「医学のたまご」
海堂尊さん著。
中学生の主人公が、うっかり「日本一の天才少年」とされ、医学部で研究することに。
ところが、実は「天才少年」ではない主人公は、クラスメイトに助けられながらなんとか研究を続けていました。
すごい発見もしたり、はじめは順調でしたが、悪質な大人によって窮地にたたされることに。
調子に乗って舞い上がったり、中学生らしく自分勝手だったりした主人公が、自分のしたことを振り返り責任を取ろうと決心するのは、ちょっと良いですよね
また、海堂さんですから、世界は繋がっています。
主人公の薫は、「ジーン・ワルツ」に出てきた薫です。
薫が学ぶ大学は、東城大学で、高階病院長や田口医師も出てきます。
「チームバチスタの栄光」から、15年くらいあとかな。
高階病院長が、小柄なおじいさんになっててちょっとショックです。
また、東城大学病院が、一度潰れて、復活したとあり…。
かるく触れられているだけなんですが、こういうところが非常に気になります。
桜宮三姉妹の復讐かな?とか思って。
いつかきっと、そのネタも出ると思いますが、どんなことがあったんだろうと気になります。
お話そのものも、面白かったですが、最近、海堂さんのお話を読むと、ついつい桜宮三姉妹からみネタさがしとか、田口医師からみ(速見医師からみも含めて)ネタさがしに夢中になってしまいます。
いろんな物語が補完されていく楽しみ、です。