ミュージカルショー「幸せを売る男」

会場：栗東芸術会館SAKIRA
出演：沢木順　瀧澤行則　中出裕子

滋賀県に沢木さんがきてくださるなんて、まさかまさかの事態です！
しかも、事前にワークショップもあって、とっても豪華な一日となりました。

ワークショップ。
13時から70分の予定で、結局は15分オーバーの14時25分までのワークショップでした。

今回も、いろいろと勉強になりました。
うん。

ミュージカルの（いや、ミュージカルだけじゃないか）歌は、歌じゃなくて、言葉。
思いが高まって、歌という表現になっているだけだから、気持ちがまずないとダメだと言うこと。
そして、気持ちの籠もった言葉は、自然と腹式呼吸で発せられていること。
舞台の上の俳優が人を感動させるためには、まず自分が感動しなくてはダメ。
うまく感動を表現できる人が、華のある役者さんだということ。

あと、若い人の歌は、まっすぐでいいんだけど、年齢を重ねると感動が深まり、音はまっすぐでなくなる。
それを名付けて「刀理論」。
美空ひばりさんは、十代で既にそれを身につけていたからこそ、素晴らしい歌い手だった。
上手い歌手は、みんな全身で歌っていること…など。

他にも、いろいろなお話を聞けましたが、やはり、一番は「自分が感動しなければ、観客も感動しない」ということかなー。
私は、自分で言うのもなんですが、結構抑揚つけずに淡々と話すので（というか、そう話そうと心がけていたところもある）この辺、改善していかないといかんな。
そんなことを思ったのでした。

あ、あと、CDになっているバルジャンとか、クリスティーヌより上手く歌えるようになったらいつでもその役を貰えるよ！と言われてました。
1000回歌ったら、どんな歌でも完コピできる！とか…。
でも、私、1000回歌っても、サラ・ブライトマンのコピーはできない自信があるわ（＾＾；
とはいえ、結局は練習が大事！とのことなので、ちょっとサラの真似の練習でもしてみようかと思った2011年11月のことでした。

さて。
本編のミュージカルショー。

沢木さん曰く、それぞれのミュージカルのクライマックスシーンを演じる、美味しいとこどりのショーです。
沢木さんが出演された22作（だったかな？）のうち、選りすぐりの７作のミュージカルが取り上げられていました。

「美女と野獣」より
◇ビー・アワ・ゲスト
◆ガストンのプロポーズ
◆父の身代わりになるベル
◇愛せぬならば

「キャッツ」より
◇ジェリクルソング
◇ラム・タム・タガー
◇スキンブルシャンクス
◇メモリー

「マイ・フェア・レディ」より
◇踊り明かそう
◇君住む街角

「ラ・マンチャの男」より
◇見果てぬ夢

「コーラスライン」より
◇ワン

「ｼﾞｰｻﾞｽ･ｸﾗｲｽﾄ･ｽｰﾊﾟｰｽﾀｰ」より
◆マリアがジーザスを思って歌う歌
◇ヘロデ王の歌
◇ゲッセマネの園

「オペラ座の怪人」より
◇「Think of Me」
◇「All I Ask of You」
◇「オペラ座の怪人」
◇「Music of the Night」

アンコール
◇「スーパースター」

更にアンコール
◇「見上げてごらん夜の星を」

◇＝曲名がわかった歌
◆＝曲名がわからない歌（＾＾；

※もしかしたら、抜けている曲もあるでしょうけど、それは、まあ、自分用メモみたいなものなので、ご容赦くださいませ。

途中に、沢木さんの解説も入る、楽しいミュージカル入門講座のようなショーでした。
タガーがセクシーで格好良かった！
おもしろタガーじゃなくて、マジ格好良いタガーでしたvv
猫の時の、手と足のポーズがそれぞれ可愛かったのですが…瀧澤さんの立ち姿がとっても綺麗で猫らしくて良かったー。
オペラ座の怪人のときに、客席から沢木さんが登場されたときは、めっちゃ「びくーっ！」と反応してしまった自分にちょっと笑ってしまいました。
でも、そこにファントムが見えて、良かったなあ…。
ラストシーン…見たい…。

カーテンコールの「見上げてごらん夜の星を」は会場もみんなで歌いました。
ちょっと音が高くて、気持ちより音重視になってしまったかも…。
でも、一緒に歌えて、嬉しかったです。

公演時間は、1時間40分（予定）。
初めて見た瀧澤さん…と思っていたら、初めてみた夢醒めの職員さんで出演されてた（＾＾；；
でも、あのころは、俳優さんとかまだ全然わかってなかったから…と言い訳しておこう。
それに、拝見したのは、夢醒め（全国公演）の職員さんだけだったしーと更に言い訳。
ともあれ。
瀧澤さんの動きの美しさと佇まいの美しさに、結構魅せられてしまいました。
沢木さんが仰るには、「ハイ・ツェー」まで出るテノールさんだとか。
これから、どこかの舞台で拝見するのが楽しみになりそうです。

そして、勿論、沢木さんの素晴らしさ。
ご自身が心底楽しんでいらっしゃるようで、こちらも本当に楽しく過ごせました。
一つひとつの世界に引き込まれて、濃い1時間40分。
ワークショップと合わせて、贅沢な一日となりました！
本当に楽しかったよーvv

おまけ。
帰宅途中、ミスチルの歌を聴いていたら、見事に「刀理論」を実践されていました。
すげーなミスチル！
しばらく、どなたの歌を聴いても、「刀理論」を実践されているか、気になってしまいそうですｗ