レ・ミゼラブル25周年記念コンサート

昨日、見てきました!
出かけるときには晴れていたので、車で。
そしたら、映画館に着く頃には、雪がちらつき初め。
ヤバイかもー。
とか思いつつも、この日を逃せば、ちょっと見るのは無理そうだから、見てきた!

私はそれほど耳がいいわけではないけど、オケとかの音もよかったと思います。
映像とは思えないほど、ぐぐっと引き込まれてしまいました。
字幕はふと気がつくと、岩谷さんの詞でした。
おお?と見ていると、所々違ったり。

でも、たとえば「On My Own」のラストなど「でも、ひとりさ」て訳なので。
絶対、岩谷さんの訳を踏まえてると思われ。

ただ、「A little fall of rain」の訳詞で「いてね、そばに」はもともとは「そばにいてね」だったの歌穂さんが演技の中で「いてね?そばに」と歌ったんだと思う。
歌穂さんが「いてね?」と縋るように歌うのがすごく印象的で、次に見た別のエポ役の人が「そばにいてね」と歌っていて「あれ?」と思った記憶があります。
その次に、歌穂さんで見たら、やっぱり「いてね、そばに」だったので、歌穂さんのアドリブというか言い回しなんだなーって思った。
(とっても昔の話ですが)
だとしたら、ここは、歌穂さんのアレンジなんだーとか思ったりでした。

バルジャン役の人は、メイクを変えているように見えないのに、脱獄者→市長→老紳士と雰囲気が変わっていってました。
生まれ変わるのだ!と決意するソロ、すごかった。
ファンティーヌの死を看取るところも、すごく優しくて、慈愛の人で。

ジャベールは、背が高くて、衣装がとってもお似合い。
黒人の方かな? 肌の色はそれほど濃くはないけど、顔の感じとか髪とかが、そんな風でした。

バルジャンが透明な声で、綺麗なバリトン
ジャベールは、低音が効いたややハスキーな感じもする声。

バルジャンの声からすると、「Bring him home」とかもっと澄んだ感じかなーと思っていたけど、細く声を伸ばすのはちょっと苦手かも?
ラストの所での、同じ旋律では、ちょっと休憩があったからか、澄んだ、綺麗な声でしたけど。

ジャベールの「自殺」は、よかったです。
彼の絶望というかね。そういうものがよく感じ取られて。

ファンティーヌは、ちょっとファニーフェイス。
美少女とはちょっと違います。
「夢やぶれて」は、思わず映画ということを忘れて拍手しそうになりました。
娼婦に堕ちてからの堕ちっぷりは見事な感じ。
死の場面の後、コンサートですから歩いて退場するんですけど。
そのとき、リトルコゼットとすれ違うんです。
すれ違った後、ふっと振り返って、コゼットを見つめるところで、泣かされ。
そのあと、また奥へ進んでいく姿に、バルジャンに任せて安心して去っていくのがわかって、また泣かされました。

マダム・テナルディエが登場すると、それだけで拍手。
テナルディエも登場すると拍手。
この二人、愛されてるなあ〜。

で、マダム、かわいいーのです。
憎たらしいんだけど、かわいい。
英語なのに、普通に笑ってしまったw

テナルディエは、ごつい男で、なかなかに悪そうなヤツです。
でも、このひとも結構お茶目で。
ただ、マダムの尻には敷かれてないな。
ちゃんと、盗賊団のリーダーぽさがありました。

アンジョルラスは、声はいい!
でも、マリウスと並ぶと、頭がなんか大きい…。
単体で見ていても、頭が長いなあ…という感じ。

結構熱いリーダーのようでした。
グランテールにも、温かい目をやる感じでした。

マリウスは…。
ちょっと物足りなかったかなあ。

そして、ガブローシュ。
この子、とってもお茶目でかわいい!
歌は勿論上手いし、間の取り方も上手くて、舞台でのガブローシュを見たくなりました。
ちょっと下村さんに似てます(笑)
演出上、ガブローシュのラストはなくて。
バリケードの陥落がオケだったので、その辺の演出はなかったのです。
陥落〜ジャベール登場〜下水道のテナルディエの登場までは、オケのみで聞かせてくれました。

コゼットは、かなり我が侭娘。
金髪で、衣装も黒でないところに、びっくり。
高音はさすがに綺麗でした。
マリウスを支えようとするところは、強いコゼットが出ていてよかったな。

エポニーヌは、かわいかった!
ラストに初演のエポが出てきて、あまりのはすっぱな感じに引いてしまいましたが、本編のエポはひたむきな感じ。
ちょっと日本的なエポだったかもです。
マリウスとバリケードで死ねる、ということに喜びを見いだしてるのが、わかる笑顔が切なかった。

キャストは、すべて一人一役で、コーラス隊もいて迫力ありました。
ラストには、「列に入れよ!」でジャベールがいたのが、実は嬉しかったです。
(彼は自殺したから、神の国には行けてないので、ラストシーンにいないのが辛かったので)

歌がすべて終わったところで、オリジナルロンドンキャストが登場して、歴代バルジャン3人と本日のバルジャンで「Bring him home」歌ったり。
全員で「ワンディモア」歌ったり。

キャメロン・マッキントッシュが現れて、レミゼをミュージカル化した(たしかフランスの)人たちを紹介したり。
学生達でレミゼを上演する、という取り組みがあって、その生徒達が登場して、フィナーレの歌を大合唱して終了。

コンサートだけでもよかったけど、この後の演出も私は好きでした。
DVDになるそうだから、たぶん、買うだろうけど。
その前に、平日、ちょっとでも時間がとれそうなら、もう一回行きたいなあ…。