「美女と野獣」BST日記

本日、「美女と野獣」のバックステージツアーに行って参りました。
美女と野獣はお城のセットが豪華なので、もしかしてお城セットを見て回れたらなーという願望からです。

ただ、行けるかどうか、昨日の内にはわからなかったので、当日券で。
劇場到着は開演10分前でしたので、かなりギリギリでしたが、ちゃんと当日券も購入できたし、開演前にバックステージツアーの受付も出来たので良かったです。


本編の感想は、また後日。
とりあえず、バックステージツアー日記からです。

受付の時に言われたのが、
「終演後、準備をしますのでロビーでお待ち下さい。
 座席に着かれましたら、スリッパをご用意しておりますので、履き替えてください」

おお!スリッパ!
このスリッパは、アイーダ歌イベで、みなさんが100均を回って買ったっていうあれかしら…。

それについては、実際スリッパを見てから判断です。


この日の終演は、4時20分。
イベントがあるから、もっとカテコが盛り上がるかな?と思ったけど、そうでもなく、あっさりでした。
ロビーにでて待つことしばし。
4時45分頃に、再び客席へ。

席に着くと、まずスリッパに履き替えます。
…うーん、どうだろう?
とりあえず、柄も何も揃っちゃいないスリッパ。
確証はないけど、アイーダの時のスリッパな気がします(^^)


みなさんが、スリッパに履き替えた辺りで、スタッフさんから説明がありました。
本日のバクステは、6班に分かれて、それぞれ6箇所で説明を聞く形式だそうです。
説明の時間は、それぞれ5分。

ふむふむ、オペラ座のバクステと似た形式ですね。
でも、今回は座席で講義を聴く時間はないようで…。

「6箇所を交替で見ていただいて、座席に戻って終了です」

というのは、ちょっとあっさりしているなあ…。



さて、私のグループはF。
見学の順番は、下手袖横で衣装→1階ロビーでカツラ→客席奥で音響→上手袖で小道具と機構→舞台で照明→下手袖で大道具と舞台監督卓と吊りもの→衣装の横を通って座席へ


■衣装
BBの衣装担当さんは3名で、ビーストとガストン担当、ベルとミセスポット担当、ルミエールとコグスワース担当なんだそうです。
ここでは、ベルの早替えの実演を見せていただきました。

ビースト担当さんがベル役で、ベル担当さんが、衣装を着せる間にベル役さんが自分でアクセサリーを付けたり、床山さんがカツラを被せるのを手伝ったりするそうです。
この時に使ってはった衣装は、最初にベルが来ている青いエプロンドレスでした。
足元に置かれたドレスを、衣装さんが引き上げ、後ろを止めている間にアクセサリーをつける…。
置かれていたときには「意外にちゃちいドレスだ…」と思ったのですが、着るとそうでもなく見えます。

ベルの早替えで一番早いのが、青いドレスからピンクのドレスに着替えるところで、40秒だそうです。
そして、早替えで一番大変なのが、女性アンサンブル6枠さんの、ビーアワゲスト。
スプーン→お皿→ナプキンガールで、このときは、3人係で早替えをされるそうです。
大変だなあ。

他に、最初の村のシーンででてくる女の子達の衣装がずらっと並んでるのを見せていただきました。
靴の色とか形とかも、ディズニーから厳密に指定されているそうです。
さすが、ディズニー。


■カツラ
ここに並んでいたカツラは、ベル、ルフウ、ガストン、ルミエール、コグスワース、タンス夫人。

まずは、カツラ下にかぶるネットを見せていただきます。
黒のネットで頭の形が綺麗にでるようにして、その上にカツラを被る。

ベルは最初は同じなんですが、ピンクの衣装に替えるときはリボンだけつけ替えるとか。
そのため、べりっと取れるようになってるそうです。

ルフウのカツラは、襟足部分は地毛なので、カツラ下もちょっと他と違うとか。

ガストンは、すべてウェーブのかかったリーゼント。

ルミエールは、美女と野獣はハートがモチーフなので、ハートの形になってるとか。

コグスワースのカツラは2幕のもので、長針と短針の髭もついてましたw

タンス夫人のカツラは、人間に戻ったときの、アントワネットみたいに高く結い上げたカツラ。

それぞれ、近くで見て、なかなかすごかったです。
頭の大きさや顔の大きさで、いくつかサイズがあって、役ごとにいくつかカツラが用意されているそうです。
てっきり、衣装のように役者さんごとにカツラもあると思っていたので、それにはびっくりでした。


■音響
音響さんも3人。
1人目は、オーケストラの音を出す係り。
2人目は、効果音を出す係り。
3人目は、役者さんのマイクの係り。

効果音は、殴る音とか雷とか野獣の咆哮とか。
役者さんによって、「ここに拳が来たら、(殴る音を)鳴らして」というのがあるので、練習の時からどの辺でスイッチを押すか、やってはるそうです。

その説明の後、役者さんのピンマイクについての説明がありました。


■小道具・機構
モリースが乗ってくる車の説明から。
これは、ハンドル部分にアクセルがあって、強く握るとスピードアップ。
ブレーキはないので、アクセルを離すと止まるという作りになっているそうです。
また、スタッフさんがラジコンみたいなもので、車のいろんな部品(歯車や計器など)を動かし、薪割りもコントローラーでやってるそうです。
火花が散るところは、特殊効果のスタッフさんが仕込みをやっていて、役者さんが自分で爆発させているとか、車についていろいろ伺いました。

そのあとは、機構について。
移動してくるセットに、タグみたいなのをつけて、そのタグでどこに止まるかコントロールしているそうです。
このタグ(みたいなの)、本編の舞台で実は気になっていて、「あれ、何やろう?」と思っていたんです。
セットの端に取っ手みたいなのがあるなあ…と思ってて。
謎が解けてよかったw

その後は、移動まで、自由にセット見学。
上手袖には、ビー・アワ・ゲストのお皿の階段や、2幕ラストでビーストとガストンが戦うセットなどがありました。
2幕ラストのセットは、袖の上の方に吊られていたので、スタッフさんに「あれ、どこのセットですか?」と聞いてみました。
曰く、2幕ラストのセットなので、本当は下手袖に置きたいのだけど、袖が狭いので、1幕の間は上手袖の上に吊っていて、休憩時間中に下手袖に移動させるのだそうです。
また、ビー・アワ・ゲストのお皿の階段は、1幕が終わったらすぐ、上手袖に吊ってしまうのだそう。

京都劇場は、袖が狭いので、ものが置けない」とのことでした。

だから、「京都に行くとなると、『えー京都?』って気分になります」だそうです。

大阪劇場は行ったこと無いけど、京都はたぶん一番狭い…とのことでした。

ベルとビーストが食事をするときの椅子なんかも、階段のところに隙間家具のように詰め込まれていて…。
これも、やっぱり道具を置く場所がないからだそうです。

ここで、お城のセットが全くないので、聞いてみました。
そうしたら、お城のセットは、舞台奥に置かれているそうで、幕で隠してあるんだそうです。
のぞけなかったけど、お城のセットも見たかったなー。


■照明
舞台上ですので、セットも残して置いてくださいました。
舞台上のセットは、ベルの家と井戸。

ハートがモチーフとのことでしたが、ベルの家も井戸も、確かにあちこちにハートが散りばめられてる…。
全然気がつかなかったわw

照明は、役者さんに当たるもの、舞台の色を変えることで景色を替えるもの。
舞台上の照明は、手前が明るく奥が暗めで、奥行きを出すのだそうです。

ムービングライトも、実際動かしてくださって、楽しかったです。
また、客席を見渡すのは気持ちいいですねーvv


■大道具・吊りもの・舞台監督卓
吊りものの一番重いのは、500kg以上。でも、同じ重さのおもりをつけて、女性でも動かせるようにしているとか…。
この吊りもの操作の綱は大阪劇場でも見ましたけど、すごい数です。
一つひとつに、名札がついてました。
「BOG」だけでも、数本ありましたよw

こちらの上部には、本屋さんが吊られていました。
本屋さんは、最初にでてきたらそれっきり…なので、使い終わったらすぐに吊っちゃうのだそうです。
やはり、狭いからなんですね。

他に、暖炉、野獣の椅子、ベッド、バーカウンターなどがありました。
もっと近くで見たかったけど、奥の方には行けないようになっていて残念。

舞台監督卓も狭かったです。
あと、きっかけを出すときの様子なんかを見せていただきました。


これで、一通り終了です。
帰りは、衣装の説明を聞いた上手袖奥を通って客席へ。
衣装の手前あたりにガストンの座る毛皮張りの椅子がありましたw

大阪のこの辺には、心得みたいなのが貼っていたけど、京都にはないです。
でも、マイクの乾電池置き場などがあったり、早替え部屋もあったり。

また、客席に向かう通路には、男性アンサンブルさんの衣装が置いてありました。
予備、とあったので、普段使ってるのとは違うのかも。

広島→●●(●●の部分は見えなかった)というメモが貼り付けられていました。
広島から京都までやって来た衣装なんですね…しみじみ。


こうして、イベントは終了。
うーん、やっぱり全体説明とか欲しかったなー。
スタッフさんのお話も楽しくて好きなんだけど。
ちょっと淋しかったです。

全体終了時間は、5時45分くらい。
ほぼ、1時間でした。
時間がかかったから、説明とかすると更に長くなるし…仕方ないのかなー。