「ショーシャンクの空に」('13/11/17マチネ)

ショーシャンクの空に


††キャスト††
アンディー 成河
レッド 益岡徹

ノートン所長 栗根まこと
ハドリー刑務主任 筒井俊作

ブルックス 大家仁志
ケンドリクス 畑中智行
ヘイウッド 今奈良孝行
少年/トミー 山崎彬

ルースター 山崎知如
バグズ 日栄洋祐
囚人他 鈴木秀明

リタ・ヘイワース 高橋由美子
マリリン・モンロー 新良エツ子
ラクエル・ウェルチ 宇野まり絵


著:スティーヴン・キング
訳:朝倉久志
原作「刑務所のリタ・ヘイワース
演出:川原雅彦
脚本:喜安浩平

サンケイホール・ブリーゼにて。
1幕1時間以内の3幕もののストレートプレイ。
10分の休憩は、緊張を緩和してくれる程良いもの。

映画化もされていて、名作の部類に入るとか。
Mr.Childrenの「one two three」の歌詞にもあるとか。

「one two three」は何度も聞いているのに、気がついていませんでした。
うーん、映画も絶対見よう!と思いました。



舞台は、レッドが保護観察司と面会しているシーンから始まります。
保護観察司と別れた後、店にいるお客の中に一人、レッドに話しかけてくる男が。
それは、記憶の中のアンディー。

レッドは、アンディーの思い出を少しずつ書き溜めて行きます。

語り手はレッド。
そして、アンディーの部屋に貼られたポスターの中の女優。

1幕は、リタ・ヘイワース
2幕は、マリリン・モンロー
3幕は、ラクエル・ウェルチ


仮釈放されたレッドの現在と、ショーシャンク刑務所での過去とが交錯して描かれた物語でした。
ショーシャンクの空に!」乾杯した日の空は、きっとどこまでも青く青く澄んでいたのだろうと思います。
ラストシーンは、ちょっと安っぽい青い海と空でしたが、そこから、本当に青い海と空を想像することができます。


映画と比べたらどうなのか、わかりません。
原作自体が素晴らしいお話だから、このお芝居が素晴らしいのかもしれません。

ただ、私は素直に感動しました。
成河さんのアンディーの、したたかで決して諦めない、希望を捨てないところ。
レッドと話すときの、楽しそうでわくわくした口調。

主演の成河さんと益岡さんが、とにかく素晴らしかったです。


私が見た回は、土曜日のマチネで、この日はソワレもあり、日曜日の公演も控えていました。
しかし、益岡さんに促された成河さんのご挨拶がありました。
「ええ? 中日の昼公演なのに??」と成河さんは驚かれていましたが、それを求めるほど客席が熱かったということです。
きっと、私だけでなく、客席にいた多くの人が、清々しい感動をいただいたのだと思います。