「アイーダ」10/9/5観劇日記①


簡単に感想を…と思ったら、長くなってしまったので、初見の江畑さんの感想から、まず、upさせていただきます。

博物館のシーンで思ったのは、メイクがちょっとまだ慣れてないかなー?ってこと。
眉の書き方とか、2階から見たせいかもしれないけど、ちょっと怖かった。
存在感があって。(眉に)

そして、とってもちっちゃいんだなあ!
エルファバの時は、苫田グリンダと並んでいることが多かったから、あんまりわからなかったけど。
渡辺さんやワイスさんと並んでいると、ちっちゃーい、って思うことが何度もありました。
これも、2階から見下ろしているせい?

「迷いつつ」でアイーダを抱きしめる渡辺さんが、すっごく首を落としてました。
きっと、身長差があって抱きしめにくかったんだろうなあ。

演技は、初めのうちは、王女然としていて、口調も尊大というか。
声も威厳を持たせている感じ。
でも、アムネリスの前に出たところからは、王女らしい喋り方は影を潜め、普通の人っぽくなっていました。

晩餐会のあと、ラダメスから「行くな!」(1回目)と言われたときの「はい、将軍サマ」もそうでしたが、奴隷もしくは侍女らしい喋り方。
ラダメスを莫迦にして「将軍サマ」と言ってる感じではなくて、自分は奴隷なんだから、それらしくしなければ…と意識しているのかなと感じました。
それが思いがけなくラダメスから親しく話しかけられて、自然な会話になっていく感じ。
「同情を引こうだなんていい気なものね」で優雅にお辞儀するところでは、しっかり莫迦にしてる感じなんですけどw
その後の「行くな!これは命令だ、止まれ!」に対して、ひらひらと手を振るところも、「はいはいわかりましたよー」と莫迦にしてる感じで、よかったです。

表情は基本、すごく辛そう…。
眉間にしわ…というわけではないのですが、ちょっと眉を寄せるような感じで、哀しげなんです。
いや、違うのかな。
苦悩している感じ?
いつもいつも…というわけではないのですが、そういう表情をしていることが多くて、観ている方も辛くなります。

アムネの寝室でも、そんな表情で、「大変ですね…」と言うので、アムネに同情してるんだなーと感じました。
このシーンで、鏡越しにアムネと笑い合うところ、ちょっとじんとしました。
♪本当のあなた大切になさい…は、他のアイーダと比べるとちょっと説得力を感じなかったんですが。
♪真実こそが切り札…のあと、ぷぅっと頬を膨らませて、アムネを笑わせようとするところに、笑わせてあげよう…というアイーダの優しさを感じて。
そして、「うふふ」とアムネが笑うタイミングが、本当にちょうどいい感じで、二人が心を通わせた感じがよく出てたなーと思います。

歌に関しては…。
「DEFYING GRAVITY」で、会場中が震えるようなすごさに感動していたので、「ローブのダンス」「神の愛するヌビア」など期待していたのですが…。
この2曲は、ソロ曲じゃなく、ヌビアの民の歌でした。
だから、アイーダの歌のすごさは堪能できず。
「ローブのダンス」は、最後の「いまーーー」は声をぐっと伸ばしていらっしゃいましたが、それまでが、やや早めに音を切られるので、勿体ない。
それでも、ラストの「いまーー」はさすがでしたが。

「あの日は遠くに」は、低音部でぶるっと震えました。
江畑さんの低音、格好いいですよね。
でも、胸声から頭声に変わるところが、ちょっと声質も変わってしまって。
ここがもっとスムーズになると、もっと格好良くなるんじゃないでしょうか。

あと、ちょっと気になったのが、歌い出しがほんの少しなんですけど、早い。
ソロの時はいいですけど、デュエットの時など、渡辺さんとずれてしまうこともあって、おっと…って感じたことも。
カウントをしっかりとろうとして、気持ち早めなのかなあ?

「人生の苦しみ」は一番聞かせられました。
特に、「忘れられない!」がよかったなあ!
諦めなければ、忘れなければと自分に言い聞かせながら…でも、無理なのよ!と思わず、心が爆発した感じで。
もう、めちゃめちゃラダメスが好きなんだなあ…って思わせられるほどの、心の爆発。
そのあとの「神に捧げた私の人生。ヌビアのための私の命」が辛く感じられるんですよね。

ただ、惜しかったのがラスト。
「私の愛がーー」と声を伸ばしきったあと、ばしっと動きが止まってライトオフ!
だと思うんですけど。
ライト、ちょっとタイミングが早かったと思うんです。
まだ江畑さん、動いていたからなあ。
ええ、そこで、消える?と、ちょっと肩すかしになってしまいました。
歌がよかっただけに惜しかったなあ…。

そんな感じで、もっと慣れてこられたら、もっと馴染んでいって、どんどん進化していくアイーダになりそうな予感。
楽週で観るより、もっと早くに見ておいて、楽週にはそれなりに完成していているアイーダを観たかったかなと思います。
でも、こんな最後に出てこられたんですから、きっと次があるということなんでしょう。
そう信じて、次の公演地での江畑アイーダに期待したいと思います。

でも、できたら、大阪でエルファバもいっかい観たいなあ。
あの「DEFYING GRAVITY」をもう一度、体感したいです。
聴きたい、じゃなくて、体感w
だって、あの歌、耳だけじゃなくて、身体全体に響き渡るんだもの!
劇場の空気が全部震える感じなんですよね。
ちょっとおやすみしたら、エルファバに帰ってきてくださらないかしら…。


他のキャストさんの感想については、また次回ですー。