります。
ここでは、佐野さんも舞台上に上がられて、ターンの時の動きと視線の位置の実践指導がありました。
うわ、佐野さんのラウルだよー。


この指導のあとは、また、後方へ。
全体的に通した後、もう一度「のーめよ」の手の動きについて注意が。
よほど気になるようです。


最後に、照明も本番通りにして、人形振りからファントム登場の手前までの通し。
これで、リハーサル終了でしたが、豪華でした。
佐野さん、「元締め」って感じ。
こういう指導ができる人って、もう、四季内にはほとんどいらっしゃらないのかも。




その後は、下手扉から俳優さん達が登場されて、17:00前まで質問会でした。
司会は、原田真理さん。
参加の俳優さんは、上手から、中井智彦さん、暁爽子さん、橋元聖地さん、伊藤礼史さん。


不慣れな司会ですが、と何度も原田さんは仰っていましたが、ちゃきちゃきと質問をこなしていかれます。


質問、どんなだったかな?


順不同ですし、抜けてるものもありますが、こんな感じ。




質問。
一日おいて、別の役をしたりすることがあると思いますが、どうやって気持ちを切り替えていますか?


橋元さん
「それが、俳優の仕事だと思います。
 舞台ごとで、ちがうスイッチが入る。
 そのスイッチがたくさんあるほど、役者として幅があるということ」


この発言には、みなさん「おおー」と拍手でした。




質問。
他の舞台を見るとき、どんな視点で見ますか?


中井さん
「最近、四季の舞台を見に行って、勉強しています」


暁さん
「勉強です」


橋元さん
「結構、純粋に楽しんでます。
 外の舞台も見に行くし、この間はアンジェラ・アキを見に行った」
アンジェラ・アキだったと思うけど、間違っていたらごめんなさい)





質問。
どうしてミュージカル俳優になろうと思ったのですか。


中井さん
「歌の仕事をしたくて、高校生の時はバンドなどを組んでいました。
 BWで初めてミュージカルを観て、歌だけでなく、演じるという世界を知り、やってみたいと思いました。
 そのときに見たのが『オペラ座の怪人』です」


暁さん(原田さんにはシェンシェンだか、シャンシェンだか呼ばれておられました)
「バレエをやっていたからです」


橋元さん
「歌を生かした仕事をしたくて」(だったかな?)


伊藤さん
「名古屋出身なのですが、名古屋でキャッツをみて、やりたいと思いました。」




質問。
どれくらいで、台詞や歌を覚えますか。良い覚え方があれば教えてください。


中井さん
「ラウルは一ヶ月くらい練習したので…。
 時と場合によって、かかる時間は違います。
 台詞と歌だけならすぐ覚えますが、覚えてからが本当の仕事なので…」


原田さん
「とにかく、何度も何度も読むことですよね」


橋元さん
「なんて言うか、汗は裏切らない…というか。
(ここで、また、みなさん、「おおー」)
 頑張ったことは必ず、帰ってきます」





質問。
今日は、どんな風に過ごしましたか?何を食べましたか?


中井さん
「最近、料理を始めました。
 今日も、お弁当を持ってきています。
 レンジで、野菜の蒸し料理を作りました」


暁さん
「玉子…」


橋元さん
(なんだっただろう、橋元さんも料理してて、お弁当を持ってきてるって仰ってましたが…)


伊藤さん
「朝はパンを食べました。
 お昼はマクドナルドです」




質問。
歌が上手くなる方法は?


歌と言えば、ということで、橋元さんに指名。


橋元さん
「楽しむことです。
 音楽は、『音を楽しむ』ですから」


次いで、中井さんもでしたが。


中井さん
「楽しむことです。
 『音を楽しむ』のが音楽です」


と、橋元さんのをパクリw
「だって、すごくいいこと仰るから」だそうでしたw




質問。
夏バテしない方法は?


中井さん
「食べることです。
 野菜を食べます」


暁さん
「食べないと」
(これに、原田さんの質問からのフォロー。食べ過ぎると体重が増え、踊っても疲れるので、体重が増えないように食べ過ぎない…ということだそうです)


橋元さん
「ダイエットを兼ねて、身体を鍛えること」


伊藤さん
(忘れました^^;)




他にもあったかもしれませんが、とにかく、どんどん質問を読んで、答えて…という感じでした。
用意されていた質問に全部答えて、「ではー」と終了。
こちらも濃くて、面白かったです。


舞台の感想は、また、日を改めます。