「レ・ミゼラブル」('13/9/22マチネ)

レ・ミゼラブル

††キャスト††
ジャン・バルジャン 福井晶一
ジャベール 川口竜也
エポニーヌ 綿引さやか
ファンテーヌ 和音美桜
コゼット 磯貝レイナ
マリウス 山崎育三郎
テナルディエ 駒田一
マダム・テナルディエ 谷口ゆうな
アンジョルラス 野島直人

ガブローシュ 鈴木知憲
リトルコゼット 北川真衣
リトルエポニーヌ 清水詩音

司教 北川辰彦
工場長 田村雄一
バマタボア 石飛幸治
グランテール 菊地まさはる
フイイ 上野哲也
コンブフェール 杉山有大
クールフェラック 鎌田誠樹
プルベール 安部三博
ジョリ 篠田裕介
レーグル 高野二郎
バベ 藤田光之
ブリジョン 北村がく
ラクスー 萬谷法英
モンパルナス 西川大貴
ファクトリーガール 三森千愛
かつら屋 三戸亜耶
買入屋 廣野有紀
マダム 本田育代
女 児玉奈々子
女 王子菜摘子
女 清水彩香
女 穂積由香
女 島田彩
女 石田佳名子

指揮 若林裕治



大阪フェスティバルホール、リベンジです。
2階S席で観てきました。
休憩時間にはオケピや舞台袖のセットをじっくり見たり、フェスのフロアを楽しんだり。
あ、開演前には、アンケート用紙にびっしりと、「台風対応についての意見」を書いてもきました。
一言でいいから「台風で被害に遭われた皆さまへのお見舞い」という文言が欲しかったなーって。
あのサイトを見ている限り、台風で行けなかった人がいたという事実も無かったことになってる気がするのですよ。
せっかくの素晴らしいホールなのに、それを運営している方達が残念すぎる…。


さて、舞台そのものの感想です。
やっぱり音はいいなあー。
でも、拍手の音は三階席の方が素敵だったかもしれません。
歌声は、二階席のサイドでもクリアに聞こえました。
ただ、サイド席だったので、バックの映像はちょっと見え方が違ったような気がします。
うわー、絵のように綺麗だーと思うことは無かったです。

■バルジャン
リベンジの福井バルジャンです。
声が良いなーと思いますが、早口が苦手そう?
仮出獄のあとの、「世界を憎む」という度合いは低めで、野獣度も低め。
バルジャンでも(ジャベールでも)基本的に福井さんは真面目ないい人、という感じがします。
見た目からか、演技からか、理由はわかりませんが、滝田栄さんのバルジャンを思い出しました。

福井さんと言えば、「ひ」が苦手、と聞いていますが、この日はしょっぱなの「パン一つだ!」が見事に「パンしとつだ!」でした。
見事すぎて、ちょっと笑ってしまいました(ごめんなさい)。

残念だったのは、ファルセットです。
「彼を帰して」今ひとつ盛り上がらず…。
ここがバルジャンの見せ場なのになあ。
久しぶりにレミを見たときには、今井さんのこの歌で泣かされた思い出。
WSSの「マリア」ではいい感じのファルセットでしたが、この歌はファルセット部分が長いから難しいのかな。


■ジャベール
もともとの予定では、名古屋まで拝見するはずの無かった川口さんのジャベール。
ちょっと小さめ?(身長が)
歌に関しては、良かったと思いますが、福井さんの「星よ」の印象が強すぎて、ちょっと弱く感じてしまいました。
申し訳ないのですが、あんまり印象に残っていません。


■マリウス
結婚式の指輪探しは控え目になって、あっさり見つけていました。
下水道では、バルジャンに抱えられるの、背が高いから大変そう。
福井さん、腰とか足とか、大丈夫?って見てしまっていました(^^;


■コゼット&エポニーヌ
どちらもたぶん初見なんですが、あんまり印象に残っていません。
ごめんなさいー。


■アンジョルラス
「世界に自由を」で音を上げるんだなーと。
前回もそうだったんですが、たまたまかと思っていました。
上原さんに比べると背が低くて、山崎さんと並んでも低めなので、そこがちょっと惜しいです。
歌も、圧倒的ではないけれど、製作発表の時とは別人のようで良かったです。


■テナルディエ
演技とかではないのですが、結婚式にて。
マダムが落とした銀盆がころころころ〜っとオケピに向かって転がっていきまして、それを見事に止めていらっしゃいました。
その機敏さとパフォーマンスに、会場から拍手w
アクシデントだったのですが、楽しかったです。


今回は、個々の俳優さんのどなたかが飛び抜けて素晴らしい!というより、粒が揃っていてカンパニーとしていいなあ〜という舞台でした。
そういう意味では、とってもレミらしいのかも。
でも、できたら、一階席の真ん中辺りで、この舞台を見たかったなあ…というのが心残りです。
レミを見るなら、中日劇場公演がまだ残っていますけど、フェスの一階席の音を聞きたかったな。