「レ・ミゼラブル」('17/10/1マチネ)
今年は、レミ30周年記念らしいです。
東京では、記念のカーテンコールもあったらしいですが、私は今日、ようやく見に行ってきました。
日程的に、大阪が厳しかったので、名古屋・中日劇場にて。
入り口にあった、これまでの出演者さんたちの写真で作られたアート。
歌穂さんは見つけました。
鹿賀さんも。
そのほか、岡さんや今さん、森さんに…。
結構、写真、かぶってるなー。
しかし、私が探した写真は…見つからなかったです。
山本さんのガブローシュ。
もしくは山本さんのマリウス。
どっかにあるんでしょうが、見つけられなかったことが残念。
そのほかにも、30周年記念のパネルも。
うち、懐かしかったのがこちらです。
わかいお嬢さんたちが、野口さんのマリウスをちょっとディスっておられました。
「マリウスないわー」的な。
いやいやいや、結構よかったのよ。
あの甘い声が、若干、軟弱っぽいマリウスに似合っていたのよー。
歌もうまかったしね。
斎藤さんのコゼットは特に反応なかったのにー。
ちょっと悔しかったです。
本日のキャストはこちら。
福井さんのバルジャンは、久しぶり。
ちょっとロングトーンが短めだったかな?
あと、音をかえていらっしゃったところもあった。
でも、「BHH」がきれいに出ていたのが気持ちよかったです。
チビコゼやチビエポの扱いがやさしくて、お父さんvv
対する、吉原さんのジャベール。
こりゃまた、怖いー。
テナルディエが「こわー」と言っていましたが、ほんま怖いよw
今回、バルジャンはまだ拝見していませんが、ジャベールいいなあ!
「星よ」も「自殺」もどっちもよかったし。
ただ、なんでしょう。
バルジャンに負けるようには見えないわw
対決のときに、鎖つきの手枷をたたきつけるシーンは、びくーってなりましたよ。
カーテンコールでは、チビコゼをぶん回してましたw
そのほか、印象に残ったのは、マリウスとコゼットがとっても初々しいカップルだったこと。
お屋敷に忍び込んで、「君を困らせた〜」のあたりは、本当にシュンとしていて。
飛び出してきたコゼットに気づかず、壁と仲良しになっているマリウスはかわいかったです。
そして、飛び出してきたコゼットは、もう、恋に一直線。
自分に気づかず、落ち込んでいるマリウスに、自分の存在を知らせるために「えへん」と咳払いするとことか、かわいくて楽しい演出です。
全般に、コゼットはかわいい。
純朴でまっさらな女の子でした。
高音も細くなってしまっていましたがちゃんと出ていたし。
そこもよかったです。
対するエポニーヌは、すれた感じの女の子。
顔立ちは、つるんとしていてきれいなんだけど、全然、感情移入できない。
の、ですが。
「オン・マイ・オウン」で一変。
私の感じた、今日のエポは、ずーっと強がってる、お姉さん的に見えるエポ。
それが強がりには全然見えなかったんだけども。
本心は、マリウスが好きで、失うことが怖くて、そばにいたくて、拒絶されたくなくて、それに悪党テナルディエ一家の娘だからっていうみんなの目もあるから、すれっからしの女の子を演じているのだと、「オン・マイ・オウン」でわかった。
彼女が、本心をさらけだすのは、この歌だけだから。
あー、つらいな…と思いました。
全然、けなげとか思わない。
このエポは好きなエポじゃないなーって思っていた、ごめん。
けなげ、とは違うかもしれないけど。
こんな風にしか生きられなかったエポが、かわいそうだった。
最後、エポの額にキスして欲しかったな。
もう、その演出はないのか…。
エポからのキスは、ないなーっていうエポだったから。
「あたしが死んだら、キスして。死んでからでいいの。あたしにはわかるから」
原作のエポに近いかも?
あ、ただ、一点。
マリウスをかばうところはもっとしっかりかばおうよ!
そこ、大事!
で、バリケードのあとのマリウス。
生き残ってしまった感がすごい。
自分を責めているのがよくわかる。
みんなが死んで、自分が生き残った意味。
自分が死んだほうがよかったんじゃないか。
そんな心の声が聞こえるマリウス。
そんなマリウスに、生き残った意味を与えるのがコゼットなんだなあ。
コゼットは、あんまり賢くなさそうだけど、そこにいるだけで幸福を感じさせるようで。
ほわほわしていて、バルジャンだけでなくマリウスにとっても光なんだなあ。
…と思わせるコゼットでした。
あとは、司教様が優しいバージョンで、よかったなー。
チビコゼ(チビエポ?)は、パリの貧民街にもいたなー。
あ、ガブは、ジャベールが出て行くのにちょこっとついていってたけど。
あれって、「ジャベールだよね? 革命に参加って本気?」と不審に思ってついていって、作戦も聞いて(警部の立場を利用してジャベールは聞き出した?)、帰ってきて嘘の報告をしたから告発した、でいいのかな?
だって、最初から気づいているっぽかったから。
「警部殿は、こちらの味方になったのかな?」って思っていたら、スパイだったと気づいたかんじかと。
あと、エポの死に泣いていたのも、以前は、姉弟設定?とか思ったけど、エポとはそこそこの知り合いだったからかも?と思いました。
どうみても、ガブとテナルディエ一家が結びつかないんで。
歌(歌詞)の改変については、「ラブリー・レイディ」で工場長が最初のファンテの客だと明言するところとか、ジャベールを逃がしたあとの「感謝します」(これは台詞か)など、なんだかなーってところは、やっぱりあります。
てか、「感謝」って何?
ジャベールを殺したことが感謝なの?
ちょっと、ここ、よくわからん。
あ、そういえば、バルジャンがジャベールを連れて行くとき、ちょっとマリウスが見ているんですね。
原作設定を思い出してみていました。
マリウスついでに。
「もう、コゼットに会えない。やけくそだー」的なマリウスでした。
いや、そのへん、すっごくよかったです。
で、マリウスが撃たれたあと、まだ、みんな戦っているのに、マリウスを連れて行こうとするバルジャン。
おーーーーい、本気でマリウスだけでいいのかよーーーーーー。
アンジョが倒れたあと、「アンジョルラスーーーーッ」って叫んだのは、グランテール?
今回の二人は、ちょっと仲良しでしたよ。
(前回見たときは、二人がものすごく没交渉に見えたので、気になったのです)
アンジョがグランテールを、受け止めているというか、仕方ない奴を思いつつ導こうとしているというか。
ただ、まあ、グランテールがアンジョルラスをほとんど崇拝している…というところまでは見えなかったかなーと思います。
つらつらと感想を書きましたが。
やっぱり、レミはいいねー。
というのがまとめの感想。
ただね。
気になったのが、アンサンブルの皆様(男性)が…ちょっと、でかい人増えた?
みんなそんな、栄養過多な体型って、どう?
地方で、おいしいものを食べすぎはったんやろか…。
顔も、むくんでるように見えた方が多かったです。
もともと、そんなお顔ですかね?
次回は、すっきりした感じでお目にかかれるとよいなあ!