みんなで“恋の歌”を歌おう

「アスペクツ・オブ・ラブ」の歌イベントです。
ちょうど、夏休み中だったので、行ってきました。
早めに到着したので、イベントの席は前から3列目です。


男性アンサンブルさんの発声で、イベント開始です。
今回の司会さんかな?と思ったのですが、すぐ袖に帰ってしまわれました。
代わりに幕が開いて、登場したのは、中井さんと白瀬さん。
白瀬さんの伴奏で、中井さんが「Love Changes Everything」を歌ってくださいます。
2番になると、ダンサーさん(斎藤さんと女性)が登場してデュエットダンスが加わり。
3番になると、俳優さんが皆客席に入ってこられて、コーラスに。(村さん除く)

中井さんのソロは、本編でも聴けますが、おまけで聞かせて頂けてラッキー。
ダンスは、すごく綺麗で、ここからは、ダンサーさんのみガン見です。
皆さんで歌うパートに入ると、そのコーラスにうっとり。
まさか、こんな豪華な始まりだなんて!

全体進行は寺田さん。
中井さんが歌指導、白瀬さんがピアノ演奏と紹介がありました。
あと、ダンサーさんの紹介もあったんですが、女性のお名前、聞き取れなかったです。

ここからは、中井さんが中心となって歌の練習…なんですが。
中井さんから、「白瀬さんは『春のめざめ』などでもピアノを披露されていますが、幼稚園からやっているそうです」と白瀬さんの紹介。
それに応じて白瀬さんからは「中井さんもピアノをやっていらっしゃるんですよね。いつからですか?」
中井さん「小学1年生から」
白瀬さん「かわらないじゃないですか」
白瀬さん「何か、演奏してみませんか?」
(拍手)
といった流れで、ピアノの前に座る中井さん。
さらりと引き出されたのは、「アンパンマンマーチ」

というやり取りのあと、中井さんからネタばらし。
これ、東京でもやったネタで、受けるかどうか不安で、やるべきかどうか、迷ったのだそうです。
…てか、そういうことを全部ばらして語る中井さんに、好感度upですw

そして、歌の練習に入ります。
歌うのは「Love Changes Everything」
客席に入るときに、歌詞カードを頂きました。
回収だったのが残念です。
著作権の関係なのかなー。

練習は、発声練習も何もなく、いきなり「歌」
かるーく中井さんが歌って下さって、「じゃあ、一度やってみましょう」
まあ、本編で何回も聞いているから、行けるかも知れないけど、いきなりすぎませんか?

1番だけ、ということでしたが、歌ってみると「あぁ、恋は」の「恋」のテンポが速い。
1音に二文字。そうSOMでいうところの「歌ーおーうー」の「歌」と同じです。
そんなん、言われなわからんてー(−−;

そう感じたのは私だけではないらしく、ここは皆さまバラバラ。
そこで、ここだけはきちんと練習。

でも、「恋は」が合うようになったら、「じゃあ、2番も行ってみましょう」
て、早っ!

2番は2番で、難所が一つ。
それは最後のフレーズ。
そのまま歌わず、間奏を聞いて、さらに「恋は奪うすべてを」の「すべてを」が1拍に入るという忙しさ。

さすがにここは、難所とわかっているらしく、きちんと止めて練習してくださいました。
「すべてを」もですが、間奏を聞いて入るところの練習も。

そして、3番。
また、なーんの説明もなく入ったんですけど、3番は「そう、恋の炎は」の「恋の」が1番2番と違って、「恋」で1拍!
それ、言うといてくれなわからんやーん!
思いっきり、「恋の」と歌って、あれ?言葉が足らんやん?と思って周りの声を聞いたら、自分、思いっきり間違ってました(^^;

ここも、間違ったあとで、「3番は〜」と説明する中井さん。
いーけどw

そして、3番はラストのフレーズが繰り返し。
でも、2度目は「恋は甦る(一泊休止)いーつーかー(音、高い)」という違いあり。
ここの1拍休止をしっかり練習しました。

というように、とりあえず音取り終了。
続いては、歌に気持ちを乗せるという作業に入ります。
ここで、寺田さんから、「座りましょうか?」と合いの手。
あ、一回1番を歌ったあと、声を出すために立っていたんですよ。
でも、「ずっと立ちっぱなしだし」と寺田さんが気を遣ってくださったんです。

そこで、いったん着席し、「出会い」「別れ」など、幸せ辛さそういった気持ちを込めて歌ってみましょうということに。
しかし、座ったことで、声量が落ち、中井さん「…なんか声が小さくなってしまった…」
ここでも寺田さんフォロー「ほら、気持ちを込めてるから」
でも、中井さんは納得行かなかったようで「やっぱり立ってもらっていいですか?」
個人的には、高音とか座ったままでは出にくいので、立たせていただく方がありがたいです(^^)

そして、1番を再度歌います。
今度は中井さんに満足いただけたようでした。
「僕はアレックスとしてこの歌を歌っていますが、皆さんは皆さんの、恋の始まりの喜び、別れの辛さを思い出してください」

続いて2番…に入る前に、1番と2番で伴奏が違うことを教えていただきました。
そうだっけ?と改めて弾いていただくと…。
2番からはアルペジオになるんですね。
「恋は羽ばたく」という歌詞と合って、心が浮き立つ感じを表しているのか。
これも意識しながら歌うこと、だそうです。

そして、またも中井さんの暴挙。
「このまま3番もいってみましょう!」
で、最後まで歌いきり。
「3番の歌詞は…」とどんな気持ちを込めるか説明。

先ほどは説明無しだったから、もう一度通して〜となり、伴奏が始まったところで、中井さん「にやり」
なんだ、その「にやり」は??
そのまま笑ってしまわれて、歌、始まらず。
寺田さんからツッコミが入り、中井さんが状況説明をされます。
曰く。「後ろで、『終了』の紙が出たんで」
思わず、振り向く私たち。
四季の方、「いやいや」というようなジェスチャー

ここで、寺田さんからGOサイン。
「最後だから、いいよ、やっちゃおう」
まだ、「いいの?」顔の中井さんを放っておいて、喜び私たちでございました。

このあと、2〜3回通して、終了です。
今回は、舞台での発表はないんだなーとそれだけはちょっと残念。
ここで、いったん幕が閉まります。
寺田さんから、「休憩してください」とあって、今回のイベントの説明がありました。
今回は、アスペクツだけじゃなく、京都劇場10周年も兼ねたイベントで、観客の皆さまへのお礼を込めたものです、とのこと。
あと、「村さん、登場です」
村さんは、白髪にしているので、それを落とすために時間がかかったのだそうです。


そして、今回の舞台の音楽監修(であってるかな?)をされている笠松さんからご挨拶。
笠松さんは、まず関西公演ができたことが嬉しかったと前置き。
「関西の皆さんにこの公演を見ていただけたことが嬉しかったし、個人的には、家族や小学校時代からの知り合いや先生に見に来て貰えたのが嬉しかった」
とのことでした。
そのあとは、「東京公演では、紙に書いてきたのを読んだら号泣してしまったんです」「今回も、紙に書いてきたんですが、紙も見ながら半々くらいでいきます」といろいろ話してくださいました。
まとめると…。

劇団に入ったときに、いつかこの役をやりたいとか、いつかこの役をやるんだろうなとか、そんな風に思う役がある。
でも、ジュリエッタはそのどちらでもなかった。
一番好きなミュージカルは、と聞かれたら「アスペクツ」と答える。
皆さんも、そうだと思うけれど、中毒性のある曲で、気がついたら口ずさんでしまっている。
本当に大好きで、何度もCDを繰り返し聞いた。
大学へ行って、大学院へ行っていたとき、東京の自由劇場で、「アスペクツ」が再演されるのを聞いて見に行った。
それまでCDばっかり聞いていたのが、初めて舞台で「アスペクツ」を見られるのでとっても嬉しかった。
舞台を見に行ったら、大学の同期や先輩が舞台に立っていた。
そのとき、どうして自分はこっち側(客席)にいるんだろう、と悲しくなって、泣きながら帰った。
その後、劇団に入って、アスペクツをやるらしいという風の噂を聞いた。
これまでの自分の役からすれば、ジェニーがあってるかと思ったけれど、ジェニーをするには年齢がちょっと…。
でも、だからといって、何もしなければ、また、自分はこっち側で、どうして自分はあっち(舞台)にいないんだろうって悔しくなる。
だから、手を挙げようと思った。
とにかく、手を挙げて、あとは演出家や劇団にまかせようと思った。
そして、ジュリエッタ役を貰えた。
そういう経緯だから、ジュリエッタがやりたくて仕方なかったわけではない。
自分にとっては初めての役柄で、迷いも多かった。
でも、毎日のお客さんの反応が、自分のジュリエッタを育ててくれた。
京都でも、ものすごくお客さんが集中して見ていてくださるのがわかる。
その中で、のびのびとジュリエッタをやらせていただいています。

もうちょっと他の事も話されたかもしれませんが、覚えているのはこれくらいかな?
号泣はされませんでしたけど、うるっと来たのを堪えていらっしゃいました。
はるちゃんがすごく「アスペクツ」を大切に思っているのが伝わってきました。


続いては、これまでのイベントで好評だったものを、お礼をかねて披露とのこと。
幕が開くと、そこにはダンサーチームさん。男性4名、女性4名。
お葬式の時の音楽にのって、ダンス。
ペアになったり、男女になったり、最後には輪になって一人ずつ見せ場を作ってキメ。
めっちゃ格好いいダンス!これ、見せていただくの、豪華!

その後、浜名さんからご挨拶です。
はるちゃんほど覚えてない…ごめんなさい。

とりあえず、踊り終わってすぐなので、息が上がって話すのが大変そうでした。
今のダンスは、劇中と違うと思われたかも知れないですか、別の振付で踊っていました。
つい本公演の振付が出てしまって、大変だった。だから、直前まで練習をしていた。
同じ劇団にいても、同じ作品に出ていても、それほど話さないこともあるけれど、このメンバーは本当にいろんなことを話し合ってきた。
この公演が終わると、またバラバラになって、もう一緒にはできる機会は無いかも知れない。
(劇団員は多く、競走も厳しいので)
この仲間は、あと3回公演が終われば解散だが、本当にいいメンバーでした。

…そんな感じの話だったかなあ。
本当、あまり覚えてないのですが、ダンサーチームの仲の良さを聞かせていただきました。
その後で、寺田さんから、ダンスキャプテンの浜名さんと副ダンスキャプテンの斎藤さんとちょこっと紹介がありました。


続いては、イベント用に特別に音楽スタッフが作った…というコーラス。
曲は、アレックスとローズが汽車のなかで歌う歌。
テーブル3つに、椅子6脚(だったよなあ?間違いかも?)
下手テーブルに佐和さん。中央テーブルに笠松さんと男性アンサンブルさん。上手テーブルに白瀬さんともうひとり男性アンサンブルさん。
アカペラでハミング。
それに合わせて、中央テーブルのアンサンブルさんがアレックスパートを歌う。
続いて、ローズのパートを佐和さんと笠松さんで歌い継ぎ。
そこで、3名のアンサンブルさんが加わってコーラス。
こちらもめちゃめちゃ格好良かった。
最初は寺田さんも練習したけど、あんまり難しくてリタイアしたんだとか。

その後で、佐和さんからのご挨拶。
こちらもあまり覚えていないのですが…。

この作品は、青山劇場で初演された。
そのときは、2列目とか3列目までしかお客さんがいないときもあった。
今回の京都では、本当に多くのお客様に来ていただいて、とてもありがたかった。
舞台の上から見ていると、お客様が本当に舞台に集中してくださっているのがわかる。
こちらと同じように緊張して、一緒に舞台を作り上げてくださった。
役者とスタッフ、そして観客の誰か一人が欠けても、今日のこの舞台は成り立たなかった。

そんなお話だったかなあ。
寺田さんから、佐和さんの紹介もありました。
壁抜けをご覧になった方は?佐和さん、落ち着いた方でしょう?みたいなw
また、寺田さんは壁抜けを見て、劇団に入ろうと思った…とか、そんなお話もありました。


最後に、ということで、ローズの佐渡さんからご挨拶。
佐渡さんは、皆さんが全部言ってくださったので…と前置きして。

小さなお子さんも来られていますが、いつか私たちと同じ舞台に立っているかも知れない。
自分も、高校生の時、キャッツのイベントに行ったことがある。
そのとき、後ろの人に押されて、眼鏡が落ちて、片方割れてしまった。
当時は、水泳部で真っ黒。
真っ黒で、眼鏡の片方割れて、それでも、必死で舞台を見ていた。
イベントでは、クイズ大会があって、「T.S.エリオットはどこの国の人」という質問に勢いよく手を挙げて答えて、ポスター(だったかなプログラムだったかな)と鉛筆を貰った。
今でもそのときの鉛筆は大事に取ってあります。
その後、劇団四季に入って、キャッツに出演し、メモリーを歌わせていただくことになった。
だから、本当に、そちらのお子さんも、私たちと同じ舞台に立つことがあるかもしれない。

というような内容だけ覚えてます(^^;
たぶん、そのあと感謝の言葉とかもあったんだろうけど。

佐渡さんはいったんは劇団を離れていらっしゃったので、感慨深くお話を聞いていました。
その後に、寺田さんがまとめの言葉を言うために前に立たれたのですが。

泣いてはる!
なんで??

寺田さんは、「すみません」と謝られてから「そこに、立岡さんがいらっしゃったなあと思って」
これは…まさかの、というか予想外のお名前に、ちょっとやられてしまった。
でも、京都10周年を語る上で、当然出てくるお話ですよね。
以前、何かのバクステで(美女と野獣だったかな)、音響ブースの説明を受けていたとき、そこに一つ写真が置かれていたんですよ。
ちらっと見ただけだったので、確かではないんですが、立岡さんのお写真だったように見えました。
その後、寺田さんは、
一緒に舞台に立っていた仲間がいなくなる。いっぱいいた同期もすっかり減ってしまった。
そんなお話もされて。
ちょうど、佐渡さんのお話から退団された人たちのことを思っていたこともあり、いっそう深くお話が入ってきました。
他にも、いろいろお話しされたと思うんですが、あまりにこのお話の印象が強くて、他が飛んでしまっています。
長く続けていれば、別れもある。それは、とても辛いことですが。
だからこそ、新しい仲間との出会いもある。
歌の練習中はいろいろと楽しく盛り上げてくださっていた寺田さんが、最後まで笑顔を絶やさず、でも涙の中で仰っていた様子は、きっと忘れられないだろうなあ。


最後に、もう一度、「Love Changes Everything」を通して歌いました。
1番と2番は客席のみで。「皆さんの歌声を心に受け止めて、力に変えます」と言ってくださって。
3番は役者さんも含めて全員で。

最後の最後はカテコのように手を振って。
イベント終了のお知らせがあっても拍手がやまず、もう一回、皆さん出てきてくださって終了。
お土産は、イベント受付時に頂いた、役者さんのサイン入りちらしをラミネートしたもの。
本当に、役者さん達の心がいっぱいつまった素晴らしいイベントでした。