「レ・ミゼラブル」('13/10/19ソワレ)

††キャスト††
ジャン・バルジャン 吉原光夫
ジャベール 川口竜也
エポニーヌ 笹本玲奈
ファンテーヌ 和音美桜
コゼット 若井久美子
マリウス 原田優一
テナルディエ 駒田一
マダム・テナルディエ 森公美子
アンジョルラス 野島直人

ガブローシュ 加藤清史郎
リトルコゼット 近貞月乃
リトルエポニーヌ 武田有紀子

司教 古澤利人
工場長 田村雄一
バマタボア 宇部洋之
グランテール 菊地まさはる
フイイ 神田恭平
コンブフェール 原慎一
クールフェラック 高舛裕一
プルベール 安部三博
ジョリ 篠田裕介
レーグル 持木悠
バベ 櫻井太郎
ブリジョン 北村がく
ラクスー 土倉有貴
モンパルナス 大津裕哉
ファクトリーガール 三森千愛
かつら屋 柳本奈都子
買入屋 廣野有紀
マダム 本田育代
女 児玉奈々子
女 藤咲みどり
女 石田佳名子
女 綿引さやか
女 島田彩
女 松本ほなみ

指揮 若林裕治



新演出版「レ・ミゼラブル」見納めとなりました。
中日劇場、座席は前回と同様、1階2列目センターブロック。
たぶん、こんなに近い席でレミを観るのは、最初で最後でしょう。
良い舞台でした。

■バルジャン
不思議なもので、バルジャンだとジャベールほどのでっかさを感じません。
最初が丸刈りだからかも?
以外と、丸刈りバルジャン、好きになりました。
野獣っぷりもよいかと。
これまで、バリケードでは、マリウスしか眼中にしかないのか!と思っていましたが、ガブや学生への愛が見えてよかったです。
ガブが出て行ってしまって止められなかった悔しさとか、全滅した学生達を見て嘆いている様とか。
マリウスが生きているとわかって、そっちに気を取られただけで、もし他にも生きている学生がいたらきっとその人も助けようとした気がします。
「彼を帰して」は吉原さんも、微妙。(声は出ているけど、あの細く美しい声ではないので)
きっと、この歌に関しては、キムさんが一番なんだろう…と思います。聞いていないけど。
でもまぁ、ラミン以上の「彼を帰して」は聞けないだろうから、それはいいのですw


■ジャベール
印象的だったのは、バリケードが落ちた後、アンジョとガブの死体を見たとき。
一瞬、ひるんだ感じでした。
彼らの死に様にも思うところがあって、バルジャン故だけでなく自殺に繋がっていった気がします。


■マリウス
結婚式で、指輪を探すところ。
指輪が見つかって、コゼットににっこり笑いかけるのがとっても素敵でした。


■コゼット
可愛いなーと思いました。
エポの悲鳴で飛び出してきたとき、ばっと自分の部屋を見上げて明かりがついているのを確認して、「パパに部屋にいないのがばれた!」
そこで、倒れて「私の悲鳴よ」と歌ったのかと。
自分が部屋にいなかったことを誤魔化しているんだろうな、と感じました。


■ガブ
冒頭、バルにお金を取られてしまうときの脅え方が素晴らしかったです(笑)←そこはガブじゃないですが。
ガブが帰ってくるのは日本の演出だそうですが…。
帰ってこなくていいかもしれないなあ。
あまりにも、悲劇的すぎるから。
グランテールとの関係が濃くて、時にはグランを引っ張っていって、小市民としてしっかり立っているガブでした。


■司教様
ちょっとおじいちゃんっぽい役作りで、飄々としている感じがよかったです。
威厳はあまりなくて、普通のおじさんっぽくて、だからこそバルを変えられたのかも。
久しぶりに、司教様で泣きました。


■工場長
娼婦に堕ちたファンテを買いに来たときの顔が非道かった。
新演出では、最初の客が工場長らしいんですが、そう思うとめちゃくちゃ非道いヤツですよね、工場長。
その嫌なヤツ度が、本当に素晴らしかったです。

ところで、オープニングの舟で「イエス様、俺は無実」と歌う囚人さん。
低音のすごく格好いい声でしたが、なんと工場長だったとか!
今日の人いい声やなーって思っていたんですけど、まさかの工場長でした。


■ブリジョン
北村がくさんでした。
剥き出しの腕が力強かったですよ。
ちょっと、エド(ライオンキング)っぽさを感じました。


この日は、名古屋の前楽でしたが、ご挨拶とかはありませんでした。
プリンシパルキャストさんは全員楽だったんですけど…。
新演出になってなくなったのかな。
吉原さんのお話とか聞いてみたかったので、ちょっと残念でした。

かわりにカテコでいっぱい楽しませていただきましたけど。
子役エポとコゼを置き去りにしてはけるバル(吉原さん)とか、面白かったです。