「SOM」

††本日のキャスト††
マリア 笠松はる
トラップ大佐 芝清道
修道院長 秋山知子
エルザ 西田有希
マックス 勅使瓦武志
シュミット 大橋伸予
フランツ 青山裕次
シスター・ベルテ 久居史子
シスター・マルガレッタ 保城早耶香
シスター・ソフィア 山本志織
ロルフ 石毛翔弥
リーズル 長野千紘
フリードリッヒ 大前喬一
ルイーザ 山本航大
ブリギッタ 菊田万琴
マルタ 小川ひかる
グレーテル 瀬尾美優

男性アンサンブル
高橋基史/柳隆幸/亀山翔大/長手慎介/蛭沼健徳/藤木達彦/新藤晃大/諏訪友靖

女性アンサンブル
遠藤珠生/小島由実子/浅井美波/原彩子/小林貴美子/松ヶ下晴美/小川莉奈/兼田怜奈


本日の座席は、H列センターブロック。
前の席の女の子が、前のめりになったり首をこきこきしたり、ちょっと気になりましたが、それでもとっても見やすかったです。
OPの賛美歌からマリアのサウンド・オブ・ミュージックまで、ゾクゾクと身体に震えが。
その他の箇所でも、マリアのソロや、修道院長の歌など、何度も身体に震えが走りました。
SOMでは、そういうことが本当に多いです。

本日のキャストは、上記の通り。
芝さんの大佐と長野さんのリーズルが初見でした。
そして、まさかのブリギッタ、三回連続菊田万琴さん。
これって、結構珍しいのでは?(そんなことない?)


■マリア
前回見たときは固さを感じる部分もあったのですが、そういう所がなくなっていて自然な感じ。
はるちゃんの歌声は、まっすぐで大好きです。
笑いをとるところではしっかり笑いをとっていらっしゃいました。
子ども達と一緒のシーンも楽しそうでとても良かったです。


■トラップ大佐
カチッとした退役軍人さんにしては、ちょっと動きが流れるイメージ。
四角四面な動きじゃなく、ちょっとまろやかに感じました。
踵をピシッと合わせるところなど、ピッピッとした動きとちょっと違って見えました。

子ども達に対しても、厳格な父親というより、ちょっと柔らかい感じ。
エルザやマリアに対する時はその柔らかさが良い感じなんですけど、怖い父親、というのとは違うような。

2幕はじめでベルリンからかかってきた電話に出るよう、マックスに促すときの「行けよ」は低い声で、感情を抑えるような感じ。
自分の意志は曲げないようですが、頑固者というほどでもないような。

子ども達から話しかけられたときや、子ども達に話しかけるときは、腰を屈めて目線をしっかりあわせていました。

マリアがいなくなった後に「ドレミ」を歌うときののりっぷりはなかなか。
リーズルが「サウンド・オブ・ミュージック」を歌い始めたときは、一瞬微笑んだように見えたんですけど…見間違えかな?

決して、悪くない大佐だと思うんですが、村さんの慈愛あふれる大佐をみた後だと、ちょっと物足りないです。
声も、村さんの低音を効かせた響きに魅惑されていたので、それもちょっと物足りなかったかも。

カテコでは、非常にノリノリで、今まで固い演技していた反動か?というほどでした。
そんな芝さんを見ていると、可愛いというか、笑えてしかたなかったですw


■リーズル
16歳の女の子らしく、とても初々しかったです。
歌もお上手でした。
マリアとの信頼関係も、自然な感じで伝わってきました。
すごく良かったと思いました。


■ロルフ
2月に東京で拝見したロルフ。
あの時は、子役より歌えていない…という感想でしたが。
歌に関しては、今回も子役さんの方が上かも…。
声の響きに余韻が無くてブツッと切れる感じなんです。
背は高いので、見栄えはします。
台詞は、ちゃんと声が通っているので、デュエットさえ目をつぶれば、まあ、よいかと。
でも、こちらも、一和さんのロルフがあまりに印象的で、ちょっともの足りませんでした。


修道院
いつ聞いても、素晴らしいです。
他に言う言葉はないです。
1幕ラストの「すべての山を登れ」はいつ聞いても圧巻です。
「私のお気に入り」の時は可愛いですし。
修道院長とシスター達に歌を聴くためだけに、SOMに行っても惜しくないと思います。
賛美歌もハレルヤも、結婚式のマリアも、ラストも、全部大好きです。


■子役さん達
フリードリッヒ、声がいがらっぽかったです。
風邪気味?ならいいんですけど、声変わりだったりすると、大変だなあ…と思って見ていました。
「グッバーイ」は綺麗に決まり切らずです。

クルト、かわいいです。
私の一押しは、クルトですからw
大佐に受け入れられるところは、涙です。
ここは、ルイーズにも泣かされますけど。
大佐が大好きで、一番理解しようとしているように思えます。

ブリギッタ、一度、他の子でも見てみたいです。
でも、いつでも正しいことを言う、特に聞きたくないことを…という感じはすごく伝わります。

他のみなさんも、可愛くて、よかったです。


■エルザとマックス
ぶれない演技で、いつ見ても素敵です。
エルザの心の揺れは、よくわかります。
マックスのラストは、潔くて格好良いです。
二人とも大好き。


見に行くと、やっぱり感動を貰える作品。
心が綺麗に洗われる気がしました。