「マンマ・ミーア！」

††キャスト††
ドナ・シェリダン　鈴木ほのか
ソフィ・シェリダン　谷口あかり
ターニャ　八重沢真美
ロージー　青山弥生
サム・カーマイケル　阿久津陽一郎
ハリー・ブライト　味方隆司
ビル・オースティン　脇坂真人
スカイ　竹内一樹
アリ　木内志奈
リサ　細身佳代
エディ　大塚道人
ペッパー　一和洋輔
男性アンサンブル
黒川輝/平田郁夫/ハンドコアクアリオ/南圭祐/正木棟馬/新井俊一/深堀拓也
女性アンサンブル
平田曜子/小島由夏/山中由貴/大槻純子/岡本瑞恵/小菅舞/谷真梨子

この日はリハーサル見学会開催日。
久々にイベントにも参加してきました。
そちらの感想は、また後ほど詳しく書かせていただく…かも？
とりあえず、「なるほどー」って感じで楽しかったです。

そして、本編は…。
個人的には、ものすごく良かったです！
一人ひとりのキャストさんがどう…というのもありますが、それ以上にキャストさんのバランスの良さ。
すごく自然で良かったなあ。

ドナ、ターニャ、ロージーの三人。
実年齢はドナが若めなのかな？
でも、舞台上の三人は同世代に見えました。
（アップで見たら、ちょっと無理があるかも知れないけど）

サム、ハリー、ビルの三人。
こちらも、ハリーがちょっと年齢が高いのかも？
でも、ハリーはいい感じに年齢不詳で、こちらも同世代に見える。

何より、スカイとソフィ。
若いバカップルで、良い！
アリとリサ、エディとペッパーも彼らと同世代。

それぞれの人間関係も良かったなー。
思いがけず、良いものを見ました。

ここから、個別感想。

■ほのかドナ
初見ドナ。
見たことは無かったですが、期待値は高かったです。
リハーサル見学会の時から、ちょっとハスキーな声でした。
そのときは、ハスキーな歌声、格好いい！と思ったんですが。
本編が始まると、台詞もハスキー。

ちょっと喉を痛めていらっしゃる感じに聞こえて心配に。
歌でも時々大丈夫？と思うところがありました。
このままだと、歌い上げるところとか、出きらないんじゃないのかな？とか。

それが、歌い上げるところ、迫力を出すところ、しっかり出るのが不思議。
無理して喉で押してはるんちゃうの？とも思ったけど、その割にはしっかり出てる。
さすがプロというか。

実際のところ、本当に喉を痛めていらっしゃるのか、それともそういう発声にされているのか不明。
自分の感覚だと、喉を痛めてるときの声なんだけど、実は、そうじゃないのかも。
じゃないと、あんなに歌い上げられないと思ったりもします。
ほのかさんファンならわかるんでしょうが、私には判断つきかねました。

ロージーとターニャが到着して「ダイナモス！」となるところ。
いまいちキレが無くて、うんうん、４０台だったらこんな感じだよねー！
格好良かったドナがちょっと衰えた感じ（年齢には勝てない）のがいい感じで出てます。

一夜限りのダイナモス復活で、酔っぱらったソフィを見て、一瞬母親に戻るところもよかった。
悪夢では、目を見開いて三人を誘惑する感じが、怖かったです。

ソフィの支度で、ドレスに足を入れようとするの、初めて笑いました。
今まで、「じゃあ、足を入れてーこんな風に…あ？無理？だよねー(笑)」だと思ってました。
そうじゃなくて「じゃ、着ようかな…」「ちょっ、ママ！？」「冗談よ（ニヤリ」という母子のボケツッコミだったんですね。
この日は、そんな風に見えて、本気で焦った風のソフィが可笑しかったです。

「ウィナー」は、「許してね」が切なくて。
サムを責めてしまうこと、そんな風にしか接することができないこと。
「許してね」

そのときのサムがまた、苦しそうに、首をぶんぶん振るのが切なくて。
ドナがどんなに傷ついたか、それを目の当たりにして、「許して」と言われて。
許すとかそういうことじゃなくて、悪いのは君じゃなくて…というサムの気持ちが伝わって来ました。

歌い上げるところと囁くように歌うところの緩急がすごくよくて、保坂さんとは違う形での感動を頂きました。
サムの反応も合わせると、今までで一番良かった「ウィナー」かも。
（これまであまりサムの反応を気にしていなかったのもありますが。）

ラスト、平気な振りして、やっぱりダメでソフィを抱きしめるところも、良い感じでした。
平気な振りしているのが、強がってるのが見えていて。
この手をすり抜けていく…という寂しさがちゃんと伝わったと思います。

カテコでは、一転魅力的なドナ。
めちゃめちゃ格好良かったです。
あの衣装、似合ってるし！

笑いを取るところはもうちょっと上手く間をとってもいいかな、と思いましたが、それ以外、全般に満足のドナ。
サムとのバランスもよかったし（中年カップルらしくて）楽しかったです。

■谷口ソフィ
初めて見たときから思うと、声がすごく伸びるようになったし、安定して見ていられます。
笑顔が魅力的で可愛いし、「めーあいへるぷゆー？」とか好き。

■八重沢ターニャ
前方席で観ると、それなりの年齢なんだなーってわかるんですが、それでもあの脚線美はすごいですよね。
今回、「ヴレブ」でハリーと踊っていて「あれ？」ってなってるところとか、ペッパーとカップルになってるところとか、細かいところが見れました。
結婚式で、ロージーに「ほら」とつっこんで、ロージーがお札を渡しているところも。

■青山ロージー
この日から、青山さん登場でした。
だからか、リハーサルでは、青山さんだけ厚底ブーツで登場。
普通の練習着に銀色ブーツはなかなか目立ってました。
青山さんのロージーは、やっぱり可愛くて、パワフル。
「チキチータ」良かったなあ。

■阿久津サム
「は〜い」のヘロっぷりが笑えました。
がっちりしているので、それなりの年齢に見えて、ドナといいバランス。
以前より、自信満々度はやや下がり気味で、でもやっぱりどや顔は健在で。
声はよく出ていて、気持ちよかったです。

最後、跪いてドナの返事を待つところ。
「I DO,I DO,I DO,I DO,I DO」を聞いて胸をなで下ろす等、細かい演技が良かったです。

そして、カテコの黄色の衣装は、今回も大笑いしてしまった。
キラキラ笑顔と合わせて、似合わねーーーー（爆笑）

でも、私、阿久津さんのサムが一番好きかもしれないわ。

■味方ハリー
一番最初に見たハリーが味方さんだったなー。
そのときは、爆弾発言に驚きつつ納得もした覚えが。
ロンドンの銀行マンって言われると納得。
むしろパリは似合わない感じ？
だからこそ、パリにいたのが「衝動的」なのかもしれないけど。

「王子様」の時は、腰に手を当ててポーズ。
佐野さんは、腕を大きく回してお辞儀をしていた（ダンスを申し込む感じ）けど、ここはそれぞれオリジナルなんでしょうか。

■竹内スカイ
ちょっとひょろいスカイ。
悪夢のドレスは、意外と似合ってしまうのでは？と思いましたが、上背があるぶん、胸板がしっかり露出していたからちゃんと不気味でした。
でも、ウエストは細かったなー。

ウエットスーツを着るとき、他のスカイだと「ホントに着られる？」と思うんです。
で、「意外と伸びるのね…」と思うんですが、竹内さんだと全然普通に着られてた。

あと、鈴木さんのスカイだと、ソフィとの年齢差が気になりましたが、竹内さんだと自然なカップル。
ソフィとじゃれ合ってるとこは、ホントにバカップルでした。
上手く言えませんが、ちょっと頼りなくて、でも、こういうスカイもいいなと思えるスカイ。
島の男の子たちとじゃれ合ってるのも友達同士に見えていい感じです。

とても、面白い感じのスカイなので、また機会があれば見てみたいです。