「アイーダ」

マチネ公演に行ってきました。
もともとは、マチソワでチケットを持っていたのですが、諸般の事情により、ソワレチケットを手放し。
もし、メレブが有賀さんだったら、無理してでもマチソワしたのですが…w

ただ、結果としては、ソワレをしている場合じゃないかーって感じでしたので、こうなる運命だったのだと。
ええ、きっと、神々が大きな目的のために、メレブにちっちゃい人をキャスティングしてくださらなかったのです。
「だとしたら、残酷な仕打ちだ!」byラダメスw
(いや、そうでもないんだけどw)

座席は、C席センターブロック。
初めしばらくは、声が遠く感じられて、臨場感に欠ける?と思いましたが、人間の耳は偉大です。
「勝利ほほえむ」あたりに来ると、すっかり馴染んで聞こえるようになりました。


さて、この日のキャストには初見の方が何名もいらっしゃいます。
アイーダ、ラダメス、メレブ、ファラオの4名様。

そして!
C席故、いまいち見分けきれなかったけれども!
大塚大臣!(1枠)
一応、2回目ですが、1度目は気がつかなかったので!
(ちなみに、京都公演でした)
あと、久しぶりに川東さん、アイーダ8枠へお帰りなさいませvv

ちょっと残念だったのは、光川アムネリスじゃなかったこと。
初めて見たときは、ほぼデビューの時でしたから、3ヶ月経って、どんな感じか、見たかったです。
でも、五東さんのアムネリスは大好きだから、全然OKですw


では、個別に感想を…。


アイーダ
ようやく、樋口さんのアイーダにお目にかかりました。
これで、マルシアさん以外は、一応、アイーダは見たことになります。
ただ、どうなんでしょう?
この日の樋口さんは、不調とまではいかないのですが…。
本来の樋口さんの調子ではなかったような気がします。

私は樋口さんを、CFYのポリー・WSSのアニタ・夢醒めのピコでしか拝見していません。
ピコは全般にお疲れで、声がすごーく大変そうでしたから、比べられませんが。
ポリーの時とか、もっと声が出ていたと思うんですよね?
アニタの時なんかは、五重唱で聞こえすぎですって!くらいの声だったと思います。

アイーダだったら、アニタ以上に、歌い上げる感じだと思うし…。
きっと「…すごい声だ」という感想を持つだろうと、観劇前から予測していました。

しかし、その予測はハズレ。

声が出ていないわけではないので、ピコの時のように不調というわけじゃないのでしょう。
でも、圧倒される感じはなかったなあ…。

C席だから?
…かもしれませんが。

若干、金属質の声で、ラダメスとの声の相性もあまりよくなかったです。
…というか。ラダメスの声が、樋口さんの声で聞こえなくなる…という事態になってました。
ラダメスの声が小さいンじゃないんですよ。
ラダメスの声は響きが多くて、芯がない感じなのです。
ソロで歌っているときは、その響きにゆったりと身を委ね、いい声だなあ…と浸れるのですが。
アイーダとデュエットになると、アイーダは芯がありすぎの声なので、消されるんです。
上手く言えないのですが…。
アイーダとラダメスのデュエット、というのではなく、アイーダのソロにラダメスのバックコーラス、に聞こえる。
ラダメスの声が、アイーダの声の響き増幅装置になってる感じ?
そして、二人とも同じ音を歌っている、もしくはハモっているはずなのに、そう聞こえないんですよ。

阿久津さんのように個性的な声のラダメスだったら、もっとデュエットらしくなるのかな?
それとも、やはり、樋口さんの調子が若干悪かったせいでしょうか?


さて、樋口さんのアイーダ
やはり、殺陣はちょっと苦手なアイーダでしょうかw
兵士達と剣を交えるのは、剣を置きに行っている感じです。

「王女様」と話しかけられた後の「メレブ!」は、叱るというよりは「まさか、言ったの?」と責める感じ。

印象に残っているのは「船から飛び降りるの!」と言って、ふわっと何かを飛び越えるような仕種をしたところ。
でも、ラダメスを叱りつけるところ、格好良さ爆発vvという感じは少なかったなあ。

ラダメスに「愛してるわ…」と言うところ。
ラダメスの背中に向かって言ってます。
成る程、ちゃんとラダメスに聞かせるつもりで言ったんですね。

「神の愛するヌビア」は、力強く歌い始め。
一人一人の手を取っていきますが…。
「ローブのダンス」では、アイーダが触れようとすると、ヌビアの人々はおそれ多い…とでもいうように、さっと身を引いていました。
それが、手に触れる…というところに、アイーダとヌビアの人々との距離の縮まりを感じました。
ただ、ホントに力強いので、ネヘブカが歌い始めたときの感動がちょっと薄かったかも。
そして、客席に向かって歩いてくる辺りから、民との乖離を感じたんですが。
どうしてだかは、よくわかりません。
アイーダを見ていると、ヌビア人のパワーというものが感じられなくて、いつもと違うなあ…と人々を見ると、やっぱりいつも通りで。

どうしてそんな風にかんじたのかは、ちょっとわかりません。


全般に、王女としての誇りを持っているアイーダかなと思います。?
一人の女性としてのアイーダという面より、王女アイーダという方が強く出ているかも。

民のために生きている、という風にはあまり感じなかったです。

勿論、王女としてヌビアの人々を勇気づける存在ではあるのですが…。
どこかに、「おそれおおい存在」という感じがあるように思いました。

あと、歌詞の置き方が、濱田さんとは違うので、違和感を感じることも。
他のみなさんも、CDと同じように歌ってらっしゃったので、樋口さんオリジナルだと思います。

動きも、ちょっと緩慢な部分があったり。
アムネリスの寝室から去っていこうとするところ、ラダメスの「お前が正しいとわかったんだ」で、まだ、見える位置にいらっしゃったり。
この辺の解釈とか、考えるのは面白そうです。

もう一回見たら、もうちょっとしっかりとした感想が書けるかなあ…。



■ラダメス
声に関しては、先に書いた通りです。
いい声です。低音部も高音部もしっかり出るしvv
ソロで歌うと、声が響き渡って、いいなーって思う。
でも、アイーダとのデュエットになると…なんで、あんなに負けてしまうんだろう?
いえ、繰り返しますが、声は聞こえてるんです。
でも、響きだけで、歌詞は飛んでる感じ。
なんでだ?

五東さんとだと、お互いちゃんと響きあってるんですけど。
濱田さんでも、多分、大丈夫だと思う。
この日の樋口さんとの相性が悪いだけかなあ…。
でも、ちょっと声に芯が無さ過ぎる感じはあります。
単独で聞いていたら、全然、気になりませんけど。

「勝利ほほえむ」の「危険おーかーしてー」は高いバージョン。
「儚い喜び」の「何故惹かれるーのだー」は低いバージョンでした。
気になる「しはーい」はちゃんと歌えてました。(←w


全般に。
強・強・強!のラダメス。
もうちょっと、演技に強弱があってもいいかもしれませんが…。
自信満々のラダメスですしねw
ええ、とってもどや顔でしたよ、このラダメスもw

スタイルはいいーvv
赤のズルズルスカート風の衣装(晩餐会のもの)が良くお似合いです。
「勝利ほほえむ」でも足が長いなーと思いましたが、ズルズルスカートだとそれが更に強調されるw

でも、不思議に、アムネリスの寝室では、足が短く見えた?
衣装のせい??
さっき、足が長ーいって思ったのに、何故?

エストの位置が低めだからでしょうか?
でも、それ以外の赤の衣装はとってもお似合いだったと思います。

婚礼の衣装は…。
白は、私の目にはあまりお似合いでないように見えましたが…。
…あっ、いえ、これはあくまでも個人的な感想ですので!
金田さんファンの方、お見逃しを〜。


「儚い喜び」前の、杯投げつけは、腕もあがって、いい投球フォームでしたw
「儚い喜び」で、アイーダに見とれてる感じはちょっと弱めです。
もうちょっと、二人が心を通わせてる感じが出るといいなー。
アイーダが去ってからの「どうーなったのだー」はちょっと出だしが早くて、びっくりでしたw

「迷いつつ」で、アイーダなでなで…は、あまりエロくなかったです。
が!その前の、アイーダを抱きしめてるあたりが、結構エロいですw
なので、エロさでは、阿久津さんの次あたりに位置しているかと!
跪くところは、落差が少なく、もうちょっと勢いがあってもいいかなっとw

「星のさだめ」では、「星のさーだめかーぁっ」と「っ」で音がぴょんと跳ねるのが、気になりました。
苦手だ、とかそう言う意味ではなく、音を伸ばしたあとのぴょんっがこの歌だけ多かったんです。
そういう歌い方の癖のある方なのかな?

ラストで、アイーダの背中ポンポンは、好きなシーンですが、あんまり印象に残ってないです。
いつもみたく「いいvv」とは思わなかったなあ。
さらっと流されたからかな?

博物館のシーンでは、走ってこないで、ちょっと急ぎ足で途中からはゆっくり歩いている青年。
時計は見たけど、この青年は、誰かと待ち合わせしてないな。
きっと、「今何時かなー?」くらいの時間確認。
あ、そして!
二人が歩み寄っていくところ、幕が閉まるまでに、かーなーり、近づいてます!
ええ、初対面なのに、そんなに近寄るのーーー?



■メレブ
ティーンエイジャーのメレブで、素直でかわいい、少年メレブでした。
若い作戦参謀じゃ、ないなあ。

酒樽を売り渡したお金は、落としません。
しっかりキャッチです。

とにかく、少年らしくて、かわいかったです。
やっぱり、こちらが正当派メレブなんかなー。

でも、かわいいメレブだと、ローブのダンスでアイーダに皆を見るよう促すのが繋がらないのですけど。
(あくまで、私には、ですけど)

歌は、「ありえーないー」が危なかっただけで、良く声も出ていました。
ダンスは、ローブのダンスで、三回転(二回転?)がふらついてたり、「アイーダっ!」でジャンプして近寄るところが身体が伸びきってなかったり。
意外に、有賀さんの方がダンスがお上手なの?(←有賀さんに対して失礼な発言ごめんなさい

そして、アイーダがローブを受け取ったとき、「うぉぉぉぉぉ!」と吼えるメレブが大好きなんですけど。
金田さんは吼えてくれなかったです。残念。

あと、桟橋では、こちらに顔を向けて絶命するメレブ!
ええ、表情を見せるため?
これも、初めてだったので、びっくりでしたー。



■ファラオ
苦しみ方が、かなりしんどそうー。
そして、声が維田さんでした(当たり前ですw

ファラオってあんまり印象がないんですけど、今回はなかなかいい感じのファラオでしたw
いいお父さんで、でも、アムネリスを促すところの間とがいいのーvv



■ゾーザー
うーーん。歌い方が、演歌調で、苦手です。
見た目は背も高いし。
年配に見えるけど。

そこに大塚さんがいるんだから、大塚さんの方がいいよー。
ごめんなさい、田中さん。



■アムネリス
博物館のシーンから、泣いてました、私。(←ばか?
そして、ラストの博物館で、二人を見つめるアムネリスにまた涙です。
なんだか、すごくアムネの気持ちが伝わってきたのでした。



■ゾーザー軍団
めっちゃ、かっこよかった!
川東さんとか大塚さんとか探そうかと思ったけど、みんなダンスがキレてて、揃ってるし、格好良すぎる!
席も遠かったから、前回みたいに「川東さんの背中のラインが素敵vv」とかまでは見えませんが。
でも、みんな格好いい!

川東さんのマッサージ師とゲッバイヤー良かったです。

「OKメレブ、でも早くしてくれよな」は、何枠さん?
今回、この台詞が自然で良かったです。

あと、「アイーダはどこだ?」の大塚さんvv
しっかりした台詞はここだけ?
でも、すごーく声も通ってたし、格好良かったのですー。

ゾーザー軍団のダンスだけでも、もう一回みたいなー。



以上、今回の感想です。
近々、もう一回、アイーダ予定があるので、今回見切れなかったところや、書き忘れたことなどあれば、また、書きたいと思いますw