「山女日記」
「山女日記」
湊かなえ:著
書店で見かけたのは、8月だったかな。
タイトルから、ちょっと怖い話かと思っていました。
「山姥」系とかw
湊かなえさんのお話も、第1印象が「告白」の印象でしたので。
でも、連作短編とあったので、読みやすそうかも?と思い、図書館で予約して、先ごろようやく順番が回ってきまして読了。
予想とは全然違って、とっても爽やかで、読後感のよい作品でした。
様々な悩みを抱えた女性達が、様々なきっかけで山に登り、その悩みと向き合い自分なりの答を見出していくお話群。
それぞれのお話は独立していながら、どこかでつながっています。
どのヒロインも、山に登ることで、答を出したところでお話が終わります。
答を出して、どうするか…までは描かれないのですが、そこは読者の想像にゆだねられているということでしょう。
語られすぎない、お話の余韻が心地よいです。