「夢から醒めた夢」('13/8/2マチネ、8/3マチネ)

「夢から醒めた夢」




††キャスト††
ピコ 岡村美南
マコ 吉田千恵
マコの母 あべゆき
メソ 大空卓鵬
デビル 野中万寿夫
エンジェル 有賀光一
ヤクザ 金久烈
暴走族 坂本剛
部長 菊地正
老人 山口嘉三
老婦人 佐和由梨
夢の配達人 荒川務

男性アンサンブル
川野翔/一色龍次郎/練子隼人/前田員範/佐野隼平/政所和行/野口雅史

女性アンサンブル
蒼井蘭/大橋里砂/小澤真琴/石井亜早実/岸田実保/濱田恵里子/平井佑季/森田真代/志賀ひかる/守山ちひろ/豊永晴加


8月2日マチネと3日マチネに行って参りました。
2日は、高足ピエロさん達が、劇場入り口でお出迎えしてくださいました。

いつもは、あちこち歩いてますが、この日は高足ピエロさん用の椅子に座って、入場者を誘導したり、手を振ったりしていました。
ロビーでは、ふらんす人形さんの写真を撮る人や、ダーツをする人で混雑。
中にはいると、手回しオルゴールのおじいさんが移動をはじめていて、2階からはマリオネットさんがおりてくるところでした。
マリオネットさんは、階段の手すりを滑り降りさせていましたよ。
鼓笛隊さん達は既に撤退済みのようで、タップ隊さんたちを見送って、中へ。
そのあとはいつも通り輪投げを見て、開演でした。
3日は、もう少し早く、高足ピエロさん達が登場するところに出会いました。
ピエロさんは、やっぱり入り口でお客さんの誘導。
きっと暑いから、外で歩き回るのは危険…ということなんだろうなあ…と解釈しました。
共通ロビーにはいると、どこかから太鼓の音が。
鼓笛隊さん達がまだどこかにいらっしゃるのがわかったので、1階で待つことにしました。
そして、無事、2階ロビーから帰ってこられた鼓笛隊さん達を拝見し、1階客席での演奏も拝見できました。
その後は、こびとさんをちょっと拝見して、2階ロビーで休憩し、客席で前日同様輪投げを見て、開演です。

■配達人
全国公演で拝見して以来、2回目の荒川さんの配達人です。
全国公演の時は、ステッキ捌きがくるくると素早いなあと思ったのですが、今回はステッキを回すのは控え目になっていました。
メイクがとっても薄くて、それにちょっとびっくり。
青のアイラインは、配達人の必須アイテムかと思っていたんですけど。


■ピコ
安定してる感じ。
ほっぺを膨らませるのが、思い切りよくてすごいですw
よくあそこまで膨らむなーと思います。


■マコ
荒川配達人と同様、全国公演で見て以来の吉田さんのマコです。
前見たときよりは、怖さ(ちょっとお化けっぽすぎた?)が無くなっていました。
でも、「だから〜あたし〜ぃ」は絶対ピコを脅かしに入ってると思う。

■マコ母
「素敵なお母さんねー」が納得できるお母さん。
お仕事のため、衣装は落ち着いた感じだけど、年齢はもっと若そう。
マコをあったかく見つめている感じで、「兄弟みたい」だけど、今風の「友達親子」では絶対ない、ちゃんと母親なお母さん。
マコを失った後、涙を拭うこともできないくらいに呆然としていて、魂が抜けたようでした。
お母さんの哀しみは、やっぱり涙を誘われます。


■老夫婦
落ち着いた、しっとりとした夫婦でした。
山口さんの「やあ、お前」が優しくて明るくて、心に染みます。


■ヤクザ
若かった!
動きが戯画的で、ところどころ歌舞伎の見得を切っているよう。
デビルに「怖い〜」と言われますが、全然、怖くないよ。
(むしろ暴走族の方が怖い・笑)
ピコとの別れのところは、演技が細かくて、泣かされました。
気持ちを切り替えて、思いっきり威勢良くピコを見送るヤクザさん。

それにしても、あの若さで、あの衣装のヤクザさん。
今までは気にしていませんでしたが、金久さんだと随分前に死んじゃったんじゃないかと思えます。
生きていたとき、迷惑をかけすぎて、他の皆さんと比べてながーく働かされているんじゃないでしょうか。


■暴走族
坂本さんの暴走族は初見。
これまで拝見してきたのが、韓さんと西尾さんなので、そのでかさにまずびっくりです。
ヤクザさんと比べると、やや年齢がいってるみたいです。
先にもかきましたけど、ヤクザさんより見た目怖いです(^^;

「正面衝突〜」では、韓さんは車のフロントガラスに張り付いている感じがあるんですけど、そういう演技はなしでした。
ただ、やっぱり背が高く、大きいので、このシーンは迫力がありました。


■部長
私が思う部長の年齢にぴったり。
その分、切ないです。
ほんとうにボロボロになるまで働いて、会社に切り捨てられたんだと思うと可哀想すぎる。


■メソ
とても気弱で、人の陰でそっと生きているようなメソでした。
いじめられて、どうしようもなくて…そんなメソ。
すべてにネガティブにならざるを得なかった、そんなメソ。
おどおどしている様子とか、以前拝見したときより、メソらしさがupしていました。
でも、「ピコを助けて」という辺りで、一歩進んだ感じが見られるメソで、「得しちゃったー」だけじゃなく、審議会も白いパスポートをくれるんじゃないかな?と思わせるようなメソに成長した感じがありました。


■デビル
野中さん、初めてデビル?と思いましたが、以前にも演じられているんですね。
すごく面白かったです。
「みんなのため…えぇ? みんなのため??」と見返すところとか。
客席の空気を読んで笑わせている感じでした。


■エンジェル
笑顔がとっても素敵でした。
ローラーブレード、めちゃめちゃ軽やかで素敵です。
舞台奥にいても生声が届いてくるのがすごい。
「まみむめまーちこ」もいいですが、その後の「いない、いない、マコが、いない」も好きです。

ピコの事情を聞くときには、ピコ・ヤクザ・暴走族・部長と並んでいるですが、ひとり背がちっちゃい。
一方、綺麗な衣装を着たかわいそ子どもと一緒にでてきたときは、衣装の色も似ているから、紛れてしまっています。
格好いいんですけどねえ。

パスポートの再発行時は、毎度のことですが素敵な笑顔で「あなたが責任をとりますね!」
思いっきりデビルに押しつけているのが笑えてしまいます。
そういえば、2日の「名前は?」「マコ」のやり取りのあと、ふっと鼻でわらったのが、若干二枚目風で、格好良いけど笑ってしまいました。
3日には普通だったので、2日に見られたのはラッキーでした(^^)


■かわいそ子ども
アフリカの子どもの声が澄んだ感じでよかったです。
パレスチナの子どもは、ブレスをとるときに動きが大きくて、ちょっと気になりました。
どなたかまでがわからないのが、残念です。



今回は、お見送りがあって、いつもの数珠繋ぎカテコが無かったのが残念です。
お見送りも凄い人垣で、どこに俳優さんがいらっしゃるか全然わかりません。
たまたま2日は劇場内へ帰って行かれるエンジェルさんを間近で拝見できて幸せでしたが(^^)
3日はちょっと早くロビーにでられたので、何人かの俳優さんに握手をしていただけました。
エンジェルさんは途中で移動してしまわれたので、それだけはちょっと心残り。

でも、全体に、しあわせいっぱいになれましたし、エネルギー満タンにチャージできました。
東京じゃなければ、もう一回行きたいところです(笑)