「アイーダ 愛に生きた王女」

アイーダ名古屋公演です。
名古屋初日から3週間。
ようやく行ってきました。
まずは、ウィキッドでいただいた緑色のパスポートにスタンプを貰いました。
今回のプレゼントは、パスポートカバーとポストカード。
次回は、アイーダの次の演目でスタンプを貰えるそうです。

…こういう連続企画、いいな。
エメラルド・シティから古代エジプト、そして次はどこの国へ?と、空想が広がります。
単なるプレゼント企画じゃないところが楽しいです。

そして、もうひとつ、アイーダのスタンプラリーにも参加してきました。
押していただいたスタンプには見覚えがあります。
以前の名古屋公演で月代わりで置かれていたスタンプの再利用。
でも、こちらも楽しそう。
いろんなシールで、自分なりのページを作成するという…センスが問われる企画です。

更に、これはイベントではありませんが。
マスコットベアに新商品が出てました。
ゾーザー軍団グマ。
さすが名古屋ーvv
(ゾーザー軍団グマが以前登場したのが名古屋だったので)

迷ったのですが、やっぱり買ってしまいました。
ゾーザー軍団ベアに比べると、マスコットベアはちょっと襟元が広くなっていてセクシーかも(笑)




††キャスト††
アイーダ 雅原慶
アムネリス 光川愛
ラダメス 田邊真也
メレブ 有賀光一
ゾーザー 飯野おさみ
アモナスロ 石原義文
ファラオ 前田貞一郎
ネヘブカ 勝間千明

男性アンサンブル
黒川輝/朱涛/田井啓/清川晶/品川芳晃/中村巌/桧山憲/川村英

女性アンサンブル
西村麗子/恒川愛/愛沢えりや/井上佳奈/花田菜美子/川井美奈子/駅田郁美



マチネとソワレを観劇。
とりあえず、マチネ感想からです。


感想と言えば、やっぱり新ラダメスについて、になります。
博物館のシーンで登場されたときには、一瞬、わからなかった。
その他の皆さまに、溶け込んでいて。

衣装がだぼっとした感じなので、とても華奢に感じます。
身長は低いとは思わないのですが、とにかく華奢。
細いなあ…というのが第一印象です。

棺をのぞき込んだときは、「す、すみませんっ」とやや慌て気味で謝罪しているような感じ。
やや気弱な、優しい、いわゆる草食系男子。そして、紳士な部分も見える青年です。

それが勝利ほほえむになると、意外とはまっていて格好良い。
エジプト風の濃いめのメイクが似合っていて、爽やかな青年でした。
細いのは細いんですが、しっかり筋肉ついていて、細マッチョ系。
歌もクリアな声で、聞きやすくぽーんと飛び出していて、結構好きかも。
生き生きとした感じで、楽しそうで、非常に可愛いです。

続くアイーダとの出会いのシーンでは、自信満々の将軍サマなんだけど、その自信に裏付けがない感じがしました。
あくまでも、私の感想なのですが、ゾーザーの息子だから将軍になれた、という感じ。
兵士たちが従っているのも、宰相の息子だから。
宰相の部下たちが、「うちの若様を盛り立てるぞ!」とか「立派にお育てしなければ」とか、そんな風にバックアップしているように見えました。
ラダメス君は、自分の実力だと思っているけど、実は家臣たちが頑張ってくれてるんだよね、というイメージ。
父親の七光りで、自分の実力でないのに、威張っている将軍サマ。
実は、まだお子さまで、挫折も知らなくて、楽しくて仕方がないーってそんな感じです。

結婚を嫌がるのも、その延長かな。
まだ縛られたくないんですよ。

まさしく、恋なんてまだ知らない、そんな少年から青年に変わりつつあるラダメス。
きっと初めての恋がアイーダで、メロメロなんだわ…。
だからこそ、「すべてが嘘だった!キスも!」が、あんなに可哀想に聞こえたんだと思われる。

「どこへ行ったのだ、自信に満ちた俺は」というのも、その「自信」が裏付けのないものだったと気がついた、という感じです。
あんたー、その根拠のない自信はなんやねーん!って、思うことありません?
特に、高校生くらいの男子。
まさに、その自信、なんですよね、ここのラダメスの自信って!…と思わせる演技構成でした。

田邊さんの実年齢は、たぶん、結構上の方だと思うんですが、見た目、とくに身体のラインから、若いラダメスにしたのなら、それってとってもアリだと思います。
田邊さん、本当に細くて、おじさんの身体に見えないんですよね。
有賀さんも結構、小さいけど、お二人並ぶと首だけなら有賀さんの方が年齢行ってるように見えます。
(有賀さんの首は結構がっしりしてるので)
そして、首って年齢が現れる所だと思うんですよねー。
田邊さんはその辺りがすごくすっきりしているから、これまでのような男ラダメスだときっと違和感が出てしまったと思います。
そういう意味で、田邊さんにぴったりしたラダメス像ではないかと思うわけです。

そんなわけで…かわいいよ、ラダメスw
「命令だ」と言うとき、わざと大人ぶって、偉そぶって言うのとか。
晩餐会でファラオが倒れたあと、アイーダを呼び止める「い、行くな…」と気弱そうに声をかけるのとか。
「星のさだめ」でアイーダの首にキスするときの、ちょっと戸惑った風なところとか。
とにかく、恋にも慣れていなくて、というか、きっと初めてで、純情少年で、めちゃくちゃ可愛いのだ!

全く新しいラダメスで、楽しかったです。
ただし、歌は、ちょっと音域があってなさそう。
「勝利ほほえむ」の「危険おかして」二度目は、上げないバージョン。
「儚い喜び」の「何故あの女に惹かれるのだ」も上げないバージョンで、更に「全く別世界の」も違う音程で歌っていました。
「この父にしてこの子あり」も「しはーい」は出ていましたけど、その前、結構、音を変えて歌ってましたし。
声は高いのに、音域は低いんだなーと。
で、「あり得ない」とかになると、声がかき消される。
それは、高音になると、声が軽くなってビブラートもかかって、アイーダやアムネに負けてしまうから。
低い音域だとよく聞こえるのに…。
2幕冒頭、三人で歌うところも、結構残念なことに…。
これは、ラダメスのせいだけではなく、なんだか、みんなバラバラでハーモニーに聞こえなかったです。
最後の「どうしたらいーいー」でやっとハモった…と安心した感じでした。
こればっかりは、仕方ないのかなー。

とにかく、どことなく貴公子然としたラダメスで、泥臭くなく、格好良かったです。
アイーダとのいちゃいちゃも、ええ、まさに高校生のいちゃいちゃって感じでしたし。
ヌビア王を捕らえて「ひゃっほー」と喜ぶところ、そのまま全開の笑みで振り返って、固まってるアイーダ見て「やっちゃった…」となるところ。
どこを切り取ってもかわいいわ(笑)

あ、手枷をつけられて、兵士を振り払うところも、プチ切れした若者って感じでよろしかったかとw

そういえば、裁判の前「君はいつでも大切な人だったよ」とアムネの頬に触れようとするところ、こいつ、これ癖やな、と思わせる天然のたらしでしたw
アイーダにもやってたしw)

あと、裁判のシーンで「共に、また一つの墓に」と言われたときに、アムネの顔を見上げるのが、ちょっと新鮮かも。
うまく言えないですが、どこかぽかーんとした表情。
その後、アイーダと目を合わせるんですが…ううむ、何を思ってるんだろ?
ちょっと気になるシーンでした。

ラストは、全開の笑顔で、歩み寄っていくので、これまた可愛い。
絶対、尻に敷かれるよ!と思わせられるラダメスでした。



ここからは、その他キャストについて、簡単に。


アイーダ
前回が、音響不調の中ででしたし、2階席でしたし、楽しみにしていたのですが。
特に、印象に残ったところはないかなあ。
よきにつけ、悪きにつけ、です。
「私はれっきとしたヌビア人です」「勿論よ」がちょっと言い捨てた感じで、心が籠もっていないところくらいかな。
全然メレブを信用してない感じで、メレブ、可哀想にw

あとは、神懸かっていく感じがあまりなくて、でも、不満足というわけでもなくて。
嫌いなところもないけど、ここが好きだーって所もないかなあ。
歌がもっと魂に響くようになるといいな、とは思いましたが。


■ネヘブカ
かわいい。そして、決然としているところがいい。
「踊れー」は上がりきらず、音が外れていて残念でしたが、「神の愛するヌビア」はよく声が出ていてよかったです。
ちょっと喉が切れそうにも感じましたけども(^^;


■ゾーザー
「ピラミッド」のラストは上げるバージョン。
いつも通り格好良いvv
そして、田邊さんとの父子関係は、非常にしっくりして見えます。
「お前の母親は文句を言わなかったぞ」「言わせなかったのでは?」のあと、激昂する感じはなくて、ラダメスによって変化があるんだなーと思いました。
(田邊さんはそれほどきつい言い方ではなかったので)


■アモナスロ
やっぱり晩餐会にはでないのね。
「忘れるのだ」に説得力を感じました。


■ファラオ
父娘愛は、ちょっと薄かったかなー。
ディラモンド先生ーって目で観てしまったのがいけなかったか?


■アンサンブルさん
2枠の川村さんかな?ダンスにキレがあって格好良かったです。ジャンプがちょっと重そうに感じたけども。
カテコでの朱さんのジャンプ、田井さんのキメポーズなど、私的見所が、素敵でした。
女性アンサンブルさんで、洗濯しているところの反りがちょっと弱い方がお二人ほどいらっしゃいました。
あれ、大変そうだもんなあ…。


■メレブ
えーっと、メレブについては、ソワレの部で書かせていただきたいかと。
勿論、マチネも見ていたんですが、やっぱりその他の所に目が行ったりもして、一方でソワレではどっぷりメレブだったもので。
マチネ限定で言えば…。
アイーダ〜、誰を見たと…」がものすっごく脳天気で、可愛かったですよw
あと、マチネはちょっと歌が抑え気味だった気がしました。