「容疑者xの献身」

フジテレビの土曜プレミアム
映画館で予告を見たときには、すごくいい感じ…と思ったんですが、結局見に行けず。
テレビ放映になって、見ることができました。


冒頭でちょっと派手な実験シーン。
これは、TV版の「ガリレオ」を踏まえた演出。

正直、この大袈裟な実験シーンは苦手です。
だって、大学の研究室に、こんな実験する予算、ある?
よほど、寄付金で潤っている大学でないと、無理だと思うんですけど。

…そういう実情とあってないように思える派手な演出、嫌いなんです。
そのせいで「ガリレオ」は、唐沢さんのゲスト回しか見ませんでした。

ですが、この映画は、冒頭で実験シーンがあるだけで、後は、原作を丁寧になぞっていて、すごくよかったです。
映像で、「あ、ここは、あの伏線だな」とか、しっかり読みとれました。


石神が堤真一さんなのは、格好良すぎるんじゃないの?と思っていたけど、いい感じでよれよれで。
格好良い湯川(福山雅治さん)との対比がよく。


原作の雰囲気が、壊されることなく、ラストまで引っ張って行かれました。
他でもいわれていますが、堤さんの演技が、絶品です。

原作を読んだときに思ったこと、そのままの感動を、映画でも貰えました。