ドラマ「極北ラプソディ」

今週のはじめに、NHKで「極北ラプソディ」のドラマをやっていました。
ちらっと予告を見て、だいぶストーリーが変えられているなーと思いました。
キャストも、原作とはだいぶ違うイメージでした。

ドラマは二夜連続だったんですが、実際に私が見たのは、両日とも一部だけ。
ですから、感想としては不十分なんですが…。

病院再生請負人の世良と、極北病院に一人残った医師・今中と、極北救命センターの速水と、ドクターヘリのナース花房。

原作だと、この四人が主要人物だと思います。
一方のドラマは、今中を中心に、世良との確執描いていたのかなあ?
見ていた場面だけだと、結構今中が熱い人物のように見えました。
世良は、ちょっと枯れた感じのおじさん。
今中は世良の娘(随分前に離れていて、姓も違います)と恋人で、世良は娘やその祖父を病院から追い出したりもしていました。
一日目ラストで、今中は救命センターに出向を命じられ、二日目ラスト近くでは、世良の手術のために病院に戻ってきていました。

そんなふうに話がちょこちょこと変えられていましたが、基本的なお話の精神は同じかなあとも感じました。
ドラマの世良は、街を出ていきますが、今中が街の医師として頑張る決意をするところとか、原作の世良と重なりました。
また、世良がお守りと称して桜の苗木を持っていたのは、「スリジエ」への世良の思いを潜ませているように感じました。
(ドラマの世良にとっての「桜」は別の意味を持っているのですが)


キャストは、世良が小林薫。今中が瑛太。速水が山口祐一郎
花房は、画面では見ることができませんでしたが、佐藤もみじという方でした。

花房については、見ていないし、何も言えませんが、他の三名についてはいろいろ言いたいことがあります。

まず、世良。
このドラマでは、今中の恋人の父親、ですから、年配の男性です。
でも、原作の世良は、四〇代半ばの筈。
だって、速水の指導医師だったんだし。

次に、今中。
原作の今中は三〇代前半だと思うんだけど…。
で、もっとくたびれていて、熱意とかはあまりない人物だった気がする。

最後に、速水。
年齢でいえば、四〇代前半。
だけど、山口さんは結構イメージに合ってた気がします。

でも、世良は年齢は行きすぎだし、何より、原作の世良とは違う人物に見えます。
今中も、若すぎで、いいひと過ぎ?
そんなことを考えると、原作にあった配役だと誰かな?と考えてしまいます。

で、そういうことを考えるのって楽しいんですよね。

速水。天才外科医で、傍若無人で、自信家で。
まず、頭に浮かんだのは山本耕史さん。
でも、山本さんだとちょっと若いかなあ。
とりあえず、山本さんを候補に、ついでだから、田口と島津を考えてみる。
同年代と言うことで、ついつい「新撰組!」のメンバーで考えてしまう。
と、田口に堺雅人さんとか、いいんじゃない?と思いつき、確かにいいんだけども、映画で速水をやった堺さんを田口ってあかんやろ…と思い直す。
島津は、照英さんとかよさげかなあ?
と、ぐるぐる考えていて、ふと、田口=上川隆也さん、と思いつく。
これ、意外にいいキャスティングじゃない?
でも、上川さんが田口だと、山本さんの速水はやっぱり若すぎるので、山本さんの速水を諦める。
照英さんは上川さんとのバランスも悪くない気がするので、速水探しに没頭です。
思いついたのは、吉川晃司さん。
ちょっと違う気もするけど、いい感じだとも思いませんか?

世良。初めは結構素直で情熱もあった気がするのが、スリジエ絡みですさんでしまい、でも、最後には自分の目指していた医療の原点に立ち帰る。
誰がいいかなあ??
いろいろ考えても全然浮かばないので、速水達より少し年上という設定を外し、いろんな年齢の人から考えてみると、一人ぴったりなイメージの人がいました。
それは、瑛太さん。
桜宮にいたころの世良は、きっとそんな感じだったと思うし、原作ラストの世良も、そんな感じじゃないかな。
しかし、四〇代半ばとかで、瑛太さん風の役者さんがどうしても思い浮かびませんでした(^^;

同様に今中も全然思いつきません。
白鳥だったら、八島智人さんとかいいんちゃう?とか。
姫宮は、仲間由紀恵さんとか。
小百合とすみれは、深津絵理さんにやってほしいかも〜、とか。
他のキャラがどんどん思いつくのに、今中については、全然思いつかない…。
きっと、それだけ他のキャラより印象が薄いんだと思う…。
「極北」の主人公なのに、ごめんよ、今中…。