「ファントム」('14/10/13)1幕のみ

本日は、三連休の最終日。
そして、大型台風襲来が予報されている日。
前日から、JR西日本が近畿圏の在来線の16時頃以降の運休を発表していた日。

で、ございました。

昨年9月の「レ・ミゼラブル」に続いて、台風と観劇がかぶりました(^^;

本日の上演予定時間は…

終演予定が15:30だと、おそらく電車は止まったあと…。
泊まる?とも思いましたが、翌日の仕事に差し支えるし、苦渋の決断として、1幕だけ見て帰ってきました。

昨年の経験から、梅芸は一部でも電車が動いていたら公演中止はないし、公演中止でない限り払い戻しは絶対ない!

交通費はかかるけれども、1幕だけでも見られる方がまだマシ。
勿論、ストーリーを知っているからこそ、そんなことが言えるのですけども。


とにかく、そんなわけで、行って来ました。


「ファントム」


ロビーでは、城田ファントムのパネルがお出迎え。


「蒼の乱」の時と同様、ライトが邪魔!
スマホで撮影されているのは、綺麗に撮れているのにー。


パネルの他に、マスクなども展示されていました。



††キャスト††

ファントム(エリック) 城田優
クリスティーヌ・ダーエ 山下リオ

カルロッタ マルシア
ゲラール・キャルエール 吉田栄作
フィリップ・シャンドン伯爵 日野真一郎

文化大臣 コング桑田
ルドゥ警部 池下重大
ジャン・クロード 大山真志
アラン・ショレ 三上市朗

アンサンブル
松之木天辺/五大輝一/横沢健司/青山航士/田村雄一/阿部よしつぐ/田川景一/逢沢優/家塚敦子/南海まり/杵鞭麻衣/神在ひろみ/彩橋みゆ/関谷春子/丹羽真由美/香月彩里

子役
松井月杜/谷野弘汰(←こちらの子は、たぶん…^^;)


脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン



開演前、舞台周りの装飾が綺麗でじっくり見ていました。
赤い緞帳も、どっしりした重みがあって…あって…あって???

違う、これ緞帳ちゃうやん!
紗幕に線を入れて、影っぽくしているだけやんかー!

若干、ALW版風に、下手側に寄せている感じに描かれてました。
同様の幕はもう一枚ありまして、こちらもぺらぺらの幕に絵が描いてある。

幕と言えば、冒頭のクリスティーヌが街の中で歌うシーンのバック。
オペラ座の外観を描いたものでした。
…これ、必要ですが?
これについては、いっそない方がマシかなあ。
そして、その他のぺらぺら幕については、やはりどっしりした緞帳にして欲しかったなあ。

このぺらぺら感は、ファントムのマントでも感じられて。
…単に、マント捌きがまだ不慣れなのかもしれませんけど。
こう、もっと、重々しく「ふぁさっ」と裾を翻す感じが欲しかったです。



さて、今回の「ファントム」で一番の楽しみは、新・エリックである城田さん。
歌も、演技も、立ち姿も、全て楽しみでした。

立ち姿については、パネルでだいたい分かっていましたが、とても綺麗。
マスクも顔半分で…綺麗なお顔ですよね。
鼻もすらっと高くて、横顔も素敵でした。

歌は、クリスティーヌとのデュエットの「ドレミファ…」という歌は、ちょっと切なく、色気も感じられてよかったです。
この歌を聴きたかったので、大満足。
ソロは、もうちょっとクラシカルな感じがあるとよかったかも。
レッスンの「ララララ」「ババババ」は、そのあとの所が口がまわっていないのか、音がやや不安定なのか、ちょっと残念でした。

演技は、とにかく可愛かったです。
キャリエールに無理を言ったり、クリスティーヌと話すのにちょっと怖がったり、なんて可愛いんだ!と思って見ていました。
特に、キャリエールには、甘えているというか、だだっ子風で。
2幕の「知っていたよ」と上手くつながる感じだったのかな?
観客も、「あー、知っていたからこその、あの態度だったんだよね」と納得だったのでしょうか。
これは、最後まで見ていないと分からないですね。
クリスティーヌには、「出来れば、ぼくに教えさせて欲しい…あ、ダメならあれだけど、君の才能を引き出す手伝いが出来たら、ぼくは、とっても幸せなんだけど…」(台詞はちょっとアレンジ入ってます)って、どんだけ可愛いのだか!
このファントムは「歌え!私のために!」とかは言わなさそうですw

難を言えば、可愛らしすぎて、ファントムらしいミステリアスな雰囲気が足りなかったかな。
しかし、これも2幕を見なければ判断しきれないところですね。
ただ、この可愛らしさが、ラストの可哀想さを倍増させるのかも…。


以下は、その他のキャストさんの個別感想を簡単に。


■クリスティー
大沢さんの初演時、クリスティン・ダエーだった筈なのに、名前変わりましたね。
お名前を知らない方だったので、歌にも期待をしていましたが、ひどいとも言いませんが特別に素晴らしいとも…。
はるちゃんとか、沼尾さんとかで、歌を聴いてみたいな。



■カルロッタ
マルシアさんらしい演技で、嫌みなカルロッタらしさが出ていました。
エリックが、「この声を毎日聴くなんて!」と嫌がるのを納得させるような発声練習もさすがでした。
結構、コメディエンヌな役割。
でも、私は、前回の樹里咲穂さんの方が好みかな。
もしくは、DVDでしか見たことがありませんが、出雲綾さんとか。
やっぱり、カルロッタは大まじめに悪役であって欲しいです。


■キャリエール
この人を語るには、最後まで見なくてはダメなのですが。
一つだけ、思ったことがあります。
役作りかもしれないのですが、なんで、猫背気味なのー?
タキシードとか、黒燕尾服とか、背中のラインが格好いいのに!
年を取っている設定だからだったら、さすがですけど。
でも、吉田栄作さんの立ち姿も格好いいだろうと期待していただけに残念。


■ウエイターさん
三人組だったのですが、お一人がダンス専門?
伸びやかで、気持ちいいダンスでした。
残り二人は、ダンスもするけど、歌も歌う感じ。
こちらも、気持ちいい歌でした。


さて、今回は、1幕しか見られませんでしたが、改めて感想を書いていると、やはり最後までの通した城田ファントムの演技を見たい!
再演があれば、絶対、行きます。
だから、再演、この上なく、希望w