「Love Never Dies」

見ました。

ところどころに、「オペラ座の怪人」の音楽が挿入されていました。
でも、これは、別物です。
うん、絶対別物です。


クリスティーヌのために、送り出したファントムの想いを、理解できないクリスの筈はないし、ファントムへの想いを引きずったままラウルと結婚する筈もないし。


ファントムは、神秘性がなくなって、ただの人間になったけど、もはやエリックではないし。
醜さ故に、歪んでしまった心とか苦しみとか、そういうのが皆無じゃないですか?


マスカレード
仮面に隠れて


…って設定、無くなってないか?



共に音楽を作り上げた、魂の半身ともいえる女性。
その人のために身を引いたけれども、彼女無しでは音楽を奏でることはできず、もう一度、その人を求めてしまった悲劇の天才と。

天才を心から愛し、共に至高の音楽を作り上げたけれども、置き去りにされ、失意の内に別の男性の愛を受け入れた女性の愛の物語。

まさしく、「愛は死なない」


いや、まあ、ファントムとクリスだと思わなければ…。
いや、マダム・ジリーとメグも大概、違う人だと思わないといかんな。

マダムとか、ラスボスか?とか思ったし。
メグは…可哀想だけど。そうなる?
やっぱり、別のお話ですね。


コニーアイランドのファントム劇場は、ちょっと「サイド・ショウ」を思い出しました。
火事で焼けたからって、オペラ座パトロンもついただろうメグが、こんな場末の(というイメージの)劇場で踊るなんて…なあ。


もうちょっと、分けて考えられるようになったら、冷静に別の作品として楽しめるかもしれません。
音楽は素晴らしいと、よく言われますけど、お話に気持ちが行きすぎて、あまりしっかり聞けていない気がするので、次はしっかり音楽を楽しみたいと思いますw