「北条早雲」

北条早雲−悪人覚醒篇」
 富樫倫太郎:著

北条早雲 - 悪人覚醒篇



この本は、「北条早雲−青春飛翔篇」の続編です。
(↓この本)

北条早雲 - 青雲飛翔篇



もっと言えば、「早雲の軍配者」「信玄の軍配者」「謙信の軍配者」の関連書です。


「早雲の軍配者」では、既に完成した人物として登場する早雲が、いかにしてそうなっていったか、ということを描いていくお話だと思います。



「早雲の軍配者」からの三部作、とても面白くて、中でも第一作が好きでした。
ですので、「青春飛翔篇」が出たときには、すぐ借りて読みました。

少年時代の早雲は、世を拗ねたところがある暴れ者。
同情すべき点もありましょうが、なかなかに憎たらしい奴です。
肝っ玉はすわっていますが。

そんな彼が京に出て、妻を得て、子を得て、そのどちらも失って、打ちのめされて、後、はい上がる。

おおざっぱに言えば、そこまでが「青春飛翔篇」です。

面白いことは面白いですが、ちょっと読むのがしんどいなあ…という面は否めなく。
それでも、やっぱり続きが気になりますので、「悪人覚醒篇」が出たと聞いて、借りてきました。

…一気に読み終わりました。

面白かった!

ここに至るための、青春飛翔篇だったのかと思えるくらいに、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
腹の据わった大人の男になっていく早雲が、格好良かった。

お話は、更に続きます。
いよいよ次は、伊豆を取りに行く早雲です。

3部作は、映画だと大抵第2部が面白くて、第3部はお話をたたむためにちょっとスケールが落ちるよね…と私は思っているのですが、このお話は更に更に面白くなりそう!

早く続きが出て欲しいです。



ついでに、「軍配者」シリーズの画像も張っておきます。

早雲の軍配者

信玄の軍配者

謙信の軍配者

この三部作も、一番好きなのは、第1部の「早雲の軍配者」なんですが、面白いのは「信玄の軍配者」かもw
(あ、もちろん全部面白いですが、山本勘助のやさぐれっぷりとか、信玄の太っ腹さとか、登場人物が癖があるところが、面白いかなと思うのですよ^^)