ほぼ1年半ぶり!

アイーダ〜愛に生きた王女」


††キャスト††
アイーダ 秋夢子
アムネリス 大和貴恵
ラダメス 阿久津陽一郎
メレブ 有賀光一
ゾーザー 飯野おさみ
アモナスロ 川原洋一郎
ファラオ 石原義文
ネヘブカ 桜野あら

男性アンサンブル
脇坂真人/黒川輝/朱涛/田井啓/西尾健治/水原俊/桧山憲/ハンドコアクアリオ

女性アンサンブル
加藤久美子/恒川愛/井上佳奈/小島光葉/柴田厚子/相馬杏奈/駅田郁美



今回は、チラシを貰ってきました。
チラシには「この愛を見逃さないで。」ってあった…。
今期のコピーはこれなんですか?
ちょっと恥ずかしい(///)

さて、メレブが変わったので、行かねばならぬ!と行ってきました東京。
マチソワするにはちょっと体力がなくて、マチネのみ。
座席は、前方の下手。
初めは、はしっこ過ぎるしどうかな?と思っていましたが、見切れもないし、何より、ローブをもってくるメレブが真っ正面から見れる!
牢獄も目の前、桟橋も目の前。
この席も、結構いいなーと思ったりしたのでした。
譲っていただいた席なので、自力で取るのはちょっと難しいかも知れないけど。


ほぼ、1ヶ月ぶりの「アイーダ」ですが、前回と違って固さがなくなった感じがします。
アイーダやラダメスのちょっとした表情が面白かった。
互いの気持ちが読みとれる感じです。
ただ、基本、メレブを見てしまうので、全体を見ている訳ではなく…前回とは既に視点が違うのですが。
それでも、前回と比べるとずっとよかったです。


さて。
どうしようかなあ…。
いつもだとここからメレブ日記なんだけど。
でもって、それでも全然いいっちゃいいんだけど。

とりあえず、順番に書いてみます。
ただ、記憶はだいぶ飛んでるさーw


■オープニング
目の前に田井さんだ!
船、めっちゃ見てはります。
スケッチの女の子が寄ってきて、場所譲ってはりました。
ターバン西尾さんと連れの女性もやって来て船見てはります。
あ、連れの女性は、エジプト展(だろうなあ)のパンフレット持ってるんですね。
成る程、これは常設展示ではなくて、特別展示なんだな。
阿久津さんも船をのぞき込んでるけど、秋さんはこっちには来ない…というのは、エジプトの船にはあんまり興味がないとか?
(船の記述が多いのは、目の前が船の展示だったからですよ)


■勝利ほほえむ
目の前に、兵士4名。
おおー、腹筋が美しいなあ!
ラダメスが出てきても、つい兵士を見てしまいます。
地図って毎回書いてるのかな?
そして、筆記具は何なんだろう?
ペンには見えないけど、鉛筆とかはまだないだろうしなあ?


■船底
「やめて」のあとの「お願い」が偉そうでなく、普通に頼んでいる感じかな。
桶をドン!っと置くところ、様式美だなーと思います。
あと、立ち上がるときの足を踏みならすところも。
ラダメスの体を拭くときのアイーダ、「剣の扱いの方が…」のあと、秋さんは丁寧に結構しっかり拭いてはりますよね。
あれだけきちんと拭いて貰えたら「まだ終わってないぞ」「終わったわ」も、まあいいんじゃないかと。
だって、2拭きくらいしかしないアイーダもいるもんな〜。

「垢だらけのエジプト人を洗うくらい好きかもね!」
「こいつ!」
♪あなた達には奪えない私たちの心は〜

からの、ラダメスの表情の変化、良かった。
「お前ほど率直に話すものを見たことがない」に繋がるなーと。

「生き延びたいなら、奴隷であることを忘れないことだ」
でのアイーダの表情もよかった。
ちらっと、ラダメスへの信頼…までは行かないか、でも、ああいう態度の裏にあるラダメスの心情に気がついたような表情で。


■港
いつも腰を折って桟橋を下りてくる女性。
チェック係さんが無理矢理立たせているけど、「あー、こいつはダメだな」みたいに書記さんに合図してる感じでした。

酒を担いで現れたメレブ。
金を手に入れて、極上の笑顔ですが…。
酒樽渡しているところから、しっかりラダメス見てるしw
しかも、一番効果的なタイミングで「メレブ!」って声かけたでしょ?
さすが、いじめっこw
(好きな人限定らしいけど)

「ご主人様〜」はめちゃめちゃ可愛い。
「またか?」は、完璧、わかってますよね。
ちょっと窘めるような、でも、からかってもいるような口調。

ゾーザーに「神を愛し、民を愛し〜」の時の笑顔、最高です。
そのあと、後ろに下がって、奴隷達を見ているところは、思うところありの表情。
「こいつはだめだ」からは、ラダメスのご用をするためにさっと寄っていきますが。
アイーダ?」が今までよりちょっと弱め。いや、今までがちょっと驚きすぎって感じだったからw

ここの、「女のお尻を追い回すような男には見えないけど?」のアイーダ、表情に揶揄するようなところがあって、良かったです。
まだ自覚しあっていないけど、二人とも、どこか惹かれているから、わざとそういう態度なんだろーって感じ。

メレブに腕を取られるところは、振り払うわけではなく、「はあ?何?」という感じ。
ここは、「無礼者!」と振り払う演技のほうが、あとのメレブのおののきと「どうぞ…」とする動きにあってると思います。
へこへことラダメスにお辞儀して去っていくメレブ。アイーダの後ろから、顔を確認しようとしてました。


■ピラミッドを建てよう
この前からですが、下手にゾーザー軍団さんが4名固まっていらっしゃるので、メレブ退場後はそちらを見ていました。
やっぱり格好いいなあ、ゾーザー軍団!
そして、身体を揺らすゾーザーが格好いいったらありゃしません!


■私は知っている
アイーダに話しかける前のメレブ、ちゃんと周囲に人がいないことを確認してます。
さすが、若い作戦参謀です。抜かりはありません。
じゃないと、あんな大きな声で「あなたは王女!」とか言いませんよね。

「そうかもしれませんが…」の台詞、ちょっと重々しくて、いろんなことを考えているんだろうなと思いました。
ラダメスへの感謝もちゃんと感じられてよいです。
アイーダがすっと前に出ると、「ち」と舌打ち?もしくは、「ちょっと!」の「ち」?
でも、この慌てている感じが良いのです。

歌い始めると…ちょっとびっくり。
声、変わってる。
声の出し方が、変わりましたね。
低音は響くし、高音もすんなり出ています。
そして、「生まれ故郷はあなたと同じ」だけで、望郷の思いが出ていた気がします。
エジプトに来てから、どんな思いをしてきたのかも窺われる感じ。
ちゃんと気持ちが乗っている歌でした。

あと、「あなたは王女!」で、両腕を大きく開くところ、いいです。
アイーダが焦っているのに、全く気にせず、堂々と言い切っているのは…さっき、ちゃんと人がいないことを確認したからですね。

「あの男、結婚するの?」では、あまり表情は崩さず。
「どうしてもしなくてはならなくなったら」では、ラダメスへのからかいが感じられました。
その後の、「王女のもとへご案内します」のときの笑顔、全開です。


■スパ
マッサージ師さん…でっかいなあ。
結構、しっかりとマッサージしてるんだなー。
リンパ流している感じでしょうか?

そして、メレブですが…。
アイーダとアムネが話し始めて一歩下がるところ。
アイーダなら上手くやり遂げるだろうと信頼しています。
以前だと、アムネに気に入られるか緊張しているように見えたときもありましたが…この日は全面的に信頼しているように見えました。
退場するときにアイーダに微笑みかけるのも、「さすが王女様」という自慢げな表情にも。
袖に入る直前辺りでガッツポーズしていたときもありましたが、この日はどうだったんでしょう。
そこは見切れてしまったので、わからずです。残念。


■晩餐会
「言いました、一人だけ…二人かも?」は可愛かったけど、笑いがでる感じではなかったです。
「知る必要があるのです」も含めて、基本真っ当な感じ。
そのあとは、ラダメスとメレブがかぶってしまったので、メレブ観察はできずです。
アイーダも、座ってしまうとどこにいるかわからなかった。

ここで印象的だったのは、アムネの表情。
「言ってもいいかな?」「お父様がよろしいと思われるなら」のあと、ちょっと不安そうです。
「正直、しびれをきらしておるのだ」では、むくれた感じ。
それが結婚を命じられて、喜んでいるのが可愛いというか。

そして、そんなアムネを可愛い娘と見ているファラオ。
庇護すべき対象である娘、というスタンスで、最後の裁判につながりました。


■儚い喜び
ラダメスの「あんなに美しい場所を俺は知らない」に対して「もちろんよ」と言うときのアイーダ
自慢げで、ヌビアへの愛が感じられます。
そして、ラダメスへの親愛の情も。

「靴を脱ぎ捨てて走るの」からのラダメスの笑いがいつ見ても良いなあと思います。
焦っているアイーダと対照的に、素のアイーダを見て心を開いている感じがして。


■アムネリスの寝室
歌のあと、涙を拭うアムネ。
そして、ラダメスに「はしたない」というところ、可愛い。
アイーダ、下がって」の言い方も好きです。

一方、ラダメス。
「お前は高貴な家の出か?」のときのはっと気がついたような感じがいい。
アイーダ、俺は」の後、何を言うつもりだったのか、知りたいです。


■ローブのダンス
ネヘブカに目で「ローブを渡して」と合図するメレブ。
ジャンプはやっぱり海老反りでは無くなってました。
腰に負担がかかるのかな…。
みんながひれ伏す中で、まっすぐアイーダに向かって歩いてくるメレブの瞳の強さ。
ローブを差し出すのは、まさに目の前。
メレブの思いの迫力が伝わって来ました。
アイーダがローブを掴んだときは「ああああぁ!」と感謝の思いが出た感じかな。
喜びが爆発したというよりも、ありがとうございますという感じでした。
その後、ローブを纏ったアイーダに深々と頭を下げるメレブ。
これも、目の前で、嬉しかったです。


■何かが変わった
…タイトル間違ってるかも。
ま、それはそれー。
メレブの思いとして、少なくともラダメスがアイーダに惹かれているのがわかって、もしかしたらアイーダも?というのがあって、「あり得ない」
歌は、勿論、あり得なくはなかったですw


■迷いつつ
「わからないのか…」
わからないなら、はっきり言うしかない…というラダメスの行動に見えます。

「ヌビアの王を捕らえました」のときのラダメスの顔は、しっかり喜んでいました。
振り返って、アイーダの様子を見て初めて、「あ…」と気がついた感じ。
「私の国の王なのよ!」で、表情を改めて、深く頷いて走り去る。


■神の愛するヌビア
アイーダさんとメレブがかぶってしまって、見えにくかったですが。
アイーダを見つめるメレブです。
他の皆さんは、アイーダを見ないんですが。
ラスト、エジプト兵に向かって歌っているところは、もうちょっと押さえ気味でもいいかなあと思います。
…というのは、メレブは、自分の気持ちを抑えて生きているように思えるからです。
全体のバランスからして、全開でいいのかなとも思いますけど。
うーむ、やっぱりよくわかりません。


■牢獄
アモナスロ王に対するときのメレブの自信にあふれた態度。
冷静に、やり遂げる道筋を考えているようです。

「まさかラダメス将軍から?」は「あり得ない」と繋がって。
あり得ないと思っていたのに、そうなってしまったことに「どうしたらいい」な態度。


■この父にして
棒が格好いいですよね。
思いっきり突き飛ばされるゾーザーは、なかなかにみっともないです。


■ラダメスの手紙
後ろでいろいろやっているメレブ。
意外と女性達からかわいがられているように見えますw


■ゲバイヤ
ここでは、先頭立って喜んでいるメレブ。
ああ可愛い。

さて、ここで私の注目点は、剣を突きつけられた時のメレブでした。
赤ちゃんを抱いた女性を助けようと進み出て、剣を突きつけられて、とっても怯えて。
そのあと、飛び出してきたネヘブカに、はっと驚いて。

ネヘブカが連れて行かれた後、自分の臆病さを、恥じているようにも見えました。
アイーダのそばに近づいて来たときも、少し、そんな感じ。

アイーダが立ち上がってふらふらと歩き出したとき、声をかけるのは、はじめちょっと違和感。
なんで、あんなに厳しく言うんだろうかと。
でも、メレブが歌い始めて、思いました。

「あの男」というメレブは、公式なメレブ。
「諦めて欲しい」と歌うメレブは、私人のメレブ。

ヌビアの王女を支える自分としては、ラダメスを認める訳にはいかない。
勿論、アイーダがラダメスを思うことも認められない。
でも、一個人のメレブとしては、ラダメスを慕う気持ちがある。
そのラダメスに惹かれるアイーダの気持ちも分かる。
でも、その思いはアイーダが王女である以上、決して成就することはない。

すべてひっくるめて、理解した上で。
「諦めて欲しい」
メレブが心底アイーダを思っているのが伝わります。
「何かが変わった」「牢獄」「私は知っている(リプ」を通してのメレブの気持ちの動きが見えて良かったです。


■桟橋
…ようやくここまで辿り着いたー!
今回の一番はこのシーンでした。
勿論、メレブですが(^^;

まず、ゾーザーの手下に剣を向けるところ。
ぱっと飛び出していきます。
ゲバイヤの時にひるんだことを今度は怖れずやりきった。
勿論、今度は自分も剣を持っていますが。
それでも、ネヘブカの勇気を思い出して、飛び出したのではないかと思いました。

ゾーザーに刺されて、アイーダの腕の中に倒れ込んだところ。
メレブは、右手でアイーダの肩を抱き、左手でもアイーダの腕を掴む。
それって、苦しくてアイーダに縋り付いているのだと思っていたのですが。
違いました。
メレブは、あんなになっても必死でアイーダを守ろうとしていたんです。
ゾーザーの剣から、アイーダを守るため、アイーダを庇っている。
必死で、後ろへやろうとしている。
アイーダは気がついていませんが…。
健気すぎるじゃないですか…。

その後の瀕死の演技への繋ぎも素晴らしくて、メレブから命がこぼれ落ちていくのがよくわかりました。
最後の「帰りたかった」は、初めて言えた、我が侭な気持ち。


■裁判
今回二番目のシーン。
ファラオとアムネのやり取りに泣かされました。

ファラオ「お前は自分の気持ちがわかっとらんのだ」
この時のファラオは、娘を思いやる父親。
そのあとのアムネの宣言で、ファラオはアムネの成長を知って、後を託したのだなあと。
それが、アムネの手を取って、ぐっと握ったところから伝わって来ました。


■博物館
アムネがふっと二人を見ると、それとシンクロして二人の視線が合う。
二人が出会ったのは、二人の運命もありますが、それにアムネもちょっと力を貸している。
「きっかけはあげたから、あとは二人で頑張ってね」


■カテコ
土曜マチネだけど、あっさりでした。
ちょっと残念でしたけど。


以上、長々と書きました。
書きたかったことは、ラスト二つなのに、蛇足が過ぎましたけど(^^;
でも、開幕一週間で観たときと比べて、全体によかったなあと思います。
次に観るときは、どうかなあ。
そして、名古屋公演。さすがにラダメスも新しい人が出てくるかも。
いろいろと、楽しみであり、不安でもありますが…。
近場で「アイーダ」を観る機会ができるのは、やっぱり嬉しいです。
楽しみ!