「DOWNTOWN FOLLIES vol.7」


観劇したのは、4月18日、日曜日です。


††出演††
島田歌穂
香寿たつき
北村岳子
平澤 智


††SCENES††
1.序曲
2.オープニング
3.宝塚風レビュー
4.ミュージカル立体落語「たらちね・マイ・フェア・レディ
5.漫才 三味線姉妹
6.ガリレオ研究室のダンス・レッスン1
7.R&Bドリーム・ガールズ
8.ミュージカル・スケッチ「実録・抗争ウエストサイド物語」
9.有名姉妹が開くお客様誕生パーティ
10.ガリレオ研究室のダンス・レッスン2
11.スケッチ「アバター3D」
12.マイケル・ジャクソンに捧ぐ
13.教養講座「ナンセンスはどこまで不条理劇に近づけるか/その2」
14.ガリレオ研究室のダンス・レッスン3
15.舞踏「愛憎の謝肉祭〜男らしく姦しく」
16.インストゥルメンタル(演奏)
17.ボーカル「スマイル」
18.フィナーレ


会場は、サンケイホールブリーゼ
座席は、1階8列目の下手のはしっこのほう。

開演時間が、16:00ということで、ゆっくり出かけられて、かつ、早めに帰宅できて…となかなか観客思い?
もちろん、出演者さんたちも、終了後、ゆっくり東京へ帰れるし、リハもしっかり出来るしw
双方よし…でしょうかw

でも、開演がもう少し遅かったら、せっかく大阪まで行ってるんだから、ウィキッド見てきたかもしれないけどw
ブリーゼとハービスは地下でくっついてるので、10分もあれば、四季劇場からサンケイホールまで移動できるのです。

10分〜〜??それって、遠いんちゃうん?
って思ったあなた。

終演後、四季劇場から地階に辿り着くまでにも時間は多少かかりますしね!
そのあと、サンケイホールまでたどり着くには、エレベーターで並ぶか、エスカレーターで延々上がるか…です。
そういう時間もすべて込みで、10分あれば、移動できますってことですからw
ハービスエント→ブリーゼブリーゼなら、30秒で移動ですw

さて、余談はおいといて。
サンケイホールは、2度目ですが…。
今回の席は、傾斜もあるし、見やすかったです。
それに、前も思ったんですが、椅子のクッションが厚めで固め。
私としては、とっても座り心地がよいですvv
座った瞬間「あ、固い…でも、座り心地いいーvv」と思いました。
たぶん、この椅子は、長時間座ってもあまり疲れない椅子じゃないかなあvv


1.序曲
客席通路にスポットライト。
そこに現れたのは歌穂さん。
舞台に上がろうとするけれど、ちょっと舞台が高い…。
歌穂さんは、ばっと足をあげて、よいしょって勢いで舞台上へ。

そして、今年も西本智美さんばりで、指揮をなさいます。
ばさーばさーと前髪を振り乱してw

でも、今年は、後ろ髪をアップにされていたのもあって、昨年ほどに「西本さんだー」って印象は少な目でした。
あと、舞台上で「THIS IS IT!」と歌穂さんがポーズされたのは、個人的に大受けでしたw


2.オープニング
次々登場される他の出演者の皆さま。
平澤さんだけ、スポットの位置がずれ、空いていた客席に「ここ、空いてます?」と座ってしまうw
女性陣から呼び返され、しぶしぶの風情で、再度スポットライト要求。
今度は、ど真ん中ばばーんと当たって、舞台上へ、階段を使って上がられます…。
って、階段あったんねw
歌穂さんが、よいしょって上がっていたから、てっきり階段はないのかと思っていたけど、あったんねw

舞台上で、歌穂さんは「すみません、前髪を整えてきて良いでしょうか」
ばさばさの前髪を今年は、しっかり袖で取って来られました。

そのあとは、平澤さんによる口上。(台本読み上げ)
歌穂さんに「ト書きを読んでる!」とつっこまれ、女性陣に「だからやらなきゃ良かったのに」とつっこまれ。
そのしらじらとした空気がまた、いいですよねw

そのあとは、恒例の「DTFコード」です。
タップを踏みながらの「コード」は、楽しいんですが、かなり長くて、しかも、声も張ってらっしゃるし…出演者の皆さま、すっごく大変なんだろうなあ、と思いました。
なんせ、皆さま、「アラフィフ」と仰っていましたしー。

中でも、女性陣が着替えるまで、残ってタップを踏み続ける平澤さん…大変そうです。
途中で、客席いじりに下りて来られたのは、ネタもあるでしょうが、半分くらいは休憩の意図もあったはずだw
(ちなみに客席いじりは、「大阪のどちらから来られました?」「宝塚?いいところですよね、僕も行ったことあります」「あなたはどちらから?」「また宝塚?今日は宝塚からのお客様が多いですね…わかる気がしますw」でした)


3.宝塚風レビュー
ここでは、羽根を背負って登場の歌穂さん。
更に大きな羽根を背負って登場の香寿さん。
そして、羽根…じゃない何かを背負って登場の北村さん。

北村さん、何を背負ってるんだろう?
ダンスされるのを見ながら、こちらに背中が向くのをじっと見つめる。

薪?

やがて、歌穂さんと香寿さんがはけていかれて、舞台中央で北村さん一人。
本を取りだし、読みながら歩く北村さん…。
二宮金次郎かーw

ここですぐわかる私は、年齢がばれますねw
もうちょっと若手の皆さまには、このネタはわからんのだろうなあ。
北村さんが自ら「二宮金次郎!」と仰っていたのも、わからない人向けなのだろうと思いました。


4.ミュージカル立体落語
金髪の短髪カツラをかぶった歌穂さんが登場。
高座風の席で、落語を始めます。
「金髪ブタ野郎じゃありませんよ」ってそのネタも既に古いですよー、歌穂さんw

ここの落語は、「マイ・フェア・レディ」の楽曲にのせて展開します。
マイ・フェア・レディ」は「踊り明かそう」くらいしか歌えないんですが…やっぱり耳なじみがあって、楽しかったです。

初めは歌穂さんの落語。(もちろん、歌でw)
「踊り明かそう」の曲で、お嫁さんが来るのを喜ぶ平澤さんのお芝居に入って。
お嫁にやってくる香寿さん。
このお嫁さんが、京都のお公家さんのところに奉公していたとかで、言葉遣いが非常に丁寧で、平澤さん演じる八五郎に全然ことばが通じないおかしさなんですが。
香寿さんの話す丁寧な言葉のメロディが、心地よかったなあ。
香寿さんの言葉を平澤さんが繰り返し、このフレーズは何度も聞きましたが。
すごく、耳に残っています。

プログラムで確認するとこの曲は「スペインの雨」のようです。
なるほど、覚えてはいないけど、映画でもこのシーン、好きだったからなあ。
きっと身体のどこかにしみこんでいるフレーズなんでしょう。

字幕の
「スペインの雨は〜主にどこに降る〜」
「広野に〜広野に〜広野に〜」
は、今でもわすれないわーw


5.三味線姉妹
歌穂さんと北村さんが登場。
「2年前とは楽器が違う。高価になりましたよー」とのことですw
三味線で、伴奏しながら、ミュージカル都々逸(かな?)を歌われるお二人。

「まずは、『ミス・サイゴン』で」
「あら、『ミス・サイゴン』でいいの?『レ・ミゼラブル』じゃなくて?」
「いいですよーw」
「『ミス・サイゴン』は初演に出てたのよねー、お腹出してw」

こんな感じで、いろんなミュージカルを使って、男と女の情愛を歌うお二人w
オペラ座の怪人』ネタでは、「じゃーん、じゃじゃじゃじゃじゃーん」を三味線でw
それだけでも、感動です、私w
さらに、「次は男同士の情愛で…」「ラ・カージュですねw」と『ラ・カージュ』も取り上げて貰えて…。
幸せ…w


6.ガリレオ研究所のダンスレッスン?
例のガリレオのテーマソングに乗って、平澤さん登場。
白衣着て、黒板に、何か書き付けて、「実に興味深い…」
まんま、福山さんのパロなんですが、なかなか似ていて、おもしろーいvv
で、何をするのかなーって思っていたら。
ヘッドホンをつけて、いきなり摩訶不思議な踊りを…???

ヘッドホンをはずし、「ミュージック!」
流れ出す音楽は「カモメの水兵さん」音楽に合わせて先ほどの摩訶不思議な踊りをする平澤さん。

そう、このコーナーは、平澤さんによる音楽の当て振りを、考えて当てるコーナーなのでした。
かなり、無茶な当て振りもあって、面白かったです。
そして、このコーナーはあと2回あるのでしたw


7.R&Bドリームガールズ
歌穂さん、香寿さん、北村さんが、銀のラメドレスで登場。
みなさん、すっきりスタイルいいなあーvv

曲目は
「ドリーム・ガールズ」
「黄色いさくらんぼ」
ワンルーム・ディスコ
「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」
「バイ・ミア・ビスト・ドゥ・シェーン」
「年下の男の子」
「ビー・マイ・ベイビー」
かしまし娘のテーマ」
「天使の囁き」
メガミノチカラ
「ワン・ナイト・オンリー」


8.実録「抗争ウエストサイド物語」
プロローグの音楽に乗って現れる…何故か、ベルナルド平澤。
でも、踊りはちゃんとリフなあたり…w

そして、そこにベルナルド香寿とベルナルド北村合流。

しっかり、プロローグのダンスは続いています。

えーと、だれだっけ?
すれ違いざまに転ばされて、笑いながら去っていくジェット団につばを吐く…。
あれ?逆だったかな?シャークが去っていくのでしたっけ?
で、怒って、ぽーんと飛びかかって…。
という一連のシーンもしっかりありました。

ええ、全員ベルナルドでしたけどw

三人で足を高くあげる、例のダンスもありました。
全員、ベルナルドでしたけどねw

そのあと、平澤さんから「お前誰だ?」と他の二人に質問があり。
「どこのものだ、シャークか、ジェットか?」に対し「星だ…」とキメキメに答える香寿さんには、笑ったw
今年は「虹組の香寿たつきです」じゃなく、古巣の「星組香寿たつきさん」なんですねw

さらに、そこへ、金髪ブタ野郎カツラをつけたベルナルド歌穂さんが合流。
他の三人から「…ベルナルドは黒髪だろう…」とつっこまれ「黒髪短髪のカツラが3つしかなかったんだ!」
でも、歌穂さんは、ちっちゃくかわいく、さらに金髪で……金髪にベルナルドの衣装は似合わないな…うんw

そのあとは、「クール」で一人ずつ、はけていくんですが。
ここも、かなり忠実で、面白かったです。

最後に残った平澤さん、何故か、いきなり、トニーに。
そう、ここは、バルコニーシーン。
カツラだけつけ替えた北村マリアが登場で、バルコニーシーンの再現です。
ここも、台詞だけなら、とっても忠実にw

「トーニー!!」
「しーーーっ」
「うふうふふvv 裏口から来てねvv」

「トーーニーー!!」
「しーーーーっ」
「うふっうふっvv トニーって何の愛称?」
「アントン」
「愛してるわ、アントンっvv」
「僕もだ、マリア…」

「「おーやーすみー、夢でもまたー、会おう…」」

「あ!これ以上は著作権の関係で歌えないから〜もう一回クールでつないでおいてvv」
「ええ??」

退場する北村マリアに、茫然としつつ、再び、一人でさっきのクールを踊り出す平澤さん。
さっきは他の人がやっていた振りも一人で踊って…なんてまあ、お気の毒w


9.有名姉妹が開くお客様誕生パーティ
昨年に比べると…歌穂さんの恭子さんは、おとなし目に。
香寿さんの美香さんは、さらにそっくりになっていたようなw

3名の方が選ばれて、お誕生祝いのお言葉を貰っていらっしゃいます。
いいなあvv

最後に、北村さんのマガイ・モンロー登場で、笑いをさらっていました。
何度もほくろを気にされていましたが、途中で見事取れてしまったご様子。
手には、蝋燭を立てたバースデーケーキ。
「消防法の関係で、これ以上、下にいけないの」
には、笑ったw


10.ガリレオ研究所のダンス・レッスン?
登場の方法は?と同じです。
しかし、今度の振りはなんだろう?

黒板の地図、北海道と下北半島の間を指差す…ところから「津軽海峡?」
津軽海峡」といえば、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」しか思いつかん…。
でも、あの動きのどこが…「津軽海峡冬景色」だろう??

正解は、「津軽海峡冬景色」でした。
しかし、予想外の当て振りに、大爆笑でした。
特に、「連絡船に乗り〜」の部分が!

たしか…。
「わ」で、大きく手で輪をつくり、
「たし」で、大きく「十」を書き、
「連絡船に乗り」でエビ反りで、床を滑っていく…。

衝撃的でしょw
って、文字ではどんなのか、伝わりませんがw


11.アバター3D
アバターは見てないんですが。
しかし、笑ったのは、「アバターは3Dです」というナレーションに合わせて、ビシュッとけん玉みたいなのを客席に飛ばしてきたとことかw
なるほど、3Dw

そして、身体を変換させるために、変換装置に入れられる香寿さん。
足が不自由な役で、車椅子に乗っているんですが、車椅子のままだと大きすぎて変換装置に入れない香寿さん。
「こういうとき思います。もっと小柄だったらって」

そして、変換して小さくなって出てきた歌穂さん。
…そういうオチでしたか!
アバター(あばたw)」

でも、最終的に一番笑ったのは、ナレーションで、中国のある作家が、アバターは自分の作品を盗作した、と訴えたというところ。
ちょうど、前日に、上海万博のテーマソング盗作疑惑のニュース(その後、中国政府は盗作を認めましたが)を聞いていたので、よう言うわーと爆笑でした。
ちなみに、上海万博テーマソングは、作曲家が「岡本さんサイドと会って、合意をしたはずなのに、今更何を言ってるんだ」と言ってるそうです。(2010/4/24現在)
そして、岡本さん側は…「合意どころか、会ってもいない…」と困惑しているとか。


12.マイケルジャクソンに捧ぐ
平澤さんと香寿さんと北村さんが、マイケルの扮装で踊ります。
こうしてみると、平澤さんが一番切れがあって格好いいダンサーさんです。
香寿さんは、やはり女性らしいしなやかさがあるから、マイケルにはちょっと無理があるかな。

そして、今更ながらに、マイケルってすごいダンサーだったんだなーとか思ったり。
あれだけのスピードでぶれずに回転するとか、ありえないよなあ…。

香寿さんと北村さんが、この場面で、身体を前に10度くらい?傾けるのをパロディしてましたが。
それだって、香寿さんはセットで身体を支えてるし、北村さんは平澤さんに後ろから手を引っ張って貰っているし。
マイケルは、普通にやってたみたいだもんなあ。

などと、しみじみ、マイケルってすごかったんだ…という感想にふけっておりました。


13.教養講座
島田準教授の「ナンセンスはどこまで不条理劇に近づけるか/その2」講義でした。
あまりにも不条理劇がすごすぎて…。
見入ってましたが、そうだった、島田準教授って、そういう設定だった…と思い出したのは、ラストでした。

でも、今回は、結構まともな講義で、島田準教授もかなり普通の人に見えた…とは言い過ぎかw
「おーーっほっほっほ」は、とってもエルファバでしたw
(グリンダとの喧嘩のシーンの時のw)


14.ガリレオ研究室のダンス・レッスン?
椅子から飛んだり、連絡船の時のようなエビ反りしたり…、なんだ、この曲?

正解は「宇宙戦艦ヤマト

「ヤマト」の当て振りに、爆笑だった私。
そうきたかー!

イスカンダル」とかは、まんま「椅子」を噛んでるんですけどw
「ヤマト」はねー。

(ボタンを押す)
(引き戸を開ける)
(帽子をとって、お辞儀)
(よいしょっと、何かを渡す)
(もう一度、帽子を取ってお辞儀)

これ、「ヤマト」の当て振りですw

最後に、ノリオ君が「急いで着替えたけど、間に合わなかったー」と登場し「黒猫ヤマトとヤマトをかけてる」と説明してました。
いやいや、その説明、なくてもわかるけど!
でも、ノリオ君は今回出演がないのかと思っていたので、ここで会えて良かったですvv

ノリオ君は、歌穂さんのキャラで、小学生の男の子なんですけど、「かーっ」って感じで太ももばしばしする動きとか、めっちゃおかしいんですw
あとで、平澤さんもその動きを真似してましたが、いかんせん、キレがたりなかったわw


15.舞踏「愛憎の謝肉祭〜男らしく姦しく」
サン・サーンスの動物の謝肉祭より。
「めんどりとおんどり〜らば〜亀〜カンガルー〜象〜水族館〜耳の長い登場人物〜化石〜白鳥」
不誠実な男と、その男を巡る3人の女の物語をバレエ風に。

お腹の大きな歌穂さんをみて、「ルーシーみたいだ…」と『ベガーズ』を思い出してました。
毒薬を入れあうところなんかも、ちょっとそれっぽくないですか?

そして、ラストの白鳥が時折チャイコフスキー白鳥の湖に変わるところ等、うまいwと思ってしまいましたw


16.インストゥルメンタル
今年は、あんまりここのシーンは印象に残ってないなあ…。


17.ボーカル「スマイル」
歌穂さんのソロ。
じっくり聞かせていただいて、いい曲だなあと思いました。
もともと知っている曲じゃなかったので、それだけの感想だったけど、もし原曲を知っていたらもっと感動したんだろうなあ。


18.フィナーレ
ここのテンポのいい演出、好きです。
最後の「帰れー」も大好きvv

でも、最後はあっさり、拍手も終わっちゃって、残念。
大楽なんだから、頑張ったら、「THE END」のあとも、出てきてくれはるかもーとか思ったのになあ。
それとも、そういうのは絶対ない!と、皆さま知ってる(なんせ大楽だから、濃いファンが多いのかもしれないしw)から、あっさり終了だったんでしょうか?

まあ、それでも、十分に本編が濃かったから、大満足です。
来年も、関西公演がありますようにーvv