「夢から醒めた夢」('13/8/24マチネ)

「夢から醒めた夢」


††キャスト††
ピコ 岡村美南
マコ 笠松はる
マコの母 あべゆき
メソ 大空卓鵬
デビル 野中万寿夫
エンジェル 有賀光一
ヤクザ 金久烈
暴走族 坂本剛
部長 菊地正
老人 山口嘉三
老婦人 佐和由梨
夢の配達人 荒川務

男性アンサンブル
川野翔/一色龍次郎/練子隼人/前田員範/佐野隼平/政所和行/野口雅史

女性アンサンブル
蒼井蘭/大橋里沙/小澤真琴/石井亜早実/岸田実保/濱田恵里子/平井佑季/森田真代/志賀ひかる/守山ちひろ/豊永晴加



今回の一番の目的は、これ↓


笠松さんがマコデビューされたと知り行けるなら行ってみたいな〜と思い、また、エンジェルさんと握手できなかったことが心残りであったしな〜とも思って、日帰りで行ってきました。
今回は、青春18ではなく、リッチに新幹線往復!
しかも、チケットショップに行けなかったため、定価購入です。
チケットショップで買うと「ひかり」にしか乗れないのを買うのですが、今回は「のぞみ」にも乗れます♪
帰りは「のぞみ」で名古屋まで帰ってきて、「こだま」と在来線を乗り継いで帰宅。
こちらの方が、ずっと速い(当たり前ですが)。
ちょっとだけ贅沢な遠征でした(^^)


さて、ここからは、本編の感想です。
今回は、ロビーパフォーマンスが始まる前に劇場に到着したので、暑さを冷ます為に2階で休憩。
一度も見ていないマリオネットさんを拝見しようと思っていたのですが、鼓笛隊さんが上がって来られたらそんな考えは吹っ飛んでしまいました(笑)
タップ隊のステージでしばらく演奏。
ピンクさんの笑顔はやっぱり素敵です。
カメラ、持ってきたらよかったーとちょっと後悔。
この瞬間だけ、スマホだったらよかった…と思いました(思った通り画像が酷い^^;)
去って行かれるとき目の前を通られましたが、私の隣の女の子ににっこり。
いいなーと思っていたんですけど…、今思うと、あれって、その女の子がかなりいい感じのカメラをお持ちだったからかも?
今まで、ちっちゃいお子さまにしか愛嬌を振りまいていらっしゃらなかったイメージがあるので(ピンクさんの時はまっすぐ前しか見ないイメージ。マリオネットさんだとそうでもないですが、積極的に大人には絡んでくださらないイメージ)、そんな邪推をしてしまいましたが…そうでないなら、

「ピンクさんはレベルが上がった!」(笑)



せっかくだし、1階客席での演奏も拝見しようか〜とついて行きかけましたが、マリオネットさんが上がってこられ、タップ隊も登場、手回しオルガン演奏もはじまって、階段は人が流れない!
ええ、もちろん、上がってくる人をかき分けておりていけばよかったんですが、それは、マナーとしてやりたくなかったのです。
階段で渋滞に巻き込まれているうちに、鼓笛隊さんが戻って行かれたのがわかり残念無念!でした。

そのあとは、こびとさんのパフォーマンスをゆっくり見学してから着席。
白黒ピエロさんが、珍しくわっかを落っことして、客席から「あっっ!」と大きな声でツッコミが。
落としたときは比較的冷静を装っていたピエロさんでしたが、そのツッコミでちょっと崩れ「やっちゃった!」な表情で、照れ笑い。
そのあと、ちゃんとやり直して「どうだ!」的な感じで可愛かったです。
ちなみに大きい方のピエロさん。
歌イベでアクロバットしてた方かな?



幕が開いて、本日の配達人さんも荒川さん。
荒川さんは、やっぱりメイクが薄めです。
ピコと並ぶと、ピコが幽霊みたいに色白に見えてしまうくらいに、お肌も普通に見えます。
…ドーランとか、塗っていらっしゃらないのか?(そんなはずはないのでしょうが、そう見えるくらいなのです)


遊園地。
今まで、全く注目していなかった兵隊さんの舞台を押している人。
上手側を押している人がふと目に入り……ええ?ブルーさん??
…ってことは、下手側を押している人はもしかして……やっぱりピンクさん!!
遊園地は、小太鼓叩くまで出番が無いと今まで油断していましたが、こんなところにも出番があったとは!
見逃していた自分が、ちょっと悔しいーっ(>_<)

ローラブレードでの登場は、颯爽としていて格好良いです。
あの前傾姿勢が、いいですよね(^^)
帽子をちょっと外してピコにご挨拶するところで、帽子のゴムが見えました。
いやいや、あるとは思っていたけど、こんなにはっきり見えたのは初めてです。
色は白でした(^^)


そして、マコ登場。
最初の登場の後ろ姿だけではわかりませんでしたが…はるちゃん、痩せてない?
振り返ったとき、「はるちゃん…だよね??」と思ったくらいに、頬がこけていたように思います。
といっても、私が笠松はるさんを拝見したのは、去年の「AOL」以来ですから、1年ぶりです。
劇場内で、特に「はるちゃん痩せたね〜」的なお話を聞かなかったので、ここ1年ですっきりされたのかな?
ジュリエッタの時には、ぷくっとしてた頬が痩せた分、目が大きくなったように見えて、マコとしてはいい感じ。
でも、私としては、「大丈夫だよね? 身体、壊してたりとかないよね?」とやたら心配をしてしまいました。
歌われると、変わらぬ澄んだ歌声で、「大丈夫そう…かな〜」とちょっと安心しましたが。

そんな笠松さんのマコは、優しくて悲しげなマコでした。
ふっ…と言葉が切れる、その間が、ピコをだったり、お母さんをだったり、誰かを思いやっているマコの気持ちを伝えてきます。
そして、生前のマコは、ちょっと大人っぽい。
お母さんに甘えている感じより、お母さんと一緒に生きている、支えている感じが強いマコです。
だから、「お母さんを励ませるのは私しかいない」という言葉が、納得できるんです。

前回、拝見した吉田さんのマコは、子どもらしい感じで、お母さん大好き!って感じでした。
比べると、笠松さんのマコは、やっぱり大人っぽくて、「二人はまるできょうだいみたい」というのが、違うニュアンスに感じられます。
身長も、吉田さんマコに比べると、ちょっと高いしね。(岡村ピコと比べたら、そりゃ小さいですが。)
マコが強くなった分(母を支えるという意味で)、お母さんがちょっと弱くなったかも。(相対的にです)

ピコとのデュエットは、さすがでした。
「夢がーあ〜あ〜」の「あ〜あ〜」が、本当に綺麗で、クリスティーヌを思い出していました。
2幕では、ピコとマコのパートが入れ替わりますけど、私は1幕の方が、マコの綺麗な「透きとおった様な」感じが出ていていいな、と思います。
足はね…ちょっと上がりきってはいなかったけども(^^;(←特に2幕、右足の方が)


霊界空港からは、基本、エンジェルにロックオン状態です。
目の前で「みんなが幸せになれたらいいなあ!」を聞けて、幸せでした(^^)
デビルの「落ちろーーーー」でずっこけてたのが可愛かったですよ。

デビルは、毎回、客席に合わせて、いろいろ変えて来られているんでしょうか?
今回も、いろいろと面白かったです。
ピコに「パスポートを見せろ!」って自分で強く言ったにも関わらず、「見せればいいんでしょー?」と強く言われると、怯えたようにちょっと顔をそむけたり。
ピコが、ここで会った人を列挙していくときに、同じように確認してみたり。
「責任?…責任〜」とうろうろしながら迷っている風なときには、いちいちポーズを取ってみたり。
「みんなのために……?(え?)…みんな…(えええ??)」という反応なんかは、客席の空気を読んで、すごくいい間ですよね。
エンジェルから「ほとんどの人は思っているんですよ、みんなが幸せになれたらいいなあって!」と言われたあと、客席に同意を求める「ねぇ?」もちゃんと客席とのキャッチボールが為されているのを感じます。
その辺、さすがだなあ〜。

「煉獄のおいらたち」は、「感謝の花束」のシーンが甦ってきて、困りました。
特に、部長(笑)
ここで、折り詰めと缶ビールを投げるんだっけ〜とかね。
暴走族については、李さんの軽やかさと比べるとやや重い感じで、頑張って!と思わずにはいられなかったです(^^;
ヤクザについては、本編(こちら)の方が、戯画的というか、とにかく面白くて、唯一「感謝の花束」が思い起こされなかったです。
ちょっとそれますが「死んで花実が咲くものか〜〜(よよよよよ)」の号泣が、真に迫っていて結構、刺さります。
ヤクザで「感謝の花束」を思い出さない分、その後の「あたしはあたし」で「キス・ザ・ガール」を思い出してしまうのは、きっと私だけではない筈だ!


マコとお母さんのデュエット、お互いを思い合っているのが強く伝わりました。
その後のお母さんがマコを引き留めたいという気持ちも切なかったですが、それ以上に…。
「大切な時間をくれた友達」を裏切れないというマコの真っ直ぐな気持ちが切なかった。
お母さんと別れたくない筈がない、でも、それ以上にこんな素敵な奇跡をくれたピコへの感謝を忘れないマコ。
この人のパスポートが真っ白なのがわかる気がします。


今回、久しぶりに透きとおったような美少女マコを見た気がします。
…久しぶり…と書きましたが、もしかしたら初めての「美少女」マコだったかも?
(回数は見ていますが、見始めたのはアイーダよりも後なので、バリエーションは少ないのです)
はるちゃんが美少女だというのではなく(←失礼な物言いですみません)、私の中での美少女定義がローティーンの綺麗な少女、なので。
そうすると小学生という設定からははみ出しますが、お母さんを精神的にも支えていたマコは、少し大人っぽいのもアリかも、と思いました。


いつも通り、あたたかい感動と、いつもとちょっと違う感動で満たされた観劇でした。
劇場から出るのには時間がかかったので、ロビーは満員のすし詰め状態。
エンジェルさんの姿なんて、見えるはずがありません。
もうお帰りになったかも…とロビーに出たところで、こちらに向かってくるエンジェルさんを発見しました。
前回はすり抜けるように去って行かれたましたが、今回は周囲の人に握手をしながらゆっくりお戻りになっています。
おかげで、私もなんとか握手をしていただけました。
「失礼します!」と爽やかに去って行かれたエンジェルさん


これで、はるちゃんのマコとエンジェルさんとの握手という二つのミッションを完遂できました(^^)
あ、それから、東京公演では初めて「白いパスポート」企画でスタンプ揃いましたよ。
いただいたパスポートケースはピンクでした。
…使う予定は、今のところ全くありませんが。(電車通勤じゃないので^^)